| 優勝目前での3連敗でなかなか胴上げとはならないようですが、今年の中日野球の 総決算みたいな試合は、9日と10日だったように私は感じました。 10月9日 中日 1ー0 巨人 10月10日 中日 3ー0 ヤクルト 9日は延長10回裏のサヨナラだったのですが、注目すべきは被安打の数。 1回から10回まで、毎回ヒットを浴び、なんと11安打も打たれました。 また、翌日のヤクルト戦でも、被安打=9本。 なのに、連日の完封勝ち。 2試合で20本ものヒットを打たれていながら零封です。魔法としか思えない。
圧巻だったのはヤクルト戦での和田のバックホーム投球。不思議な封殺プレー。 スポーツニュースの映像では、タイミングは楽々セーフのように見えた。 投げた和田は39歳。山なりのスローなボールしか返せなかったみたいだった。 が…滑り込んだ宮本は41歳。ホームをブロックしたキャッチャー谷繁も41歳。 インタビューで谷繁は、いつも和田さんは易しい球を返してくれますと言ってた。 緩やかな返球なのだが、ドンピシャのストライクなのだ。タッチアウト。 易しいと言うよりも優しいという文字を思い浮かべてしまいました。
一昨日は久々に地上波で中継があったので観ていたが、桑田の解説でなるほど、と 思う場面があった。それは阿部の打った先制点の打球だ。 井端のポジショニングがおかしかった、と言うのだ。 グローブをかすめており、位置さえ適切ならダブルプレーでチェンジだと言う。 そういう極めて微妙な野球の積み重ねで中日は勝ってきたのだろう。 それが出来なかったのは、お疲れなのでしょうと桑田が言ってた。 疲れは身体の動きだけでなく野球脳の俊敏な動きにも影響しているようだ。 11安打打たれても零封したのに、一昨日は12安打で12点を失った。
中日野球の面白さは実は攻撃時よりも守備の場面で見応えがある。変なチーム。 なんだかんだとピンチを乗り越えていく。これはお見事としか言いようがない。 それじゃ、セ・リーグ球団の実際のチーム力はどういうものなのだろうか。 1位 巨人 得失点差=51(466-415) 以下、一昨日までの数値。 2位 阪神 得失点差=37(465-428) 3位 中日 得失点差= 7(411-404) 4位 ヤクルト 得失点差=▲22(477-499) 5位 広島 得失点差=▲50(434-484) 6位 横浜 得失点差=▲162(409-571) 実際、なーんとなく見ていると、本来の強さはこんな感じなのではなかろうか? 普通にやっていれば巨人の優勝だろうし、争うのはせいぜい阪神ぐらいのもの。 中日が優勝なんて異常事態だし、ヤクルトが優勝に絡むなんて奇跡のようなもの。
その巨人との対戦では、21回戦までの失点合計が44点。平均で2点ほどだが、 22回戦からの3試合での失点合計は23点。平均で7点以上。 中日は投手力が抜群といわれるが、そんなに凄いピッチャーがいるわけじゃない。 捕手はもちろん守備陣との連携で総合的に失点を防いでいるだけである。 この極めて微妙なバランスの上で成立しており、力でねじ伏せるパワーはないのだ。 なにがどう強いのか、わからないまま、いつの間にか上位にいる。不思議なチーム。
さあ、今日は勝つ事が出来るのでしょうか? 横浜側の許可を得て応援に急遽ドアラとチアドラゴンズ4人が駆けつけるらしいです。 横浜も今日が地元最終戦なので、そのセレモニーの邪魔にならない程度に、とか。 こういうところはベイスターズも鷹揚でよろしい。
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No.259 - 2011/10/18(Tue) 17:10:40 |