| 本当に色々な面で音楽の制作においては劣化が激しいと思います。 簡便にとかコスト低減にという金儲けに邁進してるとしか考えられません。
まず、ご指摘の録音ソースにおけるダイナミックレンジを狭くする風潮。 とにかく同じボリューム位置で大きく鳴るようにということしか考えていない。 これは大昔からで営業サイドとしては、そういう方向を目指していたらしい。 だけど音楽を普通に録音したら、そういうレコードは作れなかったのです。 しかし、デジタル技術が進歩して、なんでも出来るようになってしまった。 だから平均の音量レベルが凄く高く設定出来てしまう。
ピークはコンプレッサー&リミッターで許容範囲内に自動的に納めてしまう。 アナログでこんなことをすれば酷い歪みが起きて聴けたものじゃなかった。 だけどデジタルは巧みにそれを行ってしまえる。 なんとなく自然だけど、よく聴くと不自然という感じでしょう。 でも現在の音楽鑑賞環境といったら携帯音楽プレーヤーとかパソコンなどが 主流なので、この、なんとなくで十分に間に合ってしまいます。 というか、ダイナミックレンジが小さい方が有利という時代になっちゃった。
デジタル処理での広大なダイナミックレンジは宝の持ち腐れという皮肉な結果。 現代風の録音が最もマッチするのは古臭いカセットテープ並みの性能であります。 どちらかというと真剣に音楽に対峙するのではなくBGM的な聞き流しですね。 握手券とか投票券付きのCD音源なんかはこれでいいんじゃないでしょうか?
Cdim7とCm7を聞き比べて、の件も同じことでしょう。 違いが分からなくても、別に〜どうでもいいじゃん、という聞き方をされては、 アレンジに腐心した甲斐がない。だから、どんどん堕落して劣化します。 音楽鑑賞だの、オーディオ趣味なんて言葉はもうすぐ死語になるのかなあ…。
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No.447 - 2012/08/13(Mon) 22:58:04 |