先生的に『精神現象学』ってどうですか? 入門書読んでみようと思いますが、精神病ではやめておいた方が無難ですか? 先生が奉じる現象学とは別物ですか?
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No.2362 - 2020/08/14(Fri) 16:50:44
| ☆ Re: 現象学 / デス見沢 | | | 1.まず、我々が産まれたばかりの頃は「産まれたらなんか眩し! なんだ こりゃ、とりあえず泣いたれ」「なんかガラガラ音鳴ってる、ウケる」な ど「ただ感覚を感じるだけの存在」だった。
2.そこからちょっと成長すると「ん? そういう感覚を感じる『本体』とな っているものがあるな...」と考えるようになる。これが「自我」。
3.そしてさらに「なんか自分と似たような姿の周りの動物も、なんとなく 自分と同じものを見たり聞いたりして同じように感じているらしい」と感 ずるようになる。これが「間主観性」、つまり「他者の存在」を感じるこ とができるようになる。これで「意識」が形成された。
んで、その本は「さらにいろんな『意識』のバリエーション」を紹介している。 壮大な知の旅に、行ってらっしゃ〜い!
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No.2368 - 2020/08/14(Fri) 17:38:42 |
| ☆ Re: 現象学 / Ruby-J. | | | 何むちゃくちゃな回答してんの。>デス見沢氏
質問者の方、『精神現象学』はヘーゲルの主著で、いわゆる現象学とは別物です。ヘーゲルは弁証法と絶対精神の人で、時代的にもかなり前。とくに『精神現象学』は大著にして超難解で(哲学書の中で一番わかりにくいかもしれない)、いきなり読むのは超ムズイというか、ちんぷんかんぷんのはず(わかったというならそれは妄想)。ヘーゲル読みたい人は、まず哲学史の本から入るのをおすすめします。 ヘーゲルの『精神現象学』に特化した入門書としては、『ヘーゲル『精神現象学』入門』(長谷川宏著・講談社選書メチエ)など。私もほかに一冊ムズイの読んだはずですが、どこへ潜り込んだのかわかりません。
ヘーゲルが読みたいわけではなく、ここでよくいわれている現象学を本気で読んでみたいなら、デカルトからはじめないと本当はちょいと無理があり、近現代哲学の入門書が必要ですが、昨今は初学者用の本から遠ざかっているので、これ以上のことは言えません。
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No.2386 - 2020/08/15(Sat) 19:26:23 |
| ☆ Re: 現象学 / Ruby-J. | | | ちょいと調べてきました。いま蔵書の整理中なので、何がどこにあるかワヤなんです。すいません。
やっぱり竹田青嗣の『はじめての現象学』か木田元の『現象学入門』かなあ。もう一冊、講談社学術文庫で『現象学入門』があったはずなんですが、これも絶版かも。 個人的におもしろそうなのは、『現象学という思考: <自明なもの〉の知へ』 (田口茂著・筑摩選書)です。これは私も欲しいかも。
ていうかここ、ちょっと書くとすぐ字数制限にひっかかるんだけど。>デス氏
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No.2387 - 2020/08/15(Sat) 19:46:10 |
| ☆ Re: 現象学 / よみたい | | | >Ruby-J.さま、そうなんですか。 精神現象学はなにか精神的なもの、精神病などと関連するのかと思いまして。特にこれでなくてはならない、と言う必然はありません。 どちらにせよ入門書からですから、入手しやすそうなものから読んでみます。
>デス先生 精神科で通用するような病理の本とか、哲学書をご紹介いただけたら幸いです。
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No.2394 - 2020/08/16(Sun) 18:19:38 |
| ☆ Re: 現象学 / デス見沢 | | | No.2401 - 2020/08/16(Sun) 18:45:52 |
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