一年に1、2回書き組みさせてもらっておりますYoshicです。今年は、これが初めてです。 先日、感動したことがあったので書かせていただきます。
テレビでラヴェルのボレロを録画していたのですがi-podでも聴きたくなって、 楽曲の音楽部分だけを取り出すのと、フェードイン、フェードアウトをするため、 音声編集ソフトを使って楽曲のデータを取りこんでみてびっくりしました! なんと音声レベルの形がきれいに < になっているのです!!! 単調な旋律にもかかわらず、楽器を変え、アンサンブルを変え、奏法を変え 最初のppから最後のffまで徐々に高揚していく作曲者の意図が、見事に 物理的なデータでも読み取れることに感動しました。 ラヴェルは楽譜に < (クレッシェンド=だんだん強く)をひとつだけ書いているらしいです。 薄ぼんやりと < 形になるとは感じてましたが、まさかこんなにきれいな クレッシェンドの形になるとは思いませんでした。 途中でffになってしまって飽和したり、最後までffまでいかなかったりして きれいな < マークにならないように想像していました。
何人かにこのことを話しても、だれも感動しません。「あたりまえじゃないの」「それがどうかしたの」。 そこでインファントさんのサイトを思い出した次第です。
作曲者の意図が、指揮者、演奏者によって実現されていることを物理的なデータでも 見ることが出来て感動しました。
注)ローレンス・フォスター指揮 NHK交響楽団
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No.108 - 2010/09/22(Wed) 17:11:30
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