タイムテーブル 8月24日 大宮発6:41 かがやき501号 富山着8:25 電鉄富山駅発9:21 富山地方鉄道 電鉄立山駅着10:23 電鉄立山駅発10:40 ケーブルカー 美女平着10:47 美女平発11:00 高原バス 室堂着11:50 室堂発12:30 雷鳥平野営所13:21 別山乗越15:30 剣山荘16:50 8月25日 剣山荘発5:50 一服剣6:32 前剣7:35 カニの縦ばい8:41 剣岳9:34 一服剣12:07 剣山荘12:30 剣山荘発13:20 別山乗越15:13 雷鳥平野営所16:46 みくりが池温泉17:35
所感 剣岳はこれまでに2度訪れている。一度目は平成2年8月(別山尾根)、二度目は平成16年8月(早月尾根)。今回は平成2年に訪れた別山尾根を辿ることにした。メンバーは私を含む3名、私以外は剣岳・立山は初めてとなる。 ことの起こりは、上記の二方(偶然にも両者ともイニシヤルはT・S)よりぜひとも剣岳に行きたいという要望を頂いたことから、数カ月前より、登山の計画を立案し、宿となる剣山荘とみくりが池温泉を予約するとともに、朝一番の新幹線の特急券を購入した。 富山といえば「ますのすし」、駅ナカの土産売り場で富山限定の「ますのすし」を購入し、地鉄電車に乗り込んだ。この地鉄電車は遊園地アトラクションのごとく強く揺れた。ケーブルカーに乗り継いだ後、美女平から高原バスに乗る。美女平では小雨が降っており、これからの山行への暗雲が立ち込めていた。しかし、バスが高度を上げるにつれ、雲が取れて弥陀ヶ原からは大日連峰が姿を現した。 室堂では曇りながら雨は降らず、富山駅で購入した「ますのすし」を食し、準備のあと出発した。みくりが池、雷鳥平を経て、別山乗越までの急登にあえぎつつ、別山乗越からの下りではわずかな雪渓に気を付けつつ、剣山荘に到着する。 30年ほど前に宿泊した剣山荘は、やたら狭い布団部屋に押し込められたこと、夕食のおかずがハンバーグ1個であったことなど、あまり良い印象がない。しかし、今の剣山荘は、夕食のバラエティが各段に増え、空いていたせいか、メンバー3名で1部屋であった。何より女性スタッフの対応が良く、30年前とは雲泥の差であった。 翌25日、4時に目が覚めて外に出ると雨が降っている。しばし様子を見て、5時頃に雨が止み、空が明るくなっていることから、剣岳を目指すことにする。大きな荷物は部屋の前の棚に預けて、身軽な状態で出発する。ガスのため遠望は得られなかったものの。雨はなく、一服剣、前剣と順調に通過した。前剣を過ぎると、岩場・鎖場の連続となる。核心はカニの縦ばいであり、ここでは各パーティとも慎重に登っている。30年前も同じ箇所を通過した筈であるが、記憶が曖昧なことと体力低下のため、初めて訪れたの如く緊張が走る。 緊張感を持ったまま、剣岳頂上に至る。ここで記念撮影を撮る。前回、剣岳頂上を訪れたのは、平成16年であるが、それから祠の周囲が石の壁で覆われている。また、確か以前は祠が西を向いていたような気がするが、現在は北向きとなっている。今回はさすがに登頂後の晴天は望まれなかったが、雨に降られなかっただけでもよしとすべきかもしれない。登頂の余韻を残したまま、下山となる。下山においても数多くの岩場を通過し、緊張を余儀なくされる。下山途中、メンバーの一人が雷鳥を発見する。私自身、雷鳥に巡りあえたのは、平成24年の穂高岳吊尾根以来であり、今回の山行の中で最高のイベントであった。 剣山荘に預けたメインザックに荷物をまとめ、出発する。別山乗越まであと少しというところで、雨足が強まり、レインウエアを纏う。別山乗越からは単調な下りであり、ただひたすら歩く。雷鳥平からは再度登りとなり、これまで長時間歩いた身にはかなり堪えた。どうにか歩いて、本日の宿「みくりが池温泉」に到着する。この宿は、豪華な食事と温泉が特長である。到着後、温泉にて汗を流し、乾杯となった。
立山編に続く
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No.1332 - 2022/08/27(Sat) 23:07:28
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