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記事No.604に関するスレッドです

剱岳 早月尾根 / sakata
剣岳 早月尾根 H28.7.31〜8.2 雷雨、晴れ、霧のち雷雨


4年前から憧れてきた早月尾根から剣岳へFさんと挑戦してきました。低気圧に囲まれた不思議な天気図の中でも31日だけの晴れを信じて、一日繰り上げての今回の山行。
朝4時に久喜を出発し、馬場島には5時間半で到着。そこからはガスに包まれた山並みが今回の山行を曇らせていた。連日の仕事と睡眠不足から登りのボッカも大汗。追い討ちを掛けるように1000m付近から雷雨と豪雨。次第に体力を奪われていく。Fさんから「引き返すなら今だよ」と確認の私の答えは「早月小屋まで行かせて下さい」
その後は雨と疲労の戦いでした。まさに「試練と試練」と呟きながらの、、小屋に着いた時はずぶ濡れ!テント泊は諦めて、小屋でダウン。その夜は満天の星空に変わっていた。明朝途中までの積もりでピークを目指す。幸い午前中は快晴の剣の山頂を踏むことができました。15分の休憩のあとは即刻下山。小屋に着いて山小屋の忠告を素直にきいて昼食後に下山。いつ天候の変化が現れるか気にしながら黙々と残りの1500Mを、あと一時間の所でまた雷雨、ずぶ濡れになりながら馬場島荘に逃げ込む。この日は帰らず、次の日に上市の日石寺と立山の直売所で富山米を買い、5時間半で久喜に帰宅した。

総括 山の天気は5分で荒れる!は昔から言われてきたが、正にそのとおりであった。全国的に不安定な天候、ましてや日本海の影響を受けやすい中部山岳方面である。午前中は晴れても午後はガスと豪雨にみまわれた。ザックはカバーをしても役立たず、全身は汗と雨で防水も奪われた。幸運な事にピークハント時のみは快適だったが判断は瞬時に出さねばならない。今回の計画が無事に終わる事ができたのは、Fさんの私に対する叱咤激励と正確な判断があってこその結果だと思います。山は経験のある方と行くと学ぶ事が多いと実感しました。追伸:初日の正午頃、カニのハサミ付近で救助ヘリが遭難者を捜索中、明朝7時からも捜索。登山者に聞いた話では、ガスの中で叫び声を聞いたと通報を受けたらしい。二日目の池ノ谷右俣上空をホバーリングする風に煽られ、緊張したが遭難は誤報だったらしい。

No.604 - 2016/08/04(Thu) 01:01:41