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記事No.889に関するスレッドです

足尾 中倉山 / sakata
足尾 中倉山 H30.12.9 風はな雪 −5度 風10m

前々から念願でもある中倉山の孤高のブナに会いに行ってきました。1人は心細いのでKさんに同行して頂きました。
足尾銅親水公園駐車場を9時に出発する頃から風花が舞い始め、キリッとした冬は気持ち良い。林道を1時間、2つの沢を渡る。取付きからは1時間の急登、見晴らしがよくなると強風の稜線、間もなく中倉山の山頂だった。そこから10分位の水平道の分岐点に孤高のブナの木が凛と佇んでいた。

田中正造が足尾銅山鉱毒の天皇へ直訴1901年から閉山までは1973年、なんと田中が亡くなってから60年後の事だった。煙突が今も残っているのは単なる煙突の不具合で停止したままだというのだから驚いてしまう。渡良瀬に沈んだ村も以前見学しましたが、当時の対策と結果は今の政治とちっとも変わっていないんですね。

渡良瀬川上流の松木川では、山手線内側面積の3分の1のとんでもない広さの山林が裸地化したままで、昨今の豪雨土砂災害の懸念から、尚も対策事業が続いています。植樹と河川事業の二つが交差する今も鉱毒事件は終わっていない事を実感する山旅でした。

No.889 - 2018/12/12(Wed) 21:43:26