知り合いに聞かれて答えられなかったので、質問させてもらいます。 知り合いが書いている小説で主人公の容姿を最後に書くことで、読者を驚かせたいというのですが、それは読みやすいのでしょうか? たとえるなら、四コマ漫画の『動物のおしゃべり』みたいな感じです。 表現が難しいのと、読者を引き込みにくいから難しいと言ったのですが、どうしてもそういうやり方をやってみたいそうです。 皆さんはどう思いますか? [No.106424] 2016/08/28(Sun) 20:07:10 |
必要な時に必要なだけの情報提供を。この基本が守られている限り、それだけでは問題とはなりません。 ショートショートの神様、星新一氏の作品でも何度も使われているパターンでもあります。容姿描写以外に興味を持たせることで、オチとしてそれを行使するわけです。 でも、逆を言えば、ショートショートだからこそという面もあります。長編でやるのはかなり困難――容姿描写を後にするのに否定的な方が居るのは、長編では容姿にストーリー上の仕込みがあったりするわけで、それは読者の興味を持続させる方法です。 それから肝心なのは、筆者の筆力です。 星新一氏の作風を真似たところで、ほぼほぼ低解像度コピーのその劣化コピーとなります。(実際にそう言った書評家が居る) ここのところを理解できなければ、ネットにありがちないわゆるSS程度になりますが……そもそもの意図がSSなら、別に失敗して書捨てとなってもよろしいのでは? [No.106425] 2016/08/28(Sun) 21:11:05 |
いきなり本題に入りますが、 >主人公の容姿を最後に書くことで、読者を驚かせたいというのですが、それは読みやすいのでしょうか? 叙情トリックものでよろしいでしょうか。 読みやすいかどうかは、構成とは完全に別問題ですね。 紹介された『動物のおしゃべり』から、ストレートに動物をトリックに使用されたものに絞りますが、ラノベでも実例があります。(表紙はラノベじゃないですが、掲載元はラノベ系。著者さんの紹介は今さらですが、ラノベ出身で一般に移行しつつある方。完全に抜けきってないタイプの方です) ボカした書き方になってしまいましたが、タイトルを書くことがそのままネタバレになりますのでご了承を。 空白を空けて下段に書いておきますので、必要に応じて参考にどうぞ。 【乙一 著:GOTH】 連作短編です。同タイトル夜の章・僕の章の2冊。 動物の話しは”夜”の方です。 率直に面白く楽しめましたが、本題の動物ものである『犬』は、そう強くはお勧めしません。(お手本の意味です) [No.106431] 2016/08/29(Mon) 00:28:20 |
叙述トリックで最後にどんでん返しですね。 うまく行けば面白い作品になるのではないでしょうか。 容姿からAであると思わせて最後にBであると驚かせるわけですから、 ・AとBの共通部分(多くの人がAと思う要素)を容姿として提示して読者を引き込んでおく ・最後にBにあってAにない容姿部分(Bであることの明確な証拠)を示す ・Bである手がかりを伏線としてしっかり作っておき、どんでんを返した時に読者に気づかせて納得してもらう ということができればいいのではないでしょうか。 伏線がないとただの後出しじゃんけんになってしまいますから、多くの読者に嫌われるかもしれません。 ABが反転した後で読み返すと同じ文が別の意味に読み取れるようになっていると更に良いでしょうね。 > 知り合いに聞かれて答えられなかったので、質問させてもらいます。 > 知り合いが書いている小説で主人公の容姿を最後に書くことで、読者を驚かせたいというのですが、それは読みやすいのでしょうか? > たとえるなら、四コマ漫画の『動物のおしゃべり』みたいな感じです。 > 表現が難しいのと、読者を引き込みにくいから難しいと言ったのですが、どうしてもそういうやり方をやってみたいそうです。 > 皆さんはどう思いますか? [No.106442] 2016/08/30(Tue) 12:52:02 |
皆さまありがとうございます。 難しいけどうまくいけば面白い作品になるということが分かりました。 [No.106445] 2016/08/30(Tue) 17:29:26 |
私は叙述トリックのものを読んだことがあります。 阿刀田高の「夢判断」の中にありました。うら若い乙女二人が将来は見合い結婚ではなくロマン溢れる恋愛結婚をしようと誓い合うという話なのかと思いきや、 途中から時間が経ったことが書いておらず、最後にはもうおばあさんになっている片方が若い男を誘って驚かれる(驚かれたとは書いていませんがそんな感じ)話です。 この方に限りませんが具体的に書いて下さらないとなんともいえないのですが……と思ったらもうわかったのでいいみたいですね。 書きかけてしまったので最後まで書きます。 まあショートショートが無難なのでそうだとすると……動物のおしゃべりというのは、初めから登場人物がペットだとわかっていて、所々ペットが人間のように書かれる、ということですよね。小説でそんなことできませんけど。 そうじゃなくて最後に種明かしがあるという話なら、ショートショートしかないです。皆が書いていると思うので目新しさはないですよ。 それと読者を満足させる(「これは面白い」と思わせる)のはなかなか難しいと思います。 書くなら意外性が必要なのでモテる男が実はすごいデブだとか、先程の例のように、既に老け込んだ男であるとか、そんな感じになりそうです。 問題ないと思います。 [No.106457] 2016/09/01(Thu) 15:21:49 |