日本が太平洋戦争に突入したいきさつについて、ABCD包囲網によって日本経済が立ち行かなくなってしまった、アメリカの経済制裁によって日本は追い詰められて止むを得ずアメリカを主軸とする連合軍との戦争に踏み切らざるを得なかったという考え方をする人がいます。この見方は、そう訴える本人が自覚している場合は少ないようですが唯物史観そのものです。 マルクスは社会を建物に例えて、経済(下部構造)が土台で、政治.文化などが上部構造だと考えました。そして、下部構造である経済が上部構造である政治や文化を規定すると考えました。 アメリカの経済制裁やABCD包囲網によって止むを得ず日本は戦争せざるを得なかったんだという考え方は、経済が政治.文化などを規定するというマルクス主義の考え方にピタッと当てはまります。 私はマルクス主義とは異なる種類の唯物論者です。正確には「緩やかな環境優位論者」と言ったほうがいいかもしれません。マルクス主義との違いは、下部構造に経済だけではなく環境や人口を織り込むことにあります。環境とは、地理.気象.生態.疫病などです。 そして、下部構造(=経済+環境+人口)が上部構造である政治や文化を規定するが、上部構造、すなわち政治や文化に一定の自立性も私は認めています。例えば、具体的に言えば,日本の部落差別がこれに相当します。部落差別は下部構造からは自立しているように思えます。他には、江戸時代の「海禁政策」(一時期は鎖国と言われていた)もそうでしょう。 こういった「緩やかな環境優位史観」に立てば、日本が英米などと戦争をしないという選択肢もありえたと思います。そしてアメリカの経済制裁を緩和する道を日本人はその持てる英知を結集して模索すべきでした。 昭和天皇は「玉音放送」で「耐えがたきを耐え忍び難きをしのび...」と言いましたが、まさにその精神でもってアメリカと交渉すべきでした。そしてアメリカとの戦争を避けるべきでした。もし本当にそうしようとすれば日本は大幅な譲歩を余儀なくされたことは間違いありません。 それは確かに日本人のプライドを傷つけたかもしれませんが、先の戦争で日本人が310万人も犠牲になったことを思えば、それもまた止むを得ないでしょう。
No.812 - 2019/05/23(Thu) 06:28:13 [nthygo121006.hygo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp]
☆ Re: 太平洋戦争の考え方 / かぶと 安藤様、レスどうもありがとうございます。 >「 F106 日米開戦を無謀と言うが、それ以外の選択肢があったのか −戦争をして負けるか、戦争をしないで負けるかの2つしか選択肢がなかった開戦当時の日本−」はお読み頂きましたでしょうか。> はい、拝読いたしました。そのうえで私なりの考え方を書かせていただきました。私たちの考え方はあまりにも違っていますね。 >アメリカの対日開戦の意思は強固で、日本がはじめから無条件降伏でもしない限り、日米開戦は不可避であったと思います。> 「無条件降伏」という言葉を使うかどうかはともかくとして、大幅な譲歩はせざるを得なかったでしょう。それで日米開戦は避けられたと思います。 日本の植民地経営は日本の財政にとって重荷になっていたと思います。こられを放棄して身軽になって出直すという「小日本主義」という選択肢もあったのではないでしょうか? 当然、安藤様はこのような考えには同意なさらないでしょうね。 もしこの書き込みに反論しても、私としてはさらに再反論するつもりは今のところありません。どこまで行っても平行線なのは目に見えていますから。
No.814 - 2019/06/03(Mon) 09:59:10 [nthygo125242.hygo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp]
☆ Re: 太平洋戦争の考え方 / 唖然 久しぶりに投稿致します。 かぶとさんへ 私はサダム・フセインのイラクがアメリカから滅ぼされたとき、日本と同じやり方でやられたなあと思いました。 あのときは大量破壊兵器を隠していると言いがかりをつけましたね。しかし、滅亡後大量破壊兵器は発見されませんでした。 イラクよりも複雑なことをされたのが日本です。 日露戦争でロシアにも勝ち、白人至上世界が日本に脅かされたから日本を叩く事は白人の願望ではなかったでしょうか。その代表は第一次世界大戦で国土を荒らされなかったアメリカで早くから日本を仮想敵にしたオレンジ作戦を立案していました。 長くなるから書きませんけど、ハル・ノートや援蒋ルート、フライイング・タイガー等、ご自分で事実をお調べになったら如何でしょう。 なお、中国がしきりに日本はアジアを侵略したというのは、当時華僑は搾取する欧米側の手先になり、アジアの解放に少しも貢献しなかったことを隠蔽しようとする意図からだと私は思っています。
No.815 - 2019/06/07(Fri) 13:14:31 [softbank221082195128.bbtec.net]
☆ Re: 太平洋戦争の考え方 / 安 藤 唖然 様 ご意見ありがとうございます。> 日露戦争でロシアにも勝ち、白人至上世界が日本に脅かされたから日本を叩く事は白人の願望ではなかったでしょうか。その代表は第一次世界大戦で国土を荒らされなかったアメリカで早くから日本を仮想敵にしたオレンジ作戦を立案していました。 > 長くなるから書きませんけど、ハル・ノートや援蒋ルート、フライイング・タイガー等、ご自分で事実をお調べになったら如何でしょう。 > なお、中国がしきりに日本はアジアを侵略したというのは、当時華僑は搾取する欧米側の手先になり、アジアの解放に少しも貢献しなかったことを隠蔽しようとする意図からだと私は思っています。 イギリスのジャーナリスト、ヘンリー・ストークスは、太平洋戦争(大東亜戦争)は 世界史的意義があったと評価しています。 「大東亜戦争は日本が勝った─英国人ジャーナリスト ヘンリー・ストークスが語る『世界史の中の日本』」VIDEO
&t=252s 戦後、未だ日本が経済大国に成る前の1955年に、日本は中華人民共和国の周恩来、インドのネール、エジプトのナセル、インドネシアのスカルノ等が主唱した第一回アジア・アフリカ会議に招かれました(韓国・北朝鮮は招かれていません)。 アジアの出席者は「日本が、大東亜宣言というものを出して、アジア民族の解放を戦争目的とした、その宣言がなかったら、あるいは日本がアジアのために犠牲を払って戦っていなかったら、我々は依然として、イギリスの植民地、オランダの植民地、フランスの植民地のままだった。日本が大きな犠牲を払ってアジア民族のために勇戦してくれたから、今日のアジアがある」と日本に感謝のことばをのべました。 これに対しては世界は何の異議も唱えませんでした。
No.816 - 2019/06/10(Mon) 12:31:47 [pknn018-223.kcn.ne.jp]