 | これを無視して中国のウイグル人強制収容を非難できない
2月20日の読売新聞は、「『米国史で最も恥ずべき歴史のひとつ』バイデン大統領、日系米国人の強制収容を非難」と言う見出しで、次のように報じていました。 --------------------------------------------------------- 「米国史で最も恥ずべき歴史のひとつ」バイデン大統領、日系米国人の強制収容を非難 2021/02/20 18:52 読売
米国のバイデン大統領は19日、日系米国人の強制収容につながる大統領令の署名から79年を迎えたのに合わせ、「正式な謝罪」を再表明する声明を発表した。強制収容を「米国史で最も恥ずべき歴史のひとつ」と位置付けて非難している。
声明でバイデン氏は「日系米国人はただ出自のみによって標的とされ、収容された。連邦政府の行いは不道徳で、憲法にも反していた」との認識を示した。
米国では1942年、当時のルーズベルト大統領が裁判などを経ずに住民を強制移住させる権限を軍に与える大統領令に署名し、日本への協力を疑われた日系米国人ら12万人超が収容所に強制移住させられた。レーガン政権の88年に米政府は公式に謝罪している。 --------------------------------------------------------- 8月15日でも、12月8日でもない今、何で第二次世界大戦当時の「日系米国人の強制収容」なのか違和感を感じました。
これは「ウイグル」との関連だと思います。バイデン大統領は、習近平中国による、新疆ウイグル自治区での少数民族弾圧を「強制収容」、「集団殺害(ジェノサイド)」だとして、厳しく非難しましたが、彼らは「それならアメリカのした『日系米国人の強制収容』はどうなんだ」と言う反論にであうことを反射的に、言われる前に気が付いたのだと思います。その反射神経の鋭さには感心します。
一方でその“反論”をしてもおかしくない立場の日系アメリカ人・日本国内からはその気配すらありませんでした。 機先を制して「正式な謝罪」を再表明する彼らの手際の良さに感心します。
しかし、本当を言えば、アメリカ人は日系アメリカ人に謝罪する以上に、先住民系アメリカ人(アメリカインディアン)と、フィリピン人に正式に謝罪するべきだと思います。
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No.985 - 2021/02/23(Tue) 14:58:24 [pknn018-223.kcn.ne.jp]
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