| そもそもこのテレサ・テンさんのCDを買ってみた経緯なんですが… 無線と実験という雑誌の付録に、中国のカインラボラトリーという企業の ABC(INT'L)RECORDSというレーベルのオムニバス試聴盤が付いていて、 それを聴いたのがきっかけです。 その中にテレサ・テンの「時の流れに身をまかせ」というお馴染みの歌が 入っていたんですが、当時のネットなんかの評判はパッとせず、 「平板な音だ」とか「解像度が低く楽器の音が聞き取れない」とか散々。 なんでオーディオ雑誌に、こんなの付録で付けるんだと怒っていたり。 でも私は、あっ、これは凄く瑞々しい、声の質が素晴らしいと思った。 聴くのは自分で、他人がどう評価しようと気にはしません。
そこなんです。色々な齟齬が生じるのは感性が人それぞれだからねえ。 このCDだって、平板だ、と言えば、はい、平板ですねえとも言える。 楽器の音が全部はっきり聞こえない、と言えば、その通りかもしれない。 でも聴きたいのはテレサ・テンの情感たっぷりの歌声でしょう。 そこが最大の聴きどころ、なんじゃないのかしら?
なので、フォーマットの問題じゃないんじゃないのかなあ! 表の掲示板では、ザ・ピーナッツのハイレゾ配信の音質は素晴らしいと 私は褒めましたが、それは音の素質が素晴らしいと思ったからです。 実際はアナログ変換された後の音を聴いているので、CD盤に完勝とは 言えないんです。少なくとも我が家の環境ではね。
同じ音源を使ったCDアルバム。これですね↓ http://www.kingrecords.co.jp/cs/g/gKICX-4266/ これを我が家のCDプレーヤーで聴く音と、DACをMacintoshに繋げた音では まだCDプレーヤーで聴く響きの方が凄みがあります。 つまり、アナログ化された以降の音の品格がどうしょうもなく違うんです。 恐らく配信されたファイルをアナログに変え音に変える装置がCDプレイヤーに 匹敵する程度にまでグレードアップすればハイレゾ音源の全面勝利となる、と 推察しますが、その投資金額たるや年金生活者には無理な相談でしょう。 でも、出来る人はやるべきで、その価値はあるでしょう。 しかしながら、ベストアルバム音源だけではもったいないかも。
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No.520 - 2015/02/01(Sun) 12:00:15 |