7月19日から日帰りで富士山に行って来ました。今回で6回目の富士登山でしたが、たくさんの楽しい経験をしてきたので報告します。今回は午後10時着の夜行バスで行き、未明に山頂でご来光を見るという計画でした。バスの中は7割が外国人(ドイツ語とフランス語が飛び交ってました)でまるで遠足の様。無事着いてヘッドランプの乏しい明かりの中五合目から六合目と進み、意識してゆっくり歩きました。六合目に来ると山頂までのコースが点々と明るい道筋となって俯瞰できました。登山者の数だけコースが光の線となっているのです。順調に高度を上げ8合目まで来た頃です。妙に胃が痛くなり、腹痛も覚えます。高山病?意識してゆっくり歩いて来たのに?そう思って様子を見ながら登っていますと、胃から逆流する何かを覚え、急遽近くの山小屋のトイレに駆け込みました。200円の環境協力金の支払いにてこずりながらトイレに駆け込んだ瞬間、嘔吐したのです。そして同時に腹痛が・・・。上下の厳しい圧力に約30分個室に閉じこもっていました。こんなの初めてです。おお・・、本格的な高山病だ!前回小屋泊まりの時、寝ていて突然嘔吐したくなりトイレに駆け込んだ事はあったのですが、登山中は初めてです。出すのもは全部出して少しは気分も良くなり又歩き出しました。ところが、歩き出すと気分が悪くなり胃がむかむかします。次の小屋でも約30分位便器に座り自分を分析しておりました。結論は高山病。下山するしか回復は無い。それでも単独の良さ?でまた登り始めました。その後気分は悪いものの余病を併発する恐れはないと判断して足をすすめたところ、丁度御来光で周りの登山者が立ち止まり遥か彼方の陽の昇りかけた方向に向って感嘆の声を上げている最中に非常に激しい嘔吐が襲ってきて、一人他の登山者に気づかれないよう寂しく吐いておりました。無事(?)山頂に着きましたが予定より2時間オーバーの午前6時近くなってしまいました。お鉢めぐりの予定もキャンセルして、エネルギーが上から下からと消えていった自分の体力では長いは無用と早々に下山。ところが、下山に入ると面白い現象が起きたのです。暫くすると気分の悪さが消えました。時計の標高を見ると3200m、そのまま順調に下山して行くと今度は空腹感を覚えたのです。高度は2800mを指していました。登山口の2500mに近くなったころはお腹が鳴って鳴って仕方が無いほどです。気付きました。今後腹具合で標高がわかるかも知れないのです。五合目でのビールと天ぷらそばの美味しかった事。登山ってやっぱりいいですね。 一つ良い話。途中でであったツアー登山のガイドさんが下山コースのコース脇にはみ出て足を投げ出して休息していた登山者(ツアーのお客さんではないようです)に落石の発生があるので止めるよう、やさしくしかし口っぷりは厳しく注意していました。明らかコースから外れていて、小さな落石を起こしかねない状態だったのです。当然と言えば当然ですが。このガイドさん自分のツアー参加者にも登山道の真ん中で立ち止まらない事、他の登山者の事も常に注意して自分勝手にならない事など話していました。 お世話になった登山の友の酸素をお土産に持ち帰りました。。1500円でした。嘔吐の記念に取って置きます。 登山って本当に楽しいですね。
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No.11 - 2010/07/21(Wed) 22:31:25
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