| 日中防衛相会談の中身
6月12日のNHKテレビニュースは、「日中防衛相会談 東シナ海での現状変更の試み 中国に自制求める」というタイトルで、次の様に報じていました。(❶から❼の数字は安藤が挿入) ----------------------------------------------------------- 日中防衛相会談 東シナ海での現状変更の試み 中国に自制求める 2022年6月12日 18時58分 NHK
岸防衛大臣は訪問先のシンガポールで中国の魏鳳和国防相と会談し、尖閣諸島周辺を含む東シナ海での力を背景とした一方的な現状変更の試みに❶強く自制を求めました。
対面では初めてとなる岸防衛大臣と魏鳳和国防相の会談は、シンガポールでの国際会議に合わせて、およそ1時間行われました。
冒頭、岸大臣は「日中間には安全保障上の問題を含む多くの懸念が存在している」と❷指摘しました。
そのうえで、尖閣諸島周辺を含む東シナ海での力を背景とした一方的な現状変更の試みや、中国海軍の空母「遼寧」による日本近海での訓練など懸念すべき活動が継続していることに対し、中国側に強く❸自制を求めました。
また台湾について、日本の基本的立場に変更はないとしたうえで、台湾海峡の平和と安定は日本のみならず国際社会にとっても極めて重要だという❹認識を伝えました。
さらにロシアによるウクライナへの軍事侵攻について、岸大臣はアジアを含む国際秩序の根幹を揺るがすものであり断じて認められないとして、国連安保理の常任理事国である中国が国際社会の平和と安全のため責任ある❺役割を果たすよう求めました。
また先月、中国軍とロシア軍の爆撃機が日本周辺の上空を共同飛行したことは日本に対する示威行動だと指摘し、中国とロシアの共同行動が継続していることに❻重大な懸念を伝えました。
そして岸大臣は「日中関係は、懸念があるからこそ率直な❼意思疎通を図ることが必要だ」と述べ、両氏は今後も防衛当局間の対話や交流を推進していくことで一致しました。 -------------------------------------------------- 岸防衛大臣は中国の魏鳳和国防相との会談で、❶から❼までの7つの申し入れをしています。しかるにこの“申し入れ”に対する中国の国防相の発言(反応)は、❼について「一致しました」とあるだけで、残りの6つの申し入れに対してどの様な発言・反応を示したのか何も報じていません。
中国の国防相が全てを無視したとは考えられないし、もし全部無視されたのであれば、「中国側は無視して何の反応も示さなかった」報じるべきでしょう。 岸大臣ははじめから回答を期待しておらず、言うべき事を一方的に言っただけだったのかもしれません。 もし、そうだとすると余り中身のある会談ではなかったような気がします。
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No.1056 - 2022/06/13(Mon) 22:10:27 [pknn018-223.kcn.ne.jp]
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