| 新型コロナウィルス感染問題が楽観視できる時は、“陣頭指揮"をアピールし、問題が深刻化すると、加藤厚労相に丸投げする安倍総理
新型コロナウィルス感染問題は、クルーズ船からの乗客下船は終わったものの、連日、日本全国各地で感染者が新たに発見され、収束どころか、拡大・流行の恐れが高まっています。アメリカ、オーストラリアでは船内での感染無しとして帰国した人の中から、感染者が発見され、船内での隔離について内外で批判の声が上がっています。
この段階になって、それまでは毎日のようにニュースで報じられていた,安倍総理の大勢の官僚達をバックに従えての「陣頭指揮会議」の模様が,報じられなくなりました。実施されているのなら報じられるはずですので、実施されなくなったようです。
いったいなぜでしょうか。下船で一段落したと思っているのでしょうか。 安倍総理は“陣頭指揮”とは言っても、特別に注目すべき生の発言はなく、いつも書かれたものを読み上げるだけでした。“陣頭指揮”をアピールするためのセレモニーのような雰囲気で、同席した官僚達の発言はいつもなくただ座っているだけで、以前は会議中に私語を話したり、笑っているものもおりました。
こうした折、21日の読売新聞に次のような記事がありました。 ------------------------------------------------ 米堅調「ドル買い」進む…円安112円台 日本経済に不安も 2020/02/21 05:00 読売
東京外国為替市場の対ドル円相場で1ドル=111円台を表示するモニター(20日、東京都港区で)東京外国為替市場の対ドル円相場で1ドル=111円台を表示するモニター(20日、東京都港区で) 外国為替市場で円安・ドル高が加速している。米経済への楽観論からドルが買われているとの見方がある一方、景気の減速や新型コロナウイルスの感染拡大で「日本売り」が進んでいるとの指摘も出ている。
(中略)
SMBC日興証券の牧野潤一チーフエコノミストは「新型コロナウイルスの影響は米国より日本の方が大きい。日本の政府、政策への信頼感が低下していることも円安の要因ではないか」と話す。
これまで世界経済のリスクが顕在化した場合、ドルに対して円が買われることが多かった。海外資産が海外債務を上回っている日本には、投資家が運用リスクを回避する目的で資金を投じやすく、「有事の円買い」と呼ばれる。
しかし、今回は新型コロナウイルスの感染が拡大し、世界経済への懸念が高まった1月以降も円買いは進まなかった。安全資産とされてきた円が転換点を迎えた可能性もありそうだ。 --------------------------------------------- 安倍総理は問題が楽観視できる段階の時は、毎日のように陣頭指揮宣伝会議を開催して、「陣頭指揮」を報道させてPRし、問題が楽観を許さない段階に入るや、一転して陣頭指揮を辞めて、加藤厚労相任せにするというのは、責任有る政治家のする事ではありません。
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No.897 - 2020/02/22(Sat) 23:22:19 [pknn018-223.kcn.ne.jp]
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