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記事No.831に関するスレッドです

安倍のイラン訪問は何だったのか。 その後途絶えた安倍・トランプ間のホットライン、 トランプ大統領の金正恩宛ての親書には何が書いてあったのか。 / 安 藤
安倍のイラン訪問は何だったのか。 その後途絶えた安倍・トランプ間のホットライン、 トランプ大統領の金正恩宛ての親書には何が書いてあったのか。

 6月25日の読売新聞は、「トランプ氏『船舶を自ら防衛すべき』日本名指し」という見出しで、次のように報じていました。
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トランプ氏「船舶を自ら防衛すべき」日本名指し
2019.06.25 読売

 【ワシントン=黒見周平】トランプ米大統領は24日、イランとの緊張が高まっている中東ホルムズ海峡について、日本や中国などが原油輸入の経路にしている点を挙げ、「これらの国は自国の船舶を自ら防衛すべきだ」とツイッターで主張した。


 トランプ氏は「なぜ米国が長年にわたって、無償で他国のために航路を防衛しているのか」と米軍の防衛負担に不満を示した。米国が2018年に世界最大の産油国となったことから、「米国はそこにいる必要もない」と指摘した。

 米軍は通常、民間船舶の防護活動を個別に行っていない。トランプ氏の念頭には米軍がこの地域で展開し、不審船の監視などを行っていることがあるとみられる。米国が防衛負担を一方的に強いられているとの主張はトランプ氏の持論だが、28〜29日に大阪で開かれる主要20か国・地域(G20)首脳会議を前に改めて論議を呼びそうだ。ホルムズ海峡は、原油や天然ガスなどの流通の要所で、日本が輸入する原油の約8割が通過している。今月13日には、ホルムズ海峡近くのオマーン沖で、日本の海運会社などが運航するタンカーが攻撃を受け、航行の安全に懸念が強まっている。一方、トランプ氏はツイッターでイランに対し、「米国の要求は簡単だ。核兵器保有やこれ以上のテロ支援はなしということだ!」と呼びかけた。
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 日本に対して「自ら守れ」と言ったのは、短期的には日本の負担が増加しますが、長期的には、憲法の非武装の呪縛を取り除く効果があれば、日本の真の独立にプラスと考えられます。ただし、それが費用の負担と、米国製の高額兵器の購入を求めるだけのものであれば、話は違います。

 しかしこの発言は、イランへの安倍総理の仲介訪問や、同時期に発生した、ホルムズ海峡における日本のタンカーへの攻撃事件、アメリカのポンペオ国務長官の「攻撃はイラン仕業で、日本に対する侮辱」発言、それに続いた、日本政府のアメリカに対するイラン関与の「証拠」請求発言と続いた、一連の流れと関係があるのではないかと言う疑念が生じました。
 関係というのは、日本政府がホルムズ海峡での攻撃事件をイランの仕業だとするアメリカの説明を信用していないことに対する、不満の表明ではないかと考えたのです。
 これらとの関係はどうなのでしょうか

 アメリカは事件直後に、イランの犯行説を主張し、その証拠映像も公開致しましたが、少し手際が良すぎるという印象は拭えません。

 何よりも、安倍総理がイランに滞在中である事が問題です。イランを訪問中に事件が起きたとなれば、安倍総理への侮辱に止まらず、イラン政府にも恥をかかせたことになります。イランがそのような事件を起こすことは、かなり考えにくいことと言えます。
 ポンペオ長官が「日本への侮辱」と言ったように、当時のイランが日本をそのような方法で侮辱することは考えにくいと言えます。

 もし、アメリカが開戦を望んでいるとしたら、アメリカが手の込んだ工作をしたことの方が考えられます。もし、イランの行為では無く、アメリカの行為だとしたら、どう考えたら良いのでしょうか。

 安倍総理のイラン訪問は当初から、日本をアメリカの工作活動の中で、一役演じさせるために、トランプが仕組んだものだったと言うことになります。
 これは「安倍とトランプの良い関係」というのは、最初から嘘だった、安倍は騙されていたと言うことになります。
 騙したと言うだけではすみません。無防備な日本の商船を攻撃し損害を与えたことになります。

 そんな中、6月23日の日経新聞は「トランプ氏が金正恩氏に親書 「素晴らしい内容」と満足」という見出しで、次のように伝えていました。
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トランプ氏が金正恩氏に親書 「素晴らしい内容」と満足
北朝鮮 米朝首脳会談 朝鮮半島 北米 2019/6/23 8:37 日経
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46469920T20C19A6000000/

トランプ米大統領から送られた親書を読む金正恩委員長=
朝鮮中央通信・ロイター

【ソウル=恩地洋介】北朝鮮の朝鮮中央通信は23日、金正恩(キム・ジョンウン)委員長がトランプ米大統領から親書を受け取ったと報じた。金正恩氏は「素晴らしい内容が盛り込まれている」と満足の意を表明。「トランプ大統領の政治的判断能力と並外れた勇気に謝意を示す。興味深い内容を慎重に考えてみる」と語った。親書の内容や送られてきた日付は伝えていない。

2月末の米朝首脳会談の決裂後、米朝の非核化交渉は膠着している。トランプ氏は金正恩氏への親書で米朝関係について、何らかの前向きな提案をした可能性がある。

金正恩氏も6月10日、シンガポールで開いた米朝首脳会談から1年となるのに際し、トランプ氏に書簡を送った。トランプ氏は「とても温かく、素晴らしい手紙だ」などと語っていた。

金正恩氏は書簡を通じて、対話を継続する意思をトランプ氏に直接伝えたとみられる。金正恩氏は20、21両日に訪朝した中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席にもトランプ氏へのメッセージを託した可能性がある。

ただ高官級や実務者間の協議が再開する見通しはない。北朝鮮側は交渉を担った金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長を統一戦線部長から外し、金革哲(キム・ヒョクチョル)米国担当特別代表を問責し何らかの処罰を下したとみられている。さらに強硬姿勢をとったポンペオ米国務長官を交渉の担当から外すように米側へ求めている。

【関連記事】対話のドア、開くべきか 日韓・米朝…外交の前哨戦
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 「金正恩氏は『素晴らしい内容が盛り込まれている』と満足の意を表明。『トランプ大統領の政治的判断能力と並外れた勇気に謝意を示す。興味深い内容を慎重に考えてみる』と語った」とあるのは、ただ事では無いような内容を伺わせます。日本政府はどのように受け止めているのでしょうか。

 そう言えば、先般のホルムズ海峡での日本船被害事故以来、日本政府(安倍総理)とアメリカ政府(トランプ大統領)との接触が何も報じられていません。今まではトランプ大統領と安倍総理の間では、北朝鮮との接触がある場合には、その前後に両者の間で電話での意思疎通があったよう報じられていましたが、途絶えてしまったのでしょうか。

 金正恩が「満足」などという記事を見ると、トランプ大統領が核兵器の廃棄問題で、大幅な譲歩をするのではないかと心配になります。

 そして、今日25日の冒頭の読売新聞の記事続くわけですが、安倍総理のイラン訪問からトランプ大統領の「日本に自国の船舶の護衛は、自らが行うべき」の発言までの、一連の動きに、繫がりは無いのでしょうか。

 そして、追い打ちを掛けるようにトランプ大統領が、日米安保条約の破棄に言及したと報じられました。やはり安倍総理とトランプ大統領の間に何かあったのでしょうか。

No.831 - 2019/06/26(Wed) 00:41:44 [pknn018-223.kcn.ne.jp]

「トンキン湾事件」を彷彿とさせる、ホルムズ海峡タンカー攻撃事件  / 安 藤
ベトナム戦争激化のきっかけとなった「トンキン湾事件」を彷彿とさせる、ホルムズ海峡タンカー攻撃事件 −同じ手口を繰り返すアメリカ−

>  もし、アメリカが開戦を望んでいるとしたら、アメリカが手の込んだ工作をしたことの方が考えられます。もし、イランの行為では無く、アメリカの行為だとしたら、どう考えたら良いのでしょうか。

 かつてアメリカはベトナムで、「トンキン湾事件」と呼ばれた、アメリカによる偽装事件を引き起こし、北ベトナムとの全面戦争に突入しました。
 この事件は、1964年ベトナムのトンキン湾の海上で、アメリカの駆逐艦二隻が北ベトナムの魚雷艇の攻撃を受けたというもので、これをきっかけにアメリカと北ベトナムは全面戦争に突入し、大規模な北爆が開始されました。

 しかし、4年後の1968年になって、この事件には多くのアメリカによる欺瞞があり、アメリカにより計画的に引き起こされた“事件”である事が明らかになりました。
 まさに同じ手口が繰り返されています。

 また同時に、およそ80年前に日本がアメリカの挑発と経済制裁に耐えられず、日米戦争に突入させられた時代を思い起こさせます。

No.833 - 2019/06/26(Wed) 22:06:40 [pknn018-223.kcn.ne.jp]

Re: 安倍のイラン訪問は何だったのか。 その後途絶えた安倍・トランプ間のホットライン、 トランプ大統領の金正恩宛ての親書には何が書いてあったのか。 / 安 藤
> トランプ氏が金正恩氏に親書 「素晴らしい内容」と満足
>
> 【ソウル=恩地洋介】北朝鮮の朝鮮中央通信は23日、金正恩(キム・ジョンウン)委員長がトランプ米大統領から親書を受け取ったと報じた。金正恩氏は「素晴らしい内容が盛り込まれている」と満足の意を表明。「トランプ大統領の政治的判断能力と並外れた勇気に謝意を示す。興味深い内容を慎重に考えてみる」と語った。親書の内容や送られてきた日付は伝えていない。
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> 2月末の米朝首脳会談の決裂後、米朝の非核化交渉は膠着している。トランプ氏は金正恩氏への親書で米朝関係について、何らかの前向きな提案をした可能性がある。
>
> 金正恩氏も6月10日、シンガポールで開いた米朝首脳会談から1年となるのに際し、トランプ氏に書簡を送った。トランプ氏は「とても温かく、素晴らしい手紙だ」などと語っていた。
>


7月4日、NHKニュースは下記のように報じていました。
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「かつてない しっぺ返し」トランプ大統領 イランに報復示唆
2019年7月4日 8時40分トランプ大統領 NHK

イランが今月7日から核合意で制限されているウランの濃縮レベルを引き上げると表明したことを受けて、アメリカのトランプ大統領はツイッターの投稿で「脅しは慎重にしろ。かつてない痛みのしっぺ返しが待っている」と報復措置を示唆しました。
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 一目見ただけで、トランプ大統領の対応は、核兵器を保有し、核兵器の開発・生産も継続している北朝鮮と、核兵器を保有も開発もしていないイランとでは天と地ほどの違いがあります。更に、イランの大統領は選挙で選ばれたのに対して、北朝鮮は完全な独裁国家で、日々、大量の政治犯を残虐な方法で公開処刑している国です。

 トランプ大統領のしていること、言っていることは完全なダブル・スタンダードです。彼が北朝鮮について言っていることと、イランについて言っていることのどちらかは嘘であるか、あるいは両方が嘘と言うことになります。

 日本人は嘘を嘘と見抜く知恵が必要です。彼がなぜ嘘をつくのかも考えなければなりません。彼はイスラエルの安全と利益と、中東におけるアメリカの権益を守る事には熱心ですが、日本の安全にはあまり関心は無いのです。北朝鮮の適度な脅威は、日本をして対米依存のやむなきに至らしめ、アメリカにとってデメリットでは無いと考えていると思います。

No.842 - 2019/07/05(Fri) 10:13:16 [pknn018-223.kcn.ne.jp]