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記事No.1043に関するスレッドです

誠意のない林外相の記者会見 / 安 藤
誠意のない林外相の記者会見

 1月13日の朝日新聞は、「林外相「『楕円』の重み、かみしめている」 大平元首相提唱の理論に」と言う見出しで、次の様に報じていました。
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林外相「『楕円』の重み、かみしめている」 大平元首相提唱の理論に
1/13(木) 20:21配信  朝日新聞デジタル

日本記者クラブで会見する林芳正外相=2022年1月13日午後4時1分、東京都千代田区、野平悠一撮影

 林芳正外相は13日、日本記者クラブで会見した。外交方針について、所属する派閥・宏池会(岸田派)の先輩、大平正芳・元首相が唱えた「楕円(だえん)の理論」を引き合いに、「なんとかひとつの楕円にする努力をやらなければならない」と語った。米中による覇権争いのなか、日本としてバランスをとる重要性を強調した。

(中略)

 会見後の質疑で、在日米軍基地やその周辺で新型コロナウイルスの集団感染が相次いでいることから、日米地位協定を変えるべきかどうか問われた。これについて、林氏は「見直しは考えていない」と改めて強調した。

 一方、今年で国交正常化50周年を迎える中国との関係について、「隣国であるがゆえにさまざまな問題があるが、日中関係は日中のみならず地域・国際社会の平和と繁栄にとってますます重要になっている」と指摘。自身の訪中については「なにも決まっていない」と述べるにとどめた。(野平悠一)

朝日新聞社
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 林外相は、「米中による覇権争いのなか、日本としてバランスをとる」言っていますが、これは「蝙蝠外交」のようなものを意図しているのでしょうか。

 日本にそのような外交的な力や立場はなく、二兎追う者は一兎をも得ずの結果になる恐れがあります。アメリカか中国かの二者択一を迫られるのであれば、アメリカを選択することに疑問の余地はありません。

 また林外相は「自身の訪中」についての質問に対して、「なにも決まっていない」とだけ答えていますが、決まったことが無ければ後は何も言わなくて良いのでしょうか。決まってから聞いても遅すぎることはどうすれば良いのでしょうか。それ以上追及しない記者も問題ですが、この種の質問に対しては、決まったことだけを答えれば良いと言うものではありません。

 決めようとしていること、決まりそうなこと、決めたいことなどがあれば可能な限り答えるべきす。「正式決定ではないが」のように一言を入れて話せば良いのです。
 刑事被告人に対する「尋問」ではないのですから、自分にとって最低限必要なことだけ応えていれば良いと言うものでは無いはずです。実質的な無回答は誠意に欠けるし、国民を軽んじています。

No.1043 - 2022/01/20(Thu) 21:18:06 [pknn018-223.kcn.ne.jp]