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記事No.1939に関するスレッドです

太郎平から薬師沢 / ENDO
コースタイム
8/26 富山着8:22(かがやき501号) タクシーにて折立10:05 歩行開始10:25 アラレ広場11:31 三角点広場12:26 五光岩ベンチ14:34 太郎平小屋15:45 泊
8/27 太郎平小屋 発6:50 薬師沢渡渉7:48 薬師沢小屋10:00 泊
8/28 薬師沢小屋 発7:03 薬師沢渡渉8:39 太郎平小屋10:02 発12:30 三角点広場14:13 アラレ広場14:48 折立15:42 茅野へ移動
8/29 茅野、諏訪観光 帰路

所感
 今年の春先にCLとなるT氏より雲ノ平山行の話を持ち掛けられた。折立から太郎平、薬師沢を経て雲ノ平に至り、黒部川源流、三俣蓮華岳、双六岳を経て新穂高ロープウェイ駅に至る、3泊4日の行程である。新穂高ロープウェイ駅から双六小屋の間(No.815〜829参照)以外は未踏の地であることから、期待を込めて参加した(当初、反対していた妻の了承を何とか得て)。
 8月26日、大宮駅にてメンバーが参集し、6時40分発かがやき501号にて富山に至る。富山駅では早々に駅中のセブンイレブンにて行動食と飲み物を仕入れ、タクシーにて折立を目指す。乗車したタクシーの運転手は、プライベートで登山を行っている人で、白木峰などの景勝地を紹介して頂いた。
 折立に到着して準備を行った後、歩行を開始する。なかなかの急登で、大量の汗が噴き出す。約1時間半後、風通しの良い広場があり、ここで昼食の休止を取る。ここに「熊注意」のイラスト入り看板のほか、「アラレちゃん」のイラストも掲げられており、アラレ広場と勝手に呼ばせて頂く。
 1870m三角点広場に到着すると、前方に白い薬師岳の稜線が姿を現した。ほどなくして森林限界を超えると、その薬師岳が見事な山容を現す。薬師岳山荘もよく見え、あそこに泊まって薬師岳を目指すことも興味をひかれた。
 太郎平小屋に到着する。ここは富山県警山岳警備臨時派出所にもなっており、救助隊の方が詰めておられた。メンバー3人はすかさず乾杯をし、喉を潤した。太郎平小屋の生ビールはジョッキに小屋のロゴが描かれており、薬師岳の眺望とあわせてなかなかのベストショットであった。
 食事をして宴会を始めようとしたとき、突然の雨に見舞われる。宴会を談話室に移し、持ち上げたワインにて話が弾む。隣のテーブルにいた男性(30代か)とふと話をすると、槍ヶ岳から剱岳に至る10日間の縦走さなかとのことで、もともとテント泊の予定であったが、本日は雨のため、急遽、小屋に入ったとのこと。ワイン2本を飲み干し、心地よい睡眠に入る。
 8月27日、強い雨音で目を覚ます。元々この日は多少の雨は覚悟していた。しかし、雨足は結構強く、折立に至る林道が通行止めとなったとの知らせもあった。天気図を見ると、前線が日本列島の中央を横断しており、それが停滞する予想であるため、天候の回復は見込まれないものの、雨が小降りとなったのを見計らって、とりあえずは薬師沢小屋を目指して出発した。
 薬師沢に沿って高度を下げるなか、すれ違った男性より、この先で落橋があり、渡渉が必要との情報を得た。そこにたどり着くと、やはり左岸側の桁が落ちており、やむなく渡渉を行う。そのため3人とも靴が水びたしとなった。やがて、雨足が強くなり、カベッケガ原では、木道が冠水して浮いていた。どうにか薬師沢小屋に到着し、これ以上の行動は無理と判断して、ここに泊まることにした。
 携帯電話は圏外であったが、T氏が以前にダウンロードしたアプリによりWifiが使え、それによって気象情報を得るとともに、この状況を会長らに連絡することができた。T氏が得た気象情報により、富山県、石川県に大雨警報が発令されているとともに、水害も発生しているとのことを知った。宴会をしながら、今後の行動を決めるためのミーティングを行い、雨の様子を見て、太郎平まで戻って薬師岳を目指す案と、このまま雲ノ平を経て、三俣山荘を目指す案を想定した。その宴会のさなか、隣に座った二人連れの男性から話し掛けられ、よく話を聞くと、雲ノ平から来られたとのことで、途中で滝のような道を歩き、全身が水につかるような状況であったことと、雲ノ平では木道が浮き上がっているため、歩行が困難との情報もあり、雲ノ平を目指すことは断念した。
 8月28日、朝起きると雨は降っていたものの小降りとなり、昨日は濁流となっていた薬師沢、黒部本流ともに穏やかな流れとなっていた。朝食後の天気予報を見ると、6時は雨であるが、9時と12時で曇り、それ以降雨であったことから、とりあえずは太郎平を目指して出発した。昨日はあまり気に留めなかったが、木道の整備工事が行われており、部分的に新しくなっている。薬師沢小屋には、その作業員の方も宿泊されていた。
 しばらく歩くと、前方のパーティーに追いついたが、良く見ると2番目の男性が負傷者をおぶっている。後ほど話を伺ったが、足を骨折した方を救助隊員の方がおぶり、太郎平小屋まで運び、救助ヘリで搬送予定とのことで、スタッフ方々への敬意を感じた。その後、落橋した箇所に到達し、落橋した橋は完全には元通りではなかったが、桁の位置が中洲まで動かされており、どうにか登れる位置となっていた。これも、先ほどの木道を整備されていた作業員方々のおかげとのことで、感謝の念を禁じえなかった。
 太郎平小屋に到着してほどなく、雨足が強まった。薬師岳を目指すかどうかを考える前に空腹と寒さをしのぐため、太郎平小屋の名物となるラーメンを食す。雨は時折止むものの、雲がかかり、薬師岳に向かう意欲が湧いてこない。またT氏が確認したアプリにより明日の天気も思わしくないとのことであった。折しも、薬師沢小屋での宴会にて隣席された二人連れがそこを通り、これから折立に降りて車で帰るとのことであった。同乗を誘われたことから薬師岳を断念し折立に下ることにした。下りは曇り空の中であり、時折、薬師岳が望まれ後ろ髪を引かれる思いであったが、順調に下り、3時間ほどで折立に到着した。
二人連れはAさん、Oさんであり、長野県岡谷市の元職員で、Aさんは文化財を担当する学芸員であった。これから岡谷を経由して原村に帰るとのことで、途中まででも乗せて頂くつもりであったが、結局、茅野まで乗せて頂いた。途中、神通峡岩稲温泉、楽今日館にて汗を流した後、飛騨牛朴葉焼き定食を堪能した。茅野市に宿泊した翌日は、Aさんおすすめの尖石縄文考古館にて国宝土偶「縄文のビーナス」「仮面の女神」を見学した後、諏訪のそばごごろ小坂にて野菜てんぷらせいろそば、鴨肉、茄子田楽などを堪能した。
今回の山行では、主目的である雲ノ平小屋までたどり着くことができなかった。どの山もピークを踏むことができず、その意味では消化不良とも言える山行であったが、線状降水帯の中を歩いたこと、落ちた橋の脇を渡渉したこと、救助の現場を見ることができたこと、予約困難な薬師沢小屋に宿泊できたことや、AさんOさんに縄文考古館を紹介して頂き、そこを見学したことなど、濃厚な経験を積むことができ、T氏に感謝である。
 参考のため、今回訪れた施設の値段等を以下に示す。
・太郎平小屋 太郎ラーメン1500円(普通ラーメン1300円、大盛300円増)
・神通峡岩稲温泉楽今日館 日帰り温泉大人750円 飛騨牛朴葉焼き定食2,100円
・茅野市尖石縄文考古館 600円
・そばごころ小坂 野菜天ぷらせいろ 2000円〜

No.1932 - 2026/08/30(Sun) 20:15:29

Re: 太郎平から薬師沢 / ENDO
折立にて、これより登り始める。
No.1943 - 2026/08/30(Sun) 20:30:10

Re: 太郎平から薬師沢 / ENDO
三角点広場にて休憩。
No.1942 - 2026/08/30(Sun) 20:27:39

Re: 太郎平から薬師沢 / ENDO
薬師岳稜線が望まれる。
No.1941 - 2026/08/30(Sun) 20:26:20

Re: 太郎平から薬師沢 / ENDO
太郎平小屋に着いて、乾杯。
No.1940 - 2026/08/30(Sun) 20:25:09

Re: 太郎平から薬師沢 / ENDO
太郎平小屋の生ビール。
No.1939 - 2026/08/30(Sun) 20:24:16

Re: 太郎平から薬師沢 / ENDO
予想天気図。前線が日本を横断している。
No.1938 - 2026/08/30(Sun) 20:23:15

Re: 太郎平から薬師沢 / ENDO
薬師沢の渡渉。
No.1937 - 2026/08/30(Sun) 20:21:25

Re: 太郎平から薬師沢 / ENDO
黒部川に架かる吊り橋。
No.1936 - 2026/08/30(Sun) 20:20:22

Re: 太郎平から薬師沢 / ENDO
太郎平小屋の名物、太郎ラーメン。
No.1935 - 2026/08/30(Sun) 20:19:26

Re: 太郎平から薬師沢 / ENDO
下山途中、有峰ダム湖を望む。
No.1934 - 2026/08/30(Sun) 20:18:08

Re: 太郎平から薬師沢 / ENDO
無事、折立に到着。
No.1933 - 2026/08/30(Sun) 20:16:45