知る人ぞ知るプリアンプの銘器だ。 我が家ではレコードから板起こししてCD−Rを作るだけの為に現用している。 カタログ上の数値ではあるが、RIAA偏差が史上最も少ない機器でもある。 (20〜100kHz±0.2dB) すなわちレコードの音質を正確に掘り起こすことの出来るアナログ全盛期の作品。 当時、あまりの圧倒的なレコード再生には言葉を失うほどだった。 現在の技術水準であれば、これを超えることが出来るのであろうか。どうだろう。
プリアンプのくせに発熱が物凄い。大した電力は使わない機材とも思えるのだが、 最新のプリメインアンプに匹敵する発熱量。 コンデンサーなどは熱に弱く、寿命を短くするはずだ。 そのためか、既に大部分の回路は死んでいる。 ヘッドアンプ部とイコライザー部分はまだ生きていて、録音用途にだけは使える。 使えるのだが、まともに動いているのかは疑問だ。まあいいか、と思ってるだけ。
ちゃんと修復したいものだとは思っていたが、なんせ、1979年に買った代物。 非公式にだが修理を請け負ってくれる個人企業みたいのは存在するみたいだった。 しかし、10万円とかかかるようなので、フォノイコライザーアンプが買える。 きちんと直ったところで、デジタル時代に相応しいプリアンプじゃないしなあ。 したがって、修理しようなんて思わないのだが、デノンのサイトを眺めていたら、 こんなページが見つかった。 http://www.denon.jp/jp/Support/Pages/upgrade.aspx
さすがにデンオン時代のフラグシップモデルなので、メーカーとしてもなんとか してあげたいと思ったのでしょう。素晴らしいことだ。 しかしなあ……年金暮らしの私にはもうチャレンジする資力はないです。
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No.195 - 2011/02/24(Thu) 12:12:49
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