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No.106444に関するツリー

   SAOの売れた理由について - んぴ^〜 - 2016/08/30(Tue) 15:58:27 [No.106444]
Re: SAOの売れた理由について - にわとり - 2016/08/30(Tue) 20:05:34 [No.106448]
Re: SAOの売れた理由について - にわとり - 2016/08/30(Tue) 20:21:30 [No.106449]
Re: SAOの売れた理由について - 者 - 2016/08/30(Tue) 18:02:10 [No.106447]



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SAOの売れた理由について - んぴ^〜

SAOと禁書は、全ラノベでもトップレベルに売れています。

しかし、SAOの方を見てみると『1話だけが最高だった』『一巻だけはよかった』という意見をよく目にします。

 禁書はなんとなく、リアリティ(現実っぽさ)と、魔術とかがよく混じってて、中学生あたりには非常に受けると思います。
 巻数もかなりで、合計の売上が多いのも頷けます。古いのもあるでしょう。


でも、SAOはそこまで売れるのか?と。
 禁書より遅く売り出されて、追い越した。


SAOは、どうして売れているのでしょうか? 
みなさんの分析をお聞かせください
 


[No.106444] 2016/08/30(Tue) 15:58:27


Re: SAOの売れた理由について (No.106444 への返信) - 者

私も聞いた話ですいませんが、アニメ女子の人気を獲れたっと言うがの理由ではないでしょうか?
 ハレーム&主人公無双系は、どちらかと言うと男子が支持しますしねw
 
 そこに、アニメで女子が得られたのが大きい理由ですね。
 
 


[No.106447] 2016/08/30(Tue) 18:02:10


Re: SAOの売れた理由について (No.106444 への返信) - にわとり

わたしたちが暮らす「いま・ここ」と人々が簡単に死んでいく「戦場」を結びつける手際が斬新かつスマートだった、というのが大きいと思います。

ラノベはここ十数年、一つの流れとしてわたしたちが生きる現実を起点としたファンタジー、「いま・ここ」と地続きの「戦場」をずっと描き続けてきたように思います。
SAO以前は、セカイ系(きみとぼくの決断が世界をかけた戦いの戦況を左右する)や学園異能(学校と日常の生活空間が非日常の戦闘地帯と表裏一体の世界)などがそれぞれ一時代を築きましたね。
SAOが話題になったのは今から5,6年前からだと記憶していますが、当時は学園異能系が飽和してテンプレ化が進み、ある意味で「超能力に目覚めて敵とバトル」みたいな枠組みそのものが陳腐化しかけていたように感じます。揶揄として中二病という言葉が流行ったのもそのころではありませんでしたか?
そういうムードになると主人公に自分を重ねるような「読み」は退潮して、斜に構えた読み方――ギャグとして読むかあるいはどこか遠くの国のニュースでも見るような目線――になりがち。

その点SAOは、日常にありふれたゲームという道具立てと、ぎりぎり説得力のある新しいテクノロジーだけで市井の普通の人々を異世界に閉じ込めてしまったのです。ワンアイデアではありますが、大きなワンアイデアだと思います。VRというのが絶妙で、適度に将来実現できそうな雰囲気があります。読者が「いつか訪れるかもしれない戦場」としてアインクラッドを想起できるんですね。ゲームに閉じ込められる、といっても画面が窓になって吸い込まれるようなチープなイメージだったら評価されなかったでしょう。

また「戦場」そのものの描かれ方も新しかったと思います。アインクラッド編の敵は誰かと考えたとき、やはりゲーム設計者の茅場ということになると思うのですが、作中では一貫して茅場の影は薄い。登場人物は悪を懲らしめようというような倫理観で動いているわけではなくて、ゲームから脱出するためサバイバル的にモンスターを倒している。しかもそのためには敵が作ったゲームのルールを習熟しなければならない。そういう物語的なねじれがあるんです。一方で作中では殺人ギルドとの戦いが描かれます。ゲームに巻き込まれた市井の人々が、ときに殺人者にも犠牲者にもなる。
ラノベを社会情勢に絡めて語るのもダサいですが、自分はここに内戦や民族紛争のイメージを投影させて読みました。「真の敵」の不在、仲間同士の闘争、局所化され断片化された戦場。まあSAOではちょっとした仕掛けがあって最後に意外な形で茅場が出てくるのですが、そこはアインクラッドという戦場のありかたにとって本質的ではないと思う。
わたしたちが考える戦争とか被災地のイメージってここ数年でそれなりに変わったと思うんです。すくなくともこれから起こるかもしれない戦争を考えたとき、赤紙で召集されて外敵の空母に特攻する世界はイメージしづらくなってきている。そこにSAO的な(あるいはバトルロイヤル的な)想像力がはまったのではないか、なんて思ったりもします。

売れなかった先行作品にもきっと同様のものはあったろうし、売れた理由、って何を書いても後付けっぽくなるのであまり好きじゃないんですが、自分なりに思ったことを述べました。


[No.106448] 2016/08/30(Tue) 20:05:34


Re: SAOの売れた理由について (No.106448 への返信) - にわとり

もちろん文章やキャラの魅力、アニメ化以降はメディアミックスの力も大きかったと思います。
キリトはラノベでよくある安定感のあるツッコミキャラではなくて、どこか地に足がついていない危なっかしい感じが魅力だったようにおもいます。ヒロイン勢が気にかけるのもちょっと分かる、というか。全体に心理描写が多くてラノベらしいキャラキャラしさは控えめだったように思いますが、逆に禁書などとの住み分けがうまくいった可能性はあるかもしれません。


[No.106449] 2016/08/30(Tue) 20:21:30
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