| ワクチンの政治利用
6月15日の読売新聞は、「ベトナムにあすコロナワクチン約100万回分提供へ 茂木外相」と言う見出しで、次の様に報じていました。 ------------------------------------------------------------ ベトナムにあすコロナワクチン約100万回分提供へ 茂木外相 2021年6月15日 15時05分 NHK
新型コロナウイルスワクチンの海外への提供をめぐり、茂木外務大臣は、16日にベトナムに対しおよそ100万回分を提供することを明らかにしました。また、7月上旬にもインドネシアやタイなど、東南アジアの4か国にワクチンを提供したいという考えを示しました。
茂木外務大臣は閣議のあとの記者会見で、先に台湾に対し新型コロナウイルスワクチン124万回分を提供したのに続き、16日にベトナムに対し、日本で製造したアストラゼネカのワクチンおよそ100万回分を提供することを明らかにしました。
また、7月上旬にもインドネシア、タイ、フィリピン、マレーシアの4か国にワクチンを提供したいという考えを示しました。
さらに、台湾やベトナムへの追加の提供や、ワクチンを分配する国際的な枠組みを通じた供与も検討していく方針を示しました。
茂木大臣は、新たなワクチン提供を調整しているのはいずれもASEAN=東南アジア諸国連合の国々だとしたうえで「ASEANは日本が提唱した、自由で開かれたインド太平洋を実現していくうえでも極めて重要な国々だ。国内の感染状況やワクチンの不足、そして日本との関係などを総合的に勘案して判断した」と述べました。
ベトナム 首相「心より感謝」 日本政府が新型コロナウイルスのワクチン、およそ100万回分をベトナムに提供すると決めたことについて、ベトナムのファム・ミン・チン首相は、日本の大使と会談して感謝の意を示しました。
ベトナムのファム・ミン・チン首相は15日午前、首都ハノイで日本の山田滝雄大使と会談しました。
冒頭、山田大使は、日本政府が日本で製造されたアストラゼネカのワクチン、およそ100万回分をベトナムに無償で提供すると決定したことを伝えました。
(以下略) ----------------------------------------------------------- 茂木外相は、ワクチン無償提供と、「自由で開かれたインド太平洋」という「外交・安保」を結びつけて論じています。確かにそれは本音だと思いますが、大規模な感染症の蔓延に対する人道的な支援を,露骨に結びつけて表明するのは避けるべきで、それではワクチンを「一帯一路」の拡大の手段に、利用している中国を非難出来なくなります。
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No.1002 - 2021/06/15(Tue) 23:15:37 [pknn018-223.kcn.ne.jp]
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