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記事No.1026に関するスレッドです

高市早苗候補に失望 / 安 藤
高市早苗候補に失望

 9月21日のNHKのテレビニュースは、「自民党総裁選 憲法改正 少子化対策など議論 政策討論会」と言うタイトルで、次の様に報じていました。
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自民党総裁選 憲法改正 少子化対策など議論 政策討論会
2021年9月26日 21時48分  NHK

自民党総裁選挙で、オンラインによる最終日の政策討論会が行われ、4人の候補者が憲法改正や少子化対策などをめぐって、意見を交わしました。

(中略)

少子化対策
出生率の減少に歯止めをかける少子化対策について、

河野氏は「両親が働きながら子育てをできる体制を作らなければならない。将来の学費などお金の心配がなければ、もっと子どもを欲しいという人もいて、思い切って財政的に考えていかなければいけない」と述べました。

岸田氏は「子育て世帯に大きな負担になっている教育費や住居費の支援は大事だ。全体に横串を通す体制ができていなかったので、『こども庁』を作ろうという試みがあり、期待したい」と述べました。

高市氏は「企業に男性の育児休業の取得率の公表を義務づけたい。病児保育は赤字になっていて大変なので、支援を入れたい。子どもが多い『多子世帯』への児童手当の給付を充実させたい」と述べました。

野田氏は「まずは『こども庁』をしっかり設置し、予算の受け皿を作る。思い切った投資をし、これからの子どもたちが虐待されず、引きこもりにならないようなさまざまな施策を総合的にできる役所を作らなければならない」と述べました。
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 4人が言っていることは、すべて「子育て支援」です。彼ら・彼女らは一体、少子化の原因を何と心得ているのでしようか。真面目に考えたことがあるのでしょうか。

 少子化の原因は、未婚者(結婚しない、出来ない人)の増加です。子育ての苦労ではありません。これは統計データを見れば一目で分かります。

 また、1989年の出生率1.57ショック以来、30年余にわたって続けられてきた、少子化対策はすべて「子育て支援」であり、それが何の役にも立たなかったのです。否、役に立たないどころか、「子育て支援」が少子化を加速させてきた一面があるのです。

 高市候補はもっとまともなことを言うと思いました。少なくとも他の3人とは違うことを言うと思いましたが、言っていることはほとんど同じでとてもガッカリしました。
 やはり離婚経験者で出産の経験のない彼女には、既婚の子持ちの女性達に「子育て支援は少子化対策ではない」とは言えないのでしょうか。

 野田候補が言っている「虐待」、「引きこもり」は少子化に結びつく話しではありません。彼女のレベルの低さに驚きます。

(下記参照)
 I70 完全に破綻した厚労省の少子化対策 その原点は1994年の「エンゼルプラン」にある(その1)−未婚者の増加の原因は男女共同参画社会−
http://www.kcn.ne.jp/˜ca001/I70.html

 I71 完全に破綻した厚労省の少子化対策 その原点は1994年の「エンゼルプラン」にある(その2) −少子化と保育所はもともと無関係−
http://www.kcn.ne.jp/˜ca001/I71.html

 I72 28年間の少子化対策の破綻 −加速する人口減少の危機に直面して、なお効果の無い保育所作りを止めない政府・厚労省と、それを批判しないマスコミ−
http://www.kcn.ne.jp/˜ca001/I72.html

 I73 「新しい経済政策パッケージ」は支離滅裂の総花的パッケージ −少子高齢化対策の効果に疑問−
http://www.kcn.ne.jp/˜ca001/I73.html

No.1026 - 2021/09/27(Mon) 23:25:16 [pknn018-223.kcn.ne.jp]