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記事No.10319に関するスレッドです

はじめまして! / 学生
こんにちは。
私はごく普通の高校に通っている女子高校生です。
ある日スタジオミュージシャンの事がすごくよくわかるHPがあると聞き(笛のおっちゃん)、旭さんの事を知って、とてもすごい方なんだと思いました。
それからどんどん旭さんに興味が沸いてきて、このHPにもおじゃまさせてもらいました。
私は生意気ながら将来スタジオのお仕事に就きたいと思っています。
旭さんの仕事場の記事などをたくさん読んでいたら、もっともっとスタジオの事についてたくさん知りたい!と思ってしまい、書き込みをさせて頂きました。
お仕事でとてもお忙しいと思いますが、もし記事に目を通して下さっていたら、お返事して頂けたら光栄です。

長文失礼いたしました。

No.10312 - 2007/08/10(Fri) 03:15:47

Re: はじめまして! / おっちゃん
学生さん、どうも〜♪

> こんにちは。
> 私はごく普通の高校に通っている女子高校生です。
> ある日スタジオミュージシャンの事がすごくよくわかるHPがあると聞き(笛のおっちゃん)、旭さんの事を知って、とてもすごい方なんだと思いました。
> それからどんどん旭さんに興味が沸いてきて、このHPにもおじゃまさせてもらいました。


 掲示板に書き込み、有り難う御座います。
 スタジオやスタジオミュージシャンに興味を持ってくださるのは大変嬉しいです。
 高校生と云う事は、ブラスバンドかなにかをやっておられるのかな、と想像しています。

> 私は生意気ながら将来スタジオのお仕事に就きたいと思っています。
> 旭さんの仕事場の記事などをたくさん読んでいたら、もっともっとスタジオの事についてたくさん知りたい!と思ってしまい、書き込みをさせて頂きました。


 スタジオで仕事をするようになるには、普通は、その前に、たとえばオーケストラとかツアーバンドとか、その他諸々の経験を積んでから入ってくるケースが多いので、結構長い道のりになるかも知れないですね。
 学歴や肩書きはナニも要らないのですが、演奏能力の他に、実績、適性、みたいなものは、当然ながら必要になるので、誰でも成れると云う訳ではありません。
 いま、なにか楽器をやっておられるのでしたら、とりあえずはそのウデを磨く事に専念されると良いと思います。
 
 また、なんでも遠慮無く書いて下さいね。
 あ、それと、「学生」さんでは、ちょっと話がしにくいので、なにか名前を考えて下さると嬉しいです。
 
    おっちゃん@今日も暑いですね〜

No.10313 - 2007/08/10(Fri) 09:35:48

学生です。 / なな
返信ありがとうございます。ご丁寧に書いて下さって感激です!
ブラスバンドなどの部活はやっていないのですが、個人で習い事などをしております。
スタジオのお仕事に就く人はそれまでに色々な経験をしていると聞いていましたが、本当に長い道のりになるのですね…。
旭さんはどんなきっかけで、スタジオミュージシャンを始められたのですか?

失礼でなければ、他にもいくつか聞いてみたい事があるのですが…質問させて頂いても宜しいでしょうか?

No.10314 - 2007/08/10(Fri) 19:38:25

Re: はじめまして! / おっちゃん
ななさん、どうも♪

> 返信ありがとうございます。ご丁寧に書いて下さって感激です!
> ブラスバンドなどの部活はやっていないのですが、個人で習い事などをしております。


 個人的に習っておられるのですね、楽器をやる上ではその方が良いのでは、と思います。
 部活の場合は、もちろん千差万別ではあるのですが、間違ったやり方が受け継がれているような事が有ったりして、変なクセが付いてしまうケースが有るのです。

> スタジオのお仕事に就く人はそれまでに色々な経験をしていると聞いていましたが、本当に長い道のりになるのですね…。
> 旭さんはどんなきっかけで、スタジオミュージシャンを始められたのですか?


 きっかけは、結構現実的で、それまで居たオケが、メチャクチャに仕事が忙しいわりに、給料が安すぎた、と云うところでしょうか。
 それと、わりと小回りの利く器用さが、スタジオに向いていた、と云う事だと思います。

> 失礼でなければ、他にもいくつか聞いてみたい事があるのですが…質問させて頂いても宜しいでしょうか?

 スタジオの事を知りたいと思っている方は、他にも居られると思いますので、質問は大歓迎ですよ。
 レスが遅れる事はあるかも知れませんが、その時は気長にお待ち下さい。
 
    おっちゃん@写真は今朝撮った大賀ハスです

No.10319 - 2007/08/11(Sat) 11:07:25

Re: はじめまして! / なな
毎回ご丁寧に回答して下さって有難うございます!
私は数ヶ月前までは吹奏楽部に所属していたのですが、やはり部活と個人とでは全然違うという事に最近実感が沸いてきました。

スタジオでは器用さは大切なんですね!スタジオミュージシャンの方々は、それぞれ素晴らしい魅力を持っていらっしゃるんだなあと思いました。とても憧れてしまいます。

大歓迎などといって頂けるとありがたいです。
早速質問させて頂きたいのですが、スタジオで必要性の高い楽器など、楽器によって差は出てくるのでしょうか?
もし差があるのならば、比較的使用率が高い楽器とはどういうものか教えて頂きたいのですが…。

お返事をして頂けるのであれば、いくらでもお待ちいたします!

No.10321 - 2007/08/12(Sun) 02:17:53

Re: はじめまして! / おっちゃn
ななさん、どうも〜♪

> 毎回ご丁寧に回答して下さって有難うございます!
> 私は数ヶ月前までは吹奏楽部に所属していたのですが、やはり部活と個人とでは全然違うという事に最近実感が沸いてきました。


 あ、やはり吹奏楽部をやっておられたんですね。
 部活には、部活ならではの楽しさや苦労もあるでしょう、それで、もちろん学校にもよるのですが、専門的に勉強しようと思ったら、個人教授の方が良いでしょう。

> スタジオでは器用さは大切なんですね!スタジオミュージシャンの方々は、それぞれ素晴らしい魅力を持っていらっしゃるんだなあと思いました。とても憧れてしまいます。

 オーケストラやブラスバンド、ポップス系のバンドでもそうでしょうが、充分に納得いくまで話し合ったり練習したり出来ますが、スタジオの場合は、突然、楽譜が変更になったり、繰り返しのやり方が変わったりと云う事が多く、それですぐに本番の録音に成ってしまうので、器用さ、飲み込みの早さ、などが必要に成ります。

> 大歓迎などといって頂けるとありがたいです。
> 早速質問させて頂きたいのですが、スタジオで必要性の高い楽器など、楽器によって差は出てくるのでしょうか?
> もし差があるのならば、比較的使用率が高い楽器とはどういうものか教えて頂きたいのですが…。


 人数で云えば、現在、一番多く使われているのはストリングス、つまり弦セクションでしょう。 中でもバイオリンが一番多いと思います。
 
 楽器の使い方も、時代によって流行みたいなものもあって、わたしがスタジオの仕事を始めた頃は、ドラムス、ベース、ギター、ピアノ、「リズム隊」と呼ばれる一連のセクションが多かったのですが、最近はシンセサイザーの打ち込みが増えたせいもあって、特にドラム、ベースを生で使う事が少なく成ってしまったようです。
 木管、金管、パーカッションなども、シンセに押されて、かなり少なく成っているでしょうね。
 
 気が付いたのですが、ななさん、携帯からですね、不自由なところ、書き込み有り難うございます。
 で、携帯でしたら、このサイトの一部を携帯用に書き換えたものがあって、
 
http://homepage2.nifty.com/7m1lot/keitai/how2-sm-1.htm

このURLに「スタジオミュージシャンの条件」と云う駄文が有りますので、参考にしてみてください。 ちょっと悲観的に書きすぎたキライはあるのですが・・・。

    おっちゃん@携帯サイトも役に立つ事があるか

No.10322 - 2007/08/12(Sun) 10:55:52

Re: はじめまして! / なな

お返事有難う御座います!

貼って下さったHPの「条件」を読ませて頂きました。スタジオミュージシャンの事が本当に丁寧に書かれていてとても参考になりました!スタジオミュージシャンになるためには、やはり適性なども関係してくるのですね。

質問のご回答ありがとうございます!
スタジオでは弦楽器の必要性が高いのですね。これから先、機械がもっと発達していってしまうとスタジオミュージシャンになるのはどんどん困難になりそうですね…。

これも質問になってしまうのですが、管楽器の中でも必要性が高い楽器と低い楽器とは差があったりするのでしょうか?主にクラシックで活躍する楽器などよりは、ポップスなどにも適している楽器の方が必要性の割合が高いような気がしたのですが…。
管楽器の需要などを詳しく教えて頂きたいです。

度々たくさんの質問をしてしまって申し訳ありません…。

No.10325 - 2007/08/12(Sun) 23:37:28

Re: はじめまして! / おっちゃn
ななさん、どうも〜♪

> 貼って下さったHPの「条件」を読ませて頂きました。スタジオミュージシャンの事が本当に丁寧に書かれていてとても参考になりました!スタジオミュージシャンになるためには、やはり適性なども関係してくるのですね。

 「〜条件」、読んでくださったようで、有り難う御座います。
 どちらかと云えば、その「適性」の方が大きくモノを云うのかも知れないですね。

> 質問のご回答ありがとうございます!
> スタジオでは弦楽器の必要性が高いのですね。これから先、機械がもっと発達していってしまうとスタジオミュージシャンになるのはどんどん困難になりそうですね…。


 これは世の中の好みの問題と、経済的な問題が絡んできます。
 経済的な問題は別として、音色の好みが、いまのような機械の音に飽き足らなくなって、再度ナマの音が見直されるようになれば良いのですが、将来どうなるのか、ビミョーなところでしょうか。

> これも質問になってしまうのですが、管楽器の中でも必要性が高い楽器と低い楽器とは差があったりするのでしょうか?主にクラシックで活躍する楽器などよりは、ポップスなどにも適している楽器の方が必要性の割合が高いような気がしたのですが…。
> 管楽器の需要などを詳しく教えて頂きたいです。


 これは難しいですね。
 逆に考えると、なにかの事情で(ほとんどは予算の関係)、使える楽器の数に限りがある場合、どうしても表面的には目立たない低い楽器から省略するようになりがちなのです。
 と云う事は、木管だとファゴット、金管だとチューバやバストロを省く、と云う事が多いように思います。
 そう云う風に考えると、フルートなんかは出番が多い方なのかも知れませんが、その分、プレーヤーの数も多いので、競争が激しいとも云えますね。 ただ、多いと云っても、現在スタジオをメインに活動しているフルート奏者は、わたしの知る限り、5、6人程度でしょうか。 オケとかミュージカル、学校の先生、個人教授、主婦、などをやりながら、時々スタジオに来る、と云う人は、別にしての話です。

 それから、ポップス系の楽器、と云うと、サックス、ブラス関係ですが、ほとんどが音大を出て、なおかつどこか一流どころのバンドを経験した人たちで占められているようで、こちらはまた、ものすごく競争が激しいようです。
 普通、スタジオの編成は、弦と木管はクラシック系、リズム隊とブラスはポップス系、と云う感じの事が多いですが、作曲家さんによって、かなり変動はあって、オケ関係のブラス隊を使われる方も居られます。

 なんか話が分かりにくくって申し訳ないです。
 
    おっちゃん@疑問の点は、どんどん質問してくださっていいですよ

No.10326 - 2007/08/14(Tue) 01:09:10

Re: はじめまして! / なな
お久しぶりです。
私から質問をさせて頂いていたのに、返信がとても遅くなってしまって申し訳ありません…。ご丁寧に回答して下さって本当に有難う御座います。

世の中の好みということは、将来の事はその時になってみないと分からないと言う事なのですね。

“必要性”についての質問には、詳しく答えて頂けて有り難く思います。とても分かりやすく説明して下さって、良く理解する事が出来ました。

ふと思った事があるのですが、スタジオの仕事をしている方々は、大部分の方が楽器をいくつか掛け持ちでやっているような気がするのですが、それは元々他の楽器も練習していたりしたのでしょうか?それともスタジオの仕事を始めてから他の楽器も練習するようになって、出来るようになったりしているのでしょうか?是非教えて頂きたいです。

No.10338 - 2007/08/28(Tue) 05:53:59

Re: はじめまして! / おっちゃん
ななさん、どうも〜♪

> 私から質問をさせて頂いていたのに、返信がとても遅くなってしまって申し訳ありません…。ご丁寧に回答して下さって本当に有難う御座います。

 いやいや、書き込みはあくまでもマイペースでいいですから、ご安心ください。

> 世の中の好みということは、将来の事はその時になってみないと分からないと言う事なのですね。

 確かに、何年も先の事は、中々分からないですよね。
 好み、と云う事になると、例えばボサノバが流行った時期は、フルートやアルトフルートが結構多く使われたり、タイガースやブルーコメッツなどのグループサウンズ、エレキバンドが流行った時期には、エレキベース、エレキギターの需要が増えたりなど、様々です。
 それと、シンセサイザーの性能が上がってくると、シンセで代用出来る楽器は、シンセで済ませてしまう、と云う風に成ってしまう、と云うような、機械の性能に影響される部分もあります。
 どっちにしても、そう云う栄枯盛衰みたいなものは避けられないようで、例えば「カラオケ」というものが出現したお陰で、一部のスタジオミュージシャンは仕事が増えたのですが、流しや、弾き語り、キャバレーやダンスホールに入っていたハウスバンドなどのおびただしい数のミュージシャンは、失職してしまったのだと思われます。
 どの時期にも比較的安定しているのは、弦セクションでしょうか。

> ふと思った事があるのですが、スタジオの仕事をしている方々は、大部分の方が楽器をいくつか掛け持ちでやっているような気がするのですが、それは元々他の楽器も練習していたりしたのでしょうか?それともスタジオの仕事を始めてから他の楽器も練習するようになって、出来るようになったりしているのでしょうか?是非教えて頂きたいです。

 色んなケースが有ります。
 いずれにしても、初めてスタジオに行く時と云うのは、誰かの都合が悪くなって、急遽頼まれて行くとか、誰かのサイドとして、つまりセカンドフルート、みたいなかたちの事が多いので、いきなり色々持ち替え、と云うケースは少ないと思います。
 フルート奏者がピッコロやアルトフルートを持ち替えて演奏するのは、のオーケストラでもごく普通に行われていますね、オーボエ・イングリッシュホルン、クラリネット・バスクラリネット、ファゴット・コントラファゴット、なども同様です。 これらの場合は、大きさが違っても同じ系列の楽器ですから、わりと簡単にマスター出来ます。
 普通は、オーケストラをやるようになってから、取り組むのでは思われます。
 
 あと、ポップス系のサックス奏者がクラリネットやフルートなどを持ち替えるのも、至極普通にやっています。こちらの場合は、スタジオやバンドを志した時点で、練習を始めるのでしょうね。取り組み方にもよるのですが、持ち替えでもフルート奏者よりも上手に吹ける人も居たりしますから、大変です。
 クラシック系のサックス奏者は、アルトとテナーを持ち替えたりする事はあっても、フルートやクラリネットをやる事はほとんど無いようです。
 あと、音大によっては、バイオリンの学生に必須でビオラをやらせるところもあります。
 これは学校のオケで、ビオラ奏者が少ないから、と云う理由もあるかも知れないですが、卒業後は、立派なビオラ奏者に成る方も居られますし、両方が出来る、と云う特技を生かして、活躍する方も居られます。
 
 持ち替え楽器と云えば、ギター関係も結構多いと思います。 ガットギター(普通のクラシックギター)、フォークギター、各種エレキギター、などの他に、ポルトガルギター、ブズーキ(ギリシャなどの民族楽器)、フラットマンドリンなど、各種民族楽器を弾く方も居られます。

 なんか、ご質問の趣旨とはずれてしまった気もしますが、なにかのお役に立てば嬉しいです。
 
    おっちゃん@夏も終わりですね〜

No.10340 - 2007/08/31(Fri) 11:00:14