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記事No.164に関するスレッドです

秘密 / インファント
もう10年ほど前の東野圭吾の小説「秘密」がテレビドラマで登場した。
http://www.tv-asahi.co.jp/himitsu/

なんでまた、こんなに夜遅くにやるんだろうとも思うけど、録画して見ている。
深夜近くにやる理由は、非日常的/倒錯的な要素があるからかもしれない。
良い子はさっさと寝て、大人だけ見なさい、ということかしら?

同じ東野圭吾の小説では「白夜行」での、福田麻由子の少女時代が凄かった。
大人になってからのは、つまらなくなったので途中から見ていない。
なんか初回で終わってしまったようなドラマだった。(笑)
もともと、ドラマって殆ど見ないのだ。

ずっと前に買って読んだ週刊文春の恒例インタビュー連載に志田未来ちゃんが
登場して、新作ドラマの紹介をしていたので、今回「秘密」を見てみたのだ。
この子は演技力が凄い、とかの噂だが、私は演技力なんてものに興味はない。
ちなみに歌手の歌唱力なんてものにも私は直接的な興味はない。
何々力なんてものを感じさせてしまうこと自体が、すでに下手ということだ。

ウソかホントか知らないが、極端な偏食だとか、ワガママだとか、愛想がない、
とか、自分で爪を切らない(母親が手入れする?)とか、非常識な女であって、
性格が悪いという評判であるが(爆)、別に自分の恋人や奥さんにするわけで
はないのに、そういうことをなんで調べたりウワサしたりするのだろうか。

ちょっと変わった雰囲気で、大人達にクールな印象を与えるからこそ、こんな
役所が似合っているように思う。
かといっても他の出演作品をまったく見たことがないので良く知りません。
「白夜行」の福田麻由子、「秘密」の志田未来、どちらも、こういう風に演じる
べきだという手本のようなものはないと思う。
非条理で理不尽な闇世界であったり、超現実世界での少女を演じるのだからね。
そういう意味でロリコン趣味的な異様な雰囲気を醸し出すことに成功している。
これはやっぱり深夜枠の方がお似合いだと納得した。

No.163 - 2010/11/01(Mon) 09:18:25

Re: 秘密 / インファント
2年ほど前に買った原作本(文庫)があったので読み直してみた。
まあなんと第36刷であり、ベストセラーだったんだな。
世の中のあらゆるブームというものにほとんど興味がないので知りませんでした。
文庫本なので映画で主演された広末涼子の寄稿も載っている。
そうか……映画化もされたのか。テレビでも放映されたらしい。

ならばDVDでも買ってみようかな、とも思ったが、ネットで下調べをすると……
ラストで直子(奥さん)の魂がずっと存在していることを肯定するシーンがあると
いうではないか。それはいけませんねえ。それじゃ「秘密」にならないじゃん。
言わぬが花、という言葉が日本にはあるのです。
それに、映画の限られた時間枠じゃ無理なのかも知れません。
原作では、藻奈美の11歳(小学5年生)から25歳で嫁ぐまでの長い時間であり、
それを生身の一人の役者が、そのまま演じられるわけがありません。

原作、映画、テレビドラマ、これらはパラレルワールドであり、別の作品でしょう。
でも、原作の味というものは大切にするべきで、直子であることを認めてしまうと
いう設定は納得出来ません。DVDは買わないことにします。
この作品はラストの仕上げに価値の半分以上がかかっています。
テレビシリーズもそこが勝負だと思う。どう決着をつけるのか、楽しみです。

家族構成は我が家と同じ。なので感情移入は激しく、トラウマになってしまいます。
ベタベタの仲良しの3人であり、結婚する前夜まで、3人で川の字で寝ていました。
せっかく自室にベッドを買ってあげたのに、たった一晩しかそこで寝なかった娘。
私のイビキが煩いので間に娘を寝かせていたのだが、娘はまたイビキかいてるなと
気づいて目覚めても直ぐ寝てしまう。つまり、あまり気にならなかったらしい。
オカズを残すと、お父さん、それ食べていい? とか言ってサラダとか食べちゃう。
家内が止めなさいよ、とか言っても、気にしない。普通、オヤジは嫌われるのだが?

なので、夜中に腕が突然降って来て、びっくりしたり、蹴飛ばされたりしなくなり、
なんか、それがなくなったら、とても淋しい感じがする。
そんななので、藻奈美と二人で布団を並べて寝るお父さんの切なさが伝わってくる。
抱き締めたいけど出来ない。「篤姫」の家定と手を触れるだけのシーンと重なるな。
プラトニックでもいいんじゃないか。愛はそこにあるんだから。

夫婦愛、親子の愛。複雑だ。この作品にのめり込むと頭脳が壊れますねえ。要注意。

No.164 - 2010/11/01(Mon) 11:30:18

Re: 秘密 / インファント
第4話まで放送されたが、こりゃあ原作よりも面白いかも知れない。
脚本がいい。旦那さんのモノローグが多いところも大いに納得です。
志田未来ちゃんの台詞は早口になったり、言葉がはっきりしなかったり、
演劇する役者としてはご専門の方から観れば不満もあるでしょう。
しかし、現実として普通の人が感情が激しく揺れ動いている場面なのに
歯切れ良く言葉を発する方が私は異常だと思う。
舞台中継などを観ると、演劇って、ああいう風な不自然さが良いのかと
むしろ変なのって感じてしまう。
囁くところは聞こえないくらいでいいんじゃないの? 音を拾えば、それで。

原作よりも内容を膨らませているが、追加したエピソードも的確だと思う。
こういう、もしも…何々ならば…というお話が私は好きだ。
そういうのは馬鹿馬鹿しいなら、現在生きている世界は馬鹿馬鹿しくないのか?
子供のころに読んだ手塚治虫のマンガの影響は大きい。創造世界を肯定したい。
アニメであろうが、なんであろうが、そのステージにすぐに立てる。入れる。
インファント島という仮想の世界はあると私は思う人だ。
小美人は存在する。この3次元の現行世界では客観認識出来ないだけである。

No.170 - 2010/11/06(Sat) 10:44:18