 | おっちゃんのお話が興味深かったので、新しいスレッドにさせていただきやした。
>でも、バロック時代までは、決してそうではなくって、譜面通りにしか弾けないのでは、いけない、同じ曲を何度もやった時に、前と同じ様に弾いたのではいけない、と云う風に考えられていた様です。今のポップスの感覚に似てますよね。演奏家は、ある程度まで、作曲家でもある必要があったのです。
そうなんですよね〜。チェンバロなんて、通奏低音てぇのが書かれてるだけの譜面で伴奏したりだったのでしょ?演奏家のカラーが出ますよね。
>それが、ベートーベンやブラームスなどの、古典派、ロマン派の音楽に成るにつれて、作曲と演奏が完全に分業になってしまったために、演奏家はひたすら譜面を正確に、と云う事に成ってしまったのだと思います。
いつしか分業になって大編成のオケが発達したってことになっていくでしょうか?でもそれはそれで、ものすごい作品が生まれることとなったんですよね〜。
そして、今のポップスはシンガーソングライター系が多いですが、打ち込み楽器の発達のお陰も大いにあるかもな〜。モー娘さんなんて、歌も一節ずつのソロ分業みたいになってまして、あれはあれで大勢で楽しく踊りながら歌うにはいいかも〜とか思っちゃいます。
>音の間隔、と云うのは、いわゆる密集位置、開離位置の事でしょうね。短二度と長七度は、ハーモニー的には同じですが、響きは随分違って聞こえますし、そう云う事は一杯あるはずです。
ありますね〜。ずーっと低いところでウロウロするようなハモリが続くと、何がなんだかわからなくなってきたり、だからって急に音飛びがあれば、それも取り辛いし。 ゆみちんなんて、無調のような不協和音ハモリを暗譜でされるんだから驚いちゃいます。
>わたしでも、ピアノを弾いていた時期は、かなりの深爪してましたからね。もっとも、爪が伸びてくると、フルートも不便だし、パソコンのキーボードでも、叩き難く成ってきます。
私も万年深爪です。マニキュアとは無縁の女でやんす〜(^^; ギターは指の腹で弾くしかないにゃ〜。
> あさひ@トシ取ると爪が割れやすくなってイカン
魚ユミ@あららマニキュアで補強する?まさかね(^^;
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No.3388 - 2003/04/10(Thu) 09:34:56
| ☆ Re: 分業 / なっちゃん | | |  | みなさん、どもです。
なんとなく乱入しそびれてたんですが……
> >それが、ベートーベンやブラームスなどの、古典派、ロマン派の音楽に成るにつれて、作曲と演奏が完全に分業になってしまったために、演奏家はひたすら譜面を正確に、と云う事に成ってしまったのだと思います。
「週刊金曜日」というマイナーな雑誌に、指揮者のIさんがとても面白い連載コラムを書かれているのですが、先週の号には、指揮者の観点から ↑ のようなことに触れてらっしゃいました。速度や強弱の指定が古い時代にはまったくないか、あってもごくわずかだったので、指揮者(そもそも専門の指揮者もいなかったので演奏家、かも)ごとに、演奏する曲調には、それぞれ個性がくっきりしていた、と。
でも、忠実に演奏しても、オトってそれぞれの個性があらわれますよねえ。そこが音楽の不思議なところ、というか魅力なのかも。
> >わたしでも、ピアノを弾いていた時期は、かなりの深爪してましたからね。もっとも、爪が伸びてくると、フルートも不便だし、パソコンのキーボードでも、叩き難く成ってきます。 > > 私も万年深爪です。マニキュアとは無縁の女でやんす〜(^^; > ギターは指の腹で弾くしかないにゃ〜。 > 去年までは、ギター弾くとき(っつってもTAGAさんやユミさんみたいなすごいのじゃなくよ)のために、右手だけちょびっと伸ばしてました。でも、タブラーに手を出してからは完全に深爪おんなです。深爪をした指を垂直におろして指の先っぽ(?)で叩く、というテクニックが要求されるんです。 マニキュアかあ。最近は「つけ爪」が流行ってるみたいね。
なっちゃん@マニキュア持ってない
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No.3389 - 2003/04/10(Thu) 10:31:11 |
| ☆ Re: 分業 / りか | | |  | こんにちは。割り込みます 作曲家が演奏家を信用している、していないの問題もあるのかもしれませんが…… 山田耕筰は、自分の作った曲(自分の頭の中でつくりだしたもの)を、とりあえず、そのまま再現したかったのではないでしょうか。 ある程度の絵とか文章ならともかく、合奏の曲なんてひとりでは作り出せるはずのない物なんですから。 自分の頭の中で作りだしたものを人に見てもらいたい、何かの「自分、もしくは感動」を感じて欲しいがために創作ってあるんだと思います。だから、自己満足が含まれることだっておおいにあるでしょうし、その分人に認められなかったら悲しくって悔しい。 それは自分の考えが、人うまく伝わらない時の地団駄踏みたくなるような歯痒さとまったく同じです。(違う方もいるでしょうが) 演奏家の方を見くびっているから譜面に細かく書かずにはいられない、ではなくて、その譜面、つまり自分の分身が心配で心配でたまらないから書き込む、ではないでしょうか。 (あ……これは演奏家の方を信用してないのかしら……?あれ?)
だから、ゆみさんの考え方(命の吹き込み)もいいけど(というか、そちらのが私も好きなんですが)山田耕筰は自分の分身を正確に聞き手や、演奏家に見てもらいたかったのではないかと。
えー、長々とえらっそーうにすいません。山田耕筰を詳しく知ってるわけでもなし、今読んだスレッド(?)から勝手に決めつけただけです。生意気言ってるなあ……とか思われるかもしれませんが、これは私の経験上からの考えなんです。苦情とか反論はもちろん聞きます。もし山田氏のファンの方がいらして、「山田氏はこんな考えなど持ってない!」と気分を悪くされたらごめんなさい ∩−−∩ そして、山田氏はただの、楽譜を細かく書く方の代表です。文章が書きにくかったので、そうしました。
ちなみに、私自身譜面通り演奏できるか?答えはノーです。自分の感性にあったやり方、もしくは自分のできる弾き方でしかしないでしょう……あははははは
りか*ゆみさんの、最後三行に、同感!!
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No.3391 - 2003/04/10(Thu) 16:35:07 |
| ☆ Re: 分業 / あさひ  | | |  | 魚ユミちん、どうも。
> おっちゃんのお話が興味深かったので、新しいスレッドにさせていただきやした。
新スレッド、ありがとさんです。
> >でも、バロック時代までは、決してそうではなくって、譜面通りにしか弾けないのでは、いけない、同じ曲を何度もやった時に、前と同じ様に弾いたのではいけない、と云う風に考えられていた様です。今のポップスの感覚に似てますよね。演奏家は、ある程度まで、作曲家でもある必要があったのです。 > > そうなんですよね〜。チェンバロなんて、通奏低音てぇのが書かれてるだけの譜面で伴奏したりだったのでしょ?演奏家のカラーが出ますよね。
通奏低音と云うのは、今風に云えば「ベースライン」に、その上に乗っかるべき和音の度数を数字で書いてあったので、我々が見ると、慣れないうちはちょっと分かり難いのですが、当時の鍵盤楽器の奏者は、それを見ながら即興で右手のパートを演奏していたらしいです。それで、ほとんどの場合、チェロやガンバなどの低音楽器が、左手のパートとユニゾンで弾いました。 ポップス系の音楽で良く使う、メロディーラインとコードネームが書いてある譜面と、似ているのですが、違うのは、通奏低音の場合は、ほとんどが伴奏のパートだった、と云う点でしょうか。例えばフルートソナタの場合だと、上の段がフルート、下の段は低音つまりチェンバロなどの鍵盤楽器の左手と、その「数字」が書かれていて、右手の分はナニも書いてなかったのです。いま出版されている楽譜は、誰かが右手の部分を書き加えたものです。 昔は、和声学の実習に、数字付き低音の実現をやらせてましたが、今でもやってるのでしょうか。
> >それが、ベートーベンやブラームスなどの、古典派、ロマン派の音楽に成るにつれて、作曲と演奏が完全に分業になってしまったために、演奏家はひたすら譜面を正確に、と云う事に成ってしまったのだと思います。 > > いつしか分業になって大編成のオケが発達したってことになっていくでしょうか?でもそれはそれで、ものすごい作品が生まれることとなったんですよね〜。
その分業に加えて、それまで無かった指揮者の登場が大きいでしょうね。100人近いオーケストラが指揮者無しで演奏するのは、ほとんど不可能ですから(出来なくはない)。
> そして、今のポップスはシンガーソングライター系が多いですが、打ち込み楽器の発達のお陰も大いにあるかもな〜。モー娘さんなんて、歌も一節ずつのソロ分業みたいになってまして、あれはあれで大勢で楽しく踊りながら歌うにはいいかも〜とか思っちゃいます。
ポピュラー音楽は、いつの時代にも即興的な部分が多かったと思いますが、最近の打ち込みがメインに成っている音楽には、遊びの部分が少ないでしょうね。まあ、ボーカルや、ソロ楽器はある程度自由に出来るでしょうけど、本来有るべき、バッキングのミュージシャンとのやり取り、みたいなのは、皆無に成る訳ですから、ちょっと異常な演奏形態という感じがします。
> >音の間隔、と云うのは、いわゆる密集位置、開離位置の事でしょうね。短二度と長七度は、ハーモニー的には同じですが、響きは随分違って聞こえますし、そう云う事は一杯あるはずです。 > > ありますね〜。ずーっと低いところでウロウロするようなハモリが続くと、何がなんだかわからなくなってきたり、だからって急に音飛びがあれば、それも取り辛いし。
そうでしょうね、低い方で、お団子みたいに密集したハーモニーだと、響きも悪いし、掴み所が無いと思います。未経験なアレンジャーがよく陥るところです。
> ゆみちんなんて、無調のような不協和音ハモリを暗譜でされるんだから驚いちゃいます。
そうそう、ほとんど一人一パートで、それも隣りの人と半音違い、みたいな事も有るらしいですから、大変だと思います。
> >わたしでも、ピアノを弾いていた時期は、かなりの深爪してましたからね。もっとも、爪が伸びてくると、フルートも不便だし、パソコンのキーボードでも、叩き難く成ってきます。 > > 私も万年深爪です。マニキュアとは無縁の女でやんす〜(^^; > ギターは指の腹で弾くしかないにゃ〜。
ヒアノを弾く人は、ネイルペインティングなんか、とんでもないでしょうね。マニキュアやお化粧しなくても、素敵なひとは、素敵です。 指の腹で弾くとなると、爪弾きならぬ、腹弾きっすね。
> > あさひ@トシ取ると爪が割れやすくなってイカン > > 魚ユミ@あららマニキュアで補強する?まさかね(^^;
あさひ@割れた爪の補強にアロンアルファーかな?
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No.3393 - 2003/04/10(Thu) 22:30:18 |
| ☆ Re: 分業 / あさひ  | | |  | なっちゃん、どうも。
> > >それが、ベートーベンやブラームスなどの、古典派、ロマン派の音楽に成るにつれて、作曲と演奏が完全に分業になってしまったために、演奏家はひたすら譜面を正確に、と云う事に成ってしまったのだと思います。 > > 「週刊金曜日」というマイナーな雑誌に、指揮者のIさんがとても面白い連載コラムを書かれているのですが、先週の号には、指揮者の観点から ↑ のようなことに触れてらっしゃいました。速度や強弱の指定が古い時代にはまったくないか、あってもごくわずかだったので、指揮者(そもそも専門の指揮者もいなかったので演奏家、かも)ごとに、演奏する曲調には、それぞれ個性がくっきりしていた、と。
昔、太っていて、いまショボッと痩せちゃってる、あの I さんかな。大体、メトロノームが登場したのが、ベートーベンの頃らしいですよね。アレグロとか、ラルゴとか云うのに、メトロノームの数字を当てはめたのは、それ以降と云う事に成りますから、本来は、絶対的なテンポを表す、と云う事は無かったのでしょう。アレグロといっても「快活に」とか云う意味で、速い、と云う意味ではないですしね。 テンポの違いで、よく例に出されるのは、遅い方がフルトベングラー、速い方はトスカニーニかな、どっちにしても、古いな〜。
> でも、忠実に演奏しても、オトってそれぞれの個性があらわれますよねえ。そこが音楽の不思議なところ、というか魅力なのかも。
忠実に演奏する、と云っても、結局は「忠実にやろうと努力する」と云う事でしかない訳ですから、当然、かなりの差が出るのが当然でしょうね。
> > 私も万年深爪です。マニキュアとは無縁の女でやんす〜(^^; > > ギターは指の腹で弾くしかないにゃ〜。 > > > 去年までは、ギター弾くとき(っつってもTAGAさんやユミさんみたいなすごいのじゃなくよ)のために、右手だけちょびっと伸ばしてました。でも、タブラーに手を出してからは完全に深爪おんなです。深爪をした指を垂直におろして指の先っぽ(?)で叩く、というテクニックが要求されるんです。
タブラも深爪必須ですか、まあ、大体、楽器で爪を伸ばすのは、ギターくらいかな。タブラのフレーズて、猛烈に細かいのがありますが、あれはやはり指を使うから出来る事なのかしら。 パラグアイのアルパは、爪で弾くのだったなぁ。
> マニキュアかあ。最近は「つけ爪」が流行ってるみたいね。
かつらに付けまつげにつけ爪、あ、カラーコンタクトなんてのも有るしぃ、お面被った方がはやかったりして。
> なっちゃん@マニキュア持ってない
あさひ@わたしも持ってない(^_^)
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No.3394 - 2003/04/10(Thu) 22:40:48 |
| ☆ Re: 分業 / 魚ユミ  | | |  | またまたみなさま、こんばんは。
面白くて話は尽きないですね〜。なっちゃんゆみちんりかちゃん、みんなの言いたいことがよっくわかるっす♪
あのですね、楽譜も芸術のようかも〜。一枚の絵みたいなのかもしれません。 絵というのは、その人の見たもの感じたものを人に伝えたい一心で表現するのだと思います。楽譜ってのもその人の中に生まれた音を書き留める方法で、それをあとで音にしてみる、または人に伝えて奏することで初めて表現される絵。
絵というのも、どこまで描き込んで完成したと納得がいくか、その筆を置く決断の瞬間というのも、またその作品に影響するところでしょう。 楽譜もまた、どこまで自分の中に流れた音を紙面に表せたか、納得がいくまで譜面を見ながら頭の中に鳴ってる音と見比べ(聞き比べ?)たりするのでしょう。
自分がプレイヤーも兼ねているときは、自分にわかる譜面でいいけれども、演奏家に託すようになって、イメージを極力伝えたい思いで強弱記号や速度記号・装飾音記号などの決まりごとができてきたのでしょう。
そして素晴らしい演奏は、ゆみちん合唱団のように、聴いた作曲者ご本人の頬を濡らすのでしょうね。
それにしても、なっちゃん、垂直にした指の先で叩くのですか?鼓のように指が裂けたりしませんのでせうか?
> なっちゃん@マニキュア持ってない
魚ユミ@わしもじゃ
|
No.3395 - 2003/04/10(Thu) 22:43:37 |
| ☆ Re: 分業 / あさひ  | | |  | ポポゆみちん、どうも。
> 一仕事を終えて、帰ってきやした。 > もう一仕事あるんやけど、こっちが面白そうなんで仕事は後回し〜♪
あらら、お仕事の方は大丈夫なのでしょうか。
> >速度や強弱の指定が古い時代にはまったくないか、あってもごくわずかだったので、指揮者(そもそも専門の指揮者もいなかったので演奏家、かも)ごとに、演奏する曲調には、それぞれ個性がくっきりしていた、と。 > > そうみたいやね。うちの合唱団はそういった古い時代のをよく歌うけど、音取りや歌詞を読むのが終わって大体の曲想がつかめたら、先生は指揮から退いたりします。お互いの音を聴き合って、旋律を上手く膨らませながら横に流していく練習というワケですな。というても、これがなかなか難しいんですわ(-_-;)
昔の教会音楽は、小節線で縦に区切られたのと違って、いくつもの声部がからみあいながら、流れていく感じだから、横の流れを体得する為に、そう云う練習方法も、いいのでしょうね。それを指揮者無しで大勢でやるのは、やはり難しいものがあるのでしょうけど、難しいからこそ、有効なのかも。
> > >音の間隔、と云うのは、いわゆる密集位置、開離位置の事でしょうね。短二度と長七度は、ハーモニー的には同じですが、響きは随分違って聞こえますし、そう云う事は一杯あるはずです。 > > う〜ん、ちょっとこのへんはイマイチ分かってなかったりするんやけど…
説明の仕方が良くなかったですね。 えっと、例えば「ドミソ」と云う和音でも、ピアノの真中から上の方で弾いたら、綺麗な響きになりますけど、うんと下の方で弾くと、ハモった感じじゃなくて、不協和音みたいに聞こえてしまう筈です、まあ、そんな事かな。
> > ゆみちんなんて、無調のような不協和音ハモリを暗譜でされるんだから驚いちゃいます。 > > いやいや、あれはねぇ…ほんまに骨身に染み込むまで不協和音を歌い込んでたからねえ。ほれ、昨日のスレッドの続きになるけど、楽器の場合は一度決まったピッチを維持するのは歌よりは簡単やろ?隣りとの音がカチ合ってても、それに引っ張られていくってのはないやん?
> でも歌はなぁ…特に私なんか未熟なもんで、ついつい気持ちのいいハモリになる方に吊られてしまうんよ。それで先生が「このカチ合った音(不協和音)が気持ちいいって感じるまで歌い込まんと、ほんまの味が出んのじゃ」なんて言うてなぁ、大変でしたわ(^-^;)
不協和音と云っても、あくまでも「和音」なのよね。綺麗に澄んだ音が、半音なら半音でカチ合ってこそ、正しいと云うか、綺麗な不協和音に成るわけですから。でも、合唱でやるのは、特に大変でしょうね。 綺麗に響く不協和音も有れば、配置の仕方によっては、汚く聞こえてしまう協和音も有るのが、面白いところでしょうか。
> あら、本題とズレてきた気がするわ(+_+)
そうでもないっすよ。 山田耕作さんの話は、↓ の方でやります。 あさひ@なんかハイレベルじゃの〜
|
No.3396 - 2003/04/10(Thu) 22:51:16 |
| ☆ Re: 分業 / あさひ  | | |  | りかちゃん、どうも。
> こんにちは。割り込みます
なんか、お久しぶりの感じがします。 新学期、楽しいですか? > 作曲家が演奏家を信用している、していないの問題もあるのかもしれませんが……
これは、なんとも云えないところですが、有名な作曲家であればあるほど、自分の曲を全然しらない人物に演奏されるケースが多い訳ですから、あまり信用していない、と思った方が良いかも知れないですね。
> 自分の頭の中で作りだしたものを人に見てもらいたい、何かの「自分、もしくは感動」を感じて欲しいがために創作ってあるんだと思います。だから、自己満足が含まれることだっておおいにあるでしょうし、その分人に認められなかったら悲しくって悔しい。 > それは自分の考えが、人うまく伝わらない時の地団駄踏みたくなるような歯痒さとまったく同じです。(違う方もいるでしょうが)
全くその通りだと思います。ただ、楽譜にどんなにコト細かく記入しても、それは飽くまでも言葉でしかないし、「こう云う風にやってもらえると嬉しいなぁ」と云うくらいの事でしかないのです。 つまり、クレッシェンドを書いても、それは具体的な音量の差を示す訳ではないですし、音の膨らみ方のニュアンスは、無限大に可能性が有る訳で、結局は演奏家に依存するより、仕方ないですよね。エスプレッシーボと書いても、それこそ人によって、全く違う解釈に成ると思います。 逆に、もし仮に、作曲家の意図を全く寸分違わず再現出来る様な記譜法が有ったとしたら、誰が演奏しても同じ結果になって、音楽の面白さは無くなってしまいますね。 でも、いろんな表情記号が書いてあると、演奏家はそれを見る事で、作曲家の考えが分かり、それを元ににして自分のイメージで演奏出来るので、大変参考に成ります。一方、あまり指示が書いてないと、その場合は、自分の解釈の余地がより広くなるので、自由な演奏が出来ます。
> 演奏家の方を見くびっているから譜面に細かく書かずにはいられない、ではなくて、その譜面、つまり自分の分身が心配で心配でたまらないから書き込む、ではないでしょうか。
作曲家の場合、その曲が良ければ良いほど、有名に成れば成るほど、自分の曲の演奏に立ち会える機会は、少なく成る訳ですから、自分の居ない所で、自分の死後にも演奏される事を考えれば、なるべく細かく書きこみたくなるのは、分かる様な気がします。
> だから、ゆみさんの考え方(命の吹き込み)もいいけど(というか、そちらのが私も好きなんですが)山田耕筰は自分の分身を正確に聞き手や、演奏家に見てもらいたかったのではないかと。
ポポゆみちんの話に出てくる、合唱の先生は、彼一流の非常にユニークなレトリークをお持ちなので、時としては話が極端に成る事もありますが、山田耕作の話も、多少は割り引いて考えても良いのかも知れません。 確かに、山田耕作の歌曲には、ほとんど全ての音符に「<>」が書きこまれていたりするのですが、もしその通りに歌ったら、実に奇妙な演奏に成ってしまうでしょうし、山田さんが望んだのとは、全く違う結果に成る筈です。要するに、一本調子じゃなくて、ニュアンス豊かに歌って欲しい、と云う気持ちの現れなんですよね。もしかすると、その時代の演奏家のレベルとも、関係あるかも知れません。 いくら細かく指示を書いても、その解釈は演奏家の数だけ存在する訳ですから、演劇などと同じく、音楽も演奏家に依存する割合は、極めて高いですね。ただ、時代によって、その度合いが違うし、作曲家によっても、違ってくると思います。山田耕作は「細かく書く派」と云えるかも知れません。
あさひ@こう云うのはこの掲示板ならではだなぁ
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No.3398 - 2003/04/10(Thu) 23:04:05 |
| ☆ Re: 分業 / 王子(仮名)  | | |  | みなさん、お久しぶりです。 とても面白い話ですね! 興味深く読ませていただきました。本当に勉強になります。ぜひぜひ永久保存版にしましょう(^^)。
王子(最近)@職場の同僚2人とリコーダーを2本ずつ買いました。まだ練習が全然できませんけど…
|
No.3401 - 2003/04/11(Fri) 01:22:18 |
| ☆ Re: 分業 / あさひ  | | |  | 魚ユミちん、どうも。
わたしのレスと入れ違いに成ったみたいです。
> あのですね、楽譜も芸術のようかも〜。一枚の絵みたいなのかもしれません。 > 絵というのは、その人の見たもの感じたものを人に伝えたい一心で表現するのだと思います。楽譜ってのもその人の中に生まれた音を書き留める方法で、それをあとで音にしてみる、または人に伝えて奏することで初めて表現される絵。
そうですね、楽譜自体も芸術かも知れないです。ただ、当然の事ですが、画家は絵を完成させれば、誰が見ても分かりますが、作曲家はいくら立派な楽譜を書いても、それが音に成らない限りは、人の心に訴える事が出来ない訳ですね。勿論、ある程度以上の訓練を受けた人だったら、楽譜を見ただけでも、内容は分かりますが、そう云う人は少ないですし、やはり音楽は実際に音になって空間に響いた時に、初めて人を感動させる事が出来るのだと思います。それだけに、作曲家は、歯痒い思いをする事も少なくないでしょうね。
> 絵というのも、どこまで描き込んで完成したと納得がいくか、その筆を置く決断の瞬間というのも、またその作品に影響するところでしょう。
画家の場合は、「あそこで止めておけば良かったのかなぁ」と云う様な事はあるかも、ですね。楽譜の場合は、まだ、修正が利き易いでしょう。
> 楽譜もまた、どこまで自分の中に流れた音を紙面に表せたか、納得がいくまで譜面を見ながら頭の中に鳴ってる音と見比べ(聞き比べ?)たりするのでしょう。
作曲家でないので、分かりませんが、イメージがいきなり音符に成って浮かんでくる事も有るでしょうが、漠然としたサウンドのイメージが有って、それをどうすれば音符で実現出来るのか、と云う事になると、難しいでしょうね。ピアノなんかだったら、まだ、ともかく、オーケストラに成れば、その団体毎に出てくる音色が大きく違ってくる事も多いと思います。
> 自分がプレイヤーも兼ねているときは、自分にわかる譜面でいいけれども、演奏家に託すようになって、イメージを極力伝えたい思いで強弱記号や速度記号・装飾音記号などの決まりごとができてきたのでしょう。
作曲家=演奏家が、ソロを弾くのだったら、極端に云えば楽譜は要らないですね。脱線しますが、バッハやベートーベンを始め、昔の作曲家ですごい即興演奏をやった人は多い様ですが、その即興演奏と云うのは、コードでアドリブをする、とかではなくて、複雑な構成のフーガやソナタをその場で構築したりしていた訳ですから、これもすごいですね。
装飾音符の記号も、時代によって、同じ記号が別の意味を持ったりしますので、古い音楽をやる時は色んな勉強をする必要があります。
あさひ@トリルを上から始めるか下から始めるか、とか、云々かんぬん
|
No.3402 - 2003/04/11(Fri) 10:45:50 |
| ☆ Re: 分業 / あさひ  | | |  | タガちゃん、どうも。
> うわ〜、すごいスレッドだぁ。すげ〜勉強になります。
いやいや、ホントに、すごいスレッドに成ってしまいました。
> こりゃまた永久保存版ですね〜。
う〜ん、と成るとまたもや編集長からプレッシャーが…。
> え〜、てなわけで、私としては、あんまり関係ない話題ですが...ちょっとだけ。 > > > > 魚ユミ@あららマニキュアで補強する?まさかね(^^; > > > > あさひ@割れた爪の補強にアロンアルファーかな? > > え〜、実は...マニキュアで爪を補強したことありますよ〜。その昔、かみさんにちょっとわけてもらったです。
昔、楽器関係でマニキュアを使った事が有ったのですが、具体的にナニに使ったのかは、忘れてしまいました。オーボエ吹きが、リードを糸で巻いた後に、マニキュアを使ってた様な気もします。
トシをとると、水分が不足するのか、よく爪が割れます。いつだったか、薬指が真っ二つに割れて、焦った時があったのですが、ギター弾きがアロンアルファーを使う、と云っていたのを思い出して、使ってみたら、綺麗に直りました。
> TAGA@さすがに透明なマニキュアでしたが
あさひ@タガちゃんが赤いマニキュアでギターを弾くと、結構笑えるでしょうね。
|
No.3403 - 2003/04/11(Fri) 10:56:20 |
| ☆ Re: 分業 / あさひ  | | |  | ともともさん、どうも。
> こんばんは。ともともです。 > 凄い勉強になります。とても私が口を差し挟む余地はありませんが、冨田勲さんなんかは演奏家への不信感がシンセへ傾倒していった要因のひとつみたいですね。
なるほど、それはあるかも知れないですね。富田さんのシンセサイザーの世界は、生の楽器では絶対に実現できない世界ですから、それまでは生楽器でも素晴らしい仕事をしておられた富田さんが、シンセと出会って、求めていた自分の世界を見出したのかも知れないです。
> 特に邦人関連の演奏会へはしばしば足を運びますが、理解ある演奏に出会えることは本当に稀ですね。やっつけみたいな演奏が多く幻滅することが多々あります。
これは不思議と云うか残念と云うか、理解に苦しむところですね。外国の演奏家が自国の作品を演奏する時は、すごく気合が入っていて、愛国心とか云うのとは違うとは思いますが、これぞ自分たちの音楽だ、と云う主張がありありと分かるのに、日本の演奏家、特にオーケストラの場合、それが無いのは、不思議な事です。 舶来尊重、欧米崇拝、みたいな精神が、まだ根強く残っているのでしょうか。法人作品の音楽会には、お客さんが中々入らない、と云う事もありますので、聴く方の問題も有るのかも知れませんが。
あさひ@ともともさんの薀蓄も、是非、御披露下さい。
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No.3404 - 2003/04/11(Fri) 11:09:25 |
| ☆ Re: 分業 / あさひ | | |  | ポポゆみちん、どうも。
> ともともさんも言うてるけど、ほんまに、すごい勉強になるスレッドやなあ。 > いっぱいレスしたいし、もっともっと話し合いたいけど、ちょこっとだけ…
ほんと、こう云う話題で、これだけ盛り上がってしまうBBSって、ちょっと他には無いのでは、と云う気がします。
> おっちゃん、このスレッドもどうにかまとめてコラムにしてみる?
うはは、これをまとめるのは、ちょっと大変かも。
まあ、考えときまっさ〜。
> ゆみ@ぜったい永久保存版にしたいなあo(^o^)o
あさひ@またまた、編集長のプレッシャーが…
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No.3405 - 2003/04/11(Fri) 11:15:24 |
| ☆ Re: 分業 / あさひ  | | |  | 王子様、どうも。
> みなさん、お久しぶりです。
ホント、しばらくです。お忙しそうですが、お元気そうでなによりです。
> とても面白い話ですね! 興味深く読ませていただきました。本当に勉強になります。ぜひぜひ永久保存版にしましょう(^^)。
あっと云う間に、こんなスレッドに成ってしまいました。永久保存版、うまくまとまると云いのですが…。
> 王子(最近)@職場の同僚2人とリコーダーを2本ずつ買いました。まだ練習が全然できませんけど…
あ、職場に同好の士が居られた様で、良かったですね。二本づつと云う事は、ソプラノ、アルトでしょうか。楽しめますね。
あさひ@今度はいつ会えるかな?
|
No.3406 - 2003/04/11(Fri) 11:25:40 |
| ☆ Re: 分業 / りか | | |  | こんばんは。そうですね、しばらく自粛してたので、お久しぶりです。 今日からクラブがはじまりました。担任以外だいたい初めての先生ばかりでちょっと不満です。でも、それなりに楽しんでますよ。
昨日のようなまじめレスではありませんが
> > 絵というのも、どこまで描き込んで完成したと納得がいくか、その筆を置く決断の瞬間というのも、またその作品に影響するところでしょう。
経験者多し、ですね。
> 画家の場合は、「あそこで止めておけば良かったのかなぁ」と云う様な事はあるかも、ですね。楽譜の場合は、まだ、修正が利き易いでしょう。
その通りです、たかだか授業、と思いこませても後悔しまくってます。 楽譜は、消しゴムで消せるし、他の紙にうつせますもんね。(と、言ってもねえ……)
> あさひ@トリルを上から始めるか下から始めるか、とか、云々かんぬん 今は、ソの音にトリルが付いていたら、ソラソ、になるんですよね。
*あさひさんの「漠然としたサウンドのイメージをどうすれば音符にできるのか」って言う言葉身にしみますね。創作なら文章だろうが絵だろうが立体だろうが、そして、曲だろうが、自分の技術と言いましょうか、力量がなかったら形にできませんもんね。勉強って大事。 りか*お化粧とかって、なんか妙で気味が悪いです
|
No.3409 - 2003/04/11(Fri) 21:38:40 |
| ☆ Re: 分業 / 魚ユミ  | | |  | うっひょ〜伸びてるぅ〜♪ やっぱ、いろいろみなさんが感じながら音楽と接してるのがわかりますね〜。 ホント、おっちゃんとでれぇな仲間たちならではの盛り上がりですね。
りかちゃん、 >今は、ソの音にトリルが付いていたら、ソラソ、になるんですよね。
そうそう、ショパンとかはそう弾くみたいでした。バッハだとラソラソってなるんです。ピアノを習っていたときに教わりました。
> りか*お化粧とかって、なんか妙で気味が悪いです
魚ユミ@ほとんどいつもすっぴんな私…先日の結婚式ではさすがにしたが
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No.3418 - 2003/04/11(Fri) 23:42:29 |
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