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all 親から子へ・・・プロローグ - takaci - 2008/07/08(Tue) 21:39:01 [No.1453]
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親から子へ・・・16 - takaci - 2024/11/09(Sat) 21:43:00 [No.1650]
親から子へ・・・17〜Fin〜 - takaci - 2024/11/10(Sun) 10:34:28 [No.1651]


親から子へ・・・16 (No.1649 への返信) - takaci

跳栄学園高等部の1日の授業が終了した。









通常の高校なら各クラスのホームルームが存在するが、この学校には存在しない。









1日の授業が終わる時間も生徒によりバラバラになっている。









そのため帰りのタイミングが揃うことは珍しいが、この日は真司、あや乃、亜美、啓太が揃っていた。








そこに、









「真司、啓太、お疲れ様」









生徒会副会長の志穂が声をかけてきた。









「あ、大沢先輩、お疲れ様です」









志穂相手だと少し緊張する真司。









「今日の先輩は一段とお美しいですね。あ、この後予定あります?」









対する啓太はいつもの通りナンパを始めた。









「あら、偽乳の小河ちゃんも一緒なのね。ふたりとも優しい男ね」









今朝の亜美の偽乳騒動は今日1日で学園中に広まっていた。









「偽乳・・・」








志穂の容赦ない言葉で亜美の胸はまた深く抉られる。









だが亜美の自業自得なので真司も啓太も一切フォローしない。








ここでは偽乳は大罪で、その罰も重い。









亜美はこの先長い時間を掛けて偽乳という大罪の罪を償う。









志穂の容赦ない言葉に歯向かうことも許されなかった。









そして志穂は、









「ははーんなるほどね。これが偽乳の理由かあ・・・」









今の真司たちを見て、何かを察したようだった。









「えっ?」









真司は思わぬ志穂の言葉に驚いた。









真司と啓太には亜美の偽乳の真相は分かっていない。









驚く真司の前で、志穂はあや乃の前に立っていた。









「あなたが真中あや乃さんね。あたしは大沢志穂。1年先輩の3年生。よろしくね」









「は、はじめまして、真中あや乃です」









167センチの志穂からだと、158センチのあや乃は見下ろされる形になり、やや威圧感がある。









さらに志穂の視線はあや乃の胸元に向けられる。








「真中ちゃんいい胸持ってるわね。ズバリ70Eってところかしら?」









「え?そ、そうですけど・・・でも大沢先輩には適いませんよ」









「あたしは75F。1カップ違いだどバストサイズは結構違うわね。まああたしも真中ちゃんも偽乳娘の心情は理解出来ないから情けは無用よ」









「は、はあ・・・」









あや乃は志穂に圧倒されていたが、ここまで言われて黙っていられる亜美ではなかった。








志穂をキッと睨み付け、









「その眼力、あんた特戦隊のメンバーね!男だとばかり思ってたけど、女でしかも生徒会副会長。最高の隠れ蓑だわ!」










「とんだ言いがかりね。あたしは特戦隊とは無関係。まああたしに嫉妬するのは良いけど、真中ちゃんは止めなさい。真司に嫌われるわよ」









「はあ?亜美があや乃ちゃんに嫉妬?」








志穂の言葉にまた驚く真司。









「そうよ。最近の真司は真中ちゃんとベッタリ。それで小河ちゃんは真中ちゃんのEカップに嫉妬して偽乳したのよ」









「はあ?亜美お前そんなくだらない理由で偽乳なんて大罪犯したのか?」









思わず亜美に詰め寄る啓太。









そして亜美は、









「大事なことよ!今の真司はあや乃ちゃんとひとつ屋根の下で生活してラブラブオーラ放ってるのよ!焦って偽乳くらいするわよ!」









開き直って真相を暴露した。









「ど、同居だとお!?真司お前なんでそんな重要なこと黙ってたんだよ!?」








今度は真司に詰め寄る啓太。









「お、俺だけじゃなくってあや乃ちゃんの家庭の事情もあるし、気軽に話すことでもないだろ」









「でもこんなかわいい子と一緒に暮らせばラッキースケベのひとつやふたつあるだろ!?」









「・・・ラッキースケベなんてねえよ」











「おいさっきの間は何なんだよ!」









真司のこの間が決定的だった。










その後この4人は食堂に移動し、啓太と亜美による尋問が始まった。








きっかけを作った志穂は特戦隊の後始末の仕事が残っているので姿を見せていない。









「問題はどんなラッキースケベがあったかどうかだな。定番は着替えを目撃して下着姿を見たあたりだが・・・」









「・・・」









「・・・」









啓太の尋問に黙秘する真司とあや乃。









「そうかそうか着替えより上なのか。こりゃ真司の死刑は確定だな」









「おい俺は何も言ってないぞ!勝手に決めつけるな!」










「黙秘しても態度で分かるんだよ。着替えじゃないってことは風呂でも覗いたのか?」









啓太の風呂という言葉に真司とあや乃はビクッと反応する。










「そうかそうか風呂か。真司お前あや乃ちゃんの全裸を見たんだな」









「そんな・・・あや乃ちゃん今夜からウチに泊まって!このままじゃ妊娠しちゃう!」










亜美はやや錯乱気味。









「に、妊娠って・・・さすがにそんなことするわけないだろ」









「亜美ちゃん落ち着いて、それにもうおばさんが責任は真司くんに取ってもらうって言ってくれてるから・・・」









このあや乃の弁明が火に油を注ぐ。









「責任って・・・責任取らせるって・・・いやあああああ!!!」









亜美の錯乱がさらに加速した。









(言えねえ・・・この状況で真実は絶対言えねえ・・・)









亜美の錯乱ぶりを見た真司の背中に冷や汗が流れる。









ラッキースケベの内容。









とある夜、浴室からあや乃の叫び声が聞こえた。









偶然近くにいた真司が慌てて駆け付けると。脱衣所から全裸のあや乃が飛び出てきた。









原因は脱衣所に現れたゴキブリだった。









ふたりはもつれるように倒れ、結果的に真司はあや乃を押し倒す形になり、









さらにあや乃の立派なEカップの胸を揉んでいた。










その後もバタバタして最後には騒ぎを起こしたあや乃が頭を下げたが、









「これは真司が悪いわ!あんた責任取ってあや乃ちゃんをお嫁に貰いなさい!いいわね!」










と真司の母に一喝される結果になった。









この内容を啓太に伝えたら、真司の銃殺刑が確定していただろう。








結果的にはこの内容を啓太と亜美に伝えることは無く、黙秘で通して家に帰ったふたり。










「真司くん、あや乃、お帰りなさい」









「あ、お母さん」









真司の家につかさが待っていた。









「あや乃、待たせてごめんね。これからお父さんとお母さんからあなたに話をしたいんだけど、いいかな?」









そう語るつかさは晴れやかな笑みを見せていた。


[No.1650] 2024/11/09(Sat) 21:43:00
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