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記事No.193に関するスレッドです

ATH-W1000(2) / インファント
詳しいことは知らないけど世はヘッドホン・ブームなのだそうで高級なヘッドホンも
よく売れているそうだ。
もっともヘッドホンは携帯には向かないので、耳の中に入るタイプが売れてるらしい。
私が買ってから随分と長く使っているそれも結構な個数が売れていたらしくて驚く。
自分にとっては、たかがヘッドホンにこんな投資をしなくてもというような高額な
機種だったのだが、こんなのはまだ中級品であって、まだまだ上級機がいっぱいある。
それでもデザイン的に好評なのか、イラストなんかに登場してて微笑ましい。

このイラストを見ていて、ふと思い付いたのが、私はちゃんと被っているのかなあと
いうことだった。位置的にどうなのだろうと妙なことが気になった。
なので、めったに見ない(笑)鏡を覗いてみた。
そしたら、どういうわけか私は額の方に引っ掛けて被っているようだった。
この位置じゃおかしいかな、と家内にきいたら、おかしいとは思っていたらしいのだ。
だけど、わざとそういう格好で被ってるのだろうと思っていたらしい。

ヘッドホンなんてものに慣れていなかったので、最初からそういうスタイルで聴いて
いたためにクセになっていたようだ。
鏡を見ながら、こんな感じが正位置かしら、という感じで、改めて聴いてみると……。
ありゃりゃ、この方が全然良いではないか。
あらあら、と驚いて、一日中色んなCDを聞き直してしまいました。
今更ながら、なんと凄いヘッドホンなのだろうと惚れ直しした次第。
まあ、特に例の紙ジャケのLP復刻シリーズの音質の素晴らしいこと! 絶品です。
デジタルは駄目だのCDは酷いのとか言われますが、そんなことはない。

あれ、これは我が家と同じ組み合わせかな、と思った画像があったが、よく見ると、
プレーヤーが私のより下位機種だった。外観は99%同じなので見分けがつかない。
ここで気づいたのはボリュームの位置。まったく同じ回路構成なので、比較になる。
私は、ザ・ピーナッツのCDでは、9時05分くらいの角度で聴いている。
クラシックの場合は平均音量は低いので、9時10分くらいの位置である。
物には限度、風呂には温度というくらいで、何事も丁度良い加減というものがある。
この画像の人は、9時20分くらいのボリューム位置なので驚いた。
こりゃあ大音量だ。凄いなあ! この音量で聴く音楽って、どういうジャンルかな。

私のCDプレーヤーのヘッドホンのボリュームは使い難い。
ちょっとした角度で音量の変化が大き過ぎるのである。
以前にこの掲示板で書いたことが、ここに関連する。
ボリュームMAXでの最大音量が500ミリワットなので実用レベルでは過剰なのだ。
それを新しいモデル(SA-13S2)では改善したらしいのだ。らしい、としか書けない。
最大可変で30ミリワットと随分カタログ値では小さく表示されることになった。
性能を下げたかのような表記になってるが、そうじゃなくてボリュームの実用範囲を
拡げたのであって、基本的な性能はまったく同等なのだ。
カタログの数値というものは伝えたいことが伝わらないようだ。

音質を評価出来る数値は、現時点ではこの世に存在しないというのがよく分かる。
極端に悪いものは数値で比較出来るが、メーカー品でそういう商品は存在しない。
なので、カタログでは音質はなにもわからない。高価格品も安価なものも同じだ。
お店で試聴し、比較するのが良いか、というと、それも殆ど無意味であろう。
もし、店で試聴したら、マランツもオーディオテクニカも選ぶ人は居ないであろう。
ちょっと聞きにでは、高音がきつくて耐えられないのではなかろうか?

タンノイだのJBLだのの超一流スピーカーも間違いなく、そういう面がある。
いったい、これのどこが良いのか、不思議と思うに違いない。
初対面で人間性なんかわからないのと同じ。長く付き合うと本当の良さがわかるのさ。
聴き疲れしない、なんてものはつまらないのだ。音楽はだらだら聴くものじゃない。
もう、どきどき、ハラハラするような聴き終わったらホッとするようなのが本物です。
毎日、凄いなあ、と感動を繰り返すのが、オーディオ道楽であります。

No.193 - 2011/02/21(Mon) 12:05:40