| どこが“透明”なのか −不透明極まる選考過程−
今日のNHKのテレビニュースは、「会長の後任候補 橋本五輪相に一本化 きょう3回目の検討委」と言うタイトルで、次の様に報じていました。 -------------------------------------------------------- 森会長の後任候補 橋本五輪相に一本化 きょう3回目の検討委 2021年2月18日 8時58分 NHK
森会長の後任候補を選ぶ東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の「候補者検討委員会」は新会長の候補を橋本聖子オリンピック・パラリンピック担当大臣に一本化しました。「候補者検討委員会」はきょう18日3回目の会合を開くことにしていて、橋本大臣が就任要請を受け入れる意向を示せば、組織委員会は新会長として選出するための理事会の開催など必要な手続きを急ぐ方針です。
大会組織委員会の森会長は、女性蔑視と取れるみずからの発言の責任を取り、今月12日に辞任する考えを表明しました。
組織委員会は透明性を確保して後任の会長を選ぶためにアスリートを中心とした8人のメンバーによる「候補者検討委員会」を設置し、後任の会長候補の選考を進めてきました。
非公開で行われた17日会合では候補者の具体的な名前を挙げて議論が行われた結果、新たな会長の候補を橋本オリンピック・パラリンピック担当大臣に一本化しました。
「候補者検討委員会」は、18日、3回目の会合を開き新会長の選出に向けた議論を進めることにしています。
橋本大臣が就任要請を受け入れる意向を示せば、組織委員会は新会長として選出するための理事会を18日開催するなど、必要な手続きを急ぐ方針です。
橋本五輪相「まだ申し上げられない」 橋本オリンピック・パラリンピック担当大臣は、午前8時半ごろ、東京 永田町の合同庁舎に入る際、記者団が「大会組織委員会の会長職を受けるのか」と質問したのに対し「いま『候補者検討委員会』の選考の過程なので、まだ申し上げられない」と述べました。 --------------------------------------------------------- 「候補者検討委員会」と言うが、最初から一本化では、それは“候補者”とは言いがたいのではないか。理事会には容認するか拒否するかの選択肢しかなく、形式的すぎるのではないか。
それは、最高裁判事の後任選びが、最高裁の1名推薦が慣例化して、内閣の任命権が形骸化しているのとよく似ている。
8人のメンバーの氏名が非公表で、検討・討議の内容は明らかにされず、橋本以外で誰が“候補の候補”だったのかも明らかにされず、結論だけが公表されるのでは“透明性”が高いとは言いがたい。
|
No.983 - 2021/02/18(Thu) 10:49:10 [pknn018-223.kcn.ne.jp]
|