情死なるものの、甚だ美はしきものなるを想ふ (No.177 への返信) - ワルプルギス |
あけましておめでとうございます。 感想ゼロ早期撲滅キャンペーンが年内終了出来て満足げなワルプルギスです。
さて、まだ半分強しか読めていない段階ですが、私からお勧めするのがこちらの作品。 タイトルや書き出しからは重めな感じを受けておりましたが、あにはからんや、ぐいぐい読んでいけるラブコメです。キャッチコピーに偽りあり!
純粋に作品をみても面白いのですが、唸らされたのはお題の使い方。
今回のお題である『天に星』『地に花』『人に愛』をバラバラに使うのではなく一塊とし、これを色紙に書いたという武者小路実篤、さらにはその元ネタとみられる高山樗牛にまで言及している作者さんは複数おられます。
この時点で、文学に詳しくない私などは既に圧倒されているわけですが、こちらの作品ではそこからさらに一歩踏み込んでいるんですね。 どうお使いになられたかはネタバレになるので書きませぬ。 未読の方は是非ご自分の目でお確かめを。
なんとかお題を消化して満足していた身としては、お題の昇華の実例を見せつけられて顔から火が出る思いであります。
お題の美しさとは異なり、月に叢雲花に風な私ではございますが、残りの作品にも駄感想をつけに行く所存ですので、よろしくお願いいたします。
[No.179] 2021/01/01(Fri) 12:25:54 |