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記事No.65に関するスレッドです

人間の條件 / インファント
今日は終戦記念日なので、それに相応しい本を読んでみようと思った。
そこで思い出したのは、昔、読んだ、五味川純平の「人間の條件」。
最初に読んだのは中学生の頃だったと思うが、家にあったのだ。
ずーんと読みごたえはあったのだが、内容的によくわからないところが多かった。
再び読み直したのが高校時代で、これは確実に100%理解出来たと思う。
これは凄い小説だね、と母に言ったら、それがわかるようになったか……みたいな
顔をしていた。

その時の本は、三一書房という出版社で、文庫本で6巻だったと思う。
今日買ったのは岩波現代文庫となっていて、三冊に集約されているので分厚い感じ。
たしか……今でいう差別用語満載のはずだが……文学なのでそのままでしょうね。
さあ、読むぞ。

No.65 - 2010/08/15(Sun) 11:55:30

Re: 人間の條件 / アクサン
インファントさんの終戦記念日に想う書き込みを拝見してとてもうなづける部分がありました。
私の母などは「負ける戦争を何故はじめたんだろう」などとよく言っていますが
当時は「負ける」戦いなんて誰も思っていなかったんでしょう。
今年はNHKでは「玉砕」が大きく取り上げられ、「証言記録」シリーズもとても意義があり重く語りかけるものがありました。

若い世代に戦争の歴史を理解して欲しいとの姿勢で製作された「色つきの悪夢〜カラー蘇える第二次世界大戦」もよく公共放送でゴールデンタイムにあの映像を放送したと感心しましたが、大陸、半島での日本にはもう少し踏み込むことが出来なかったようです。
http://www.nhk.or.jp/frontier/color/index.html

五味川純平の戦争文学は「人間の條件」「戦争と人間」ともに映画化され高い評価を受けました。学生時代、夏場には必ずオールナイト上映される「人間の條件」一挙上映、実に9時間30分)弁当もちで友人達と何度も徹夜で見に行きました。
過去にテレビ放送されたこともありましたし、加藤剛主演のテレビ映画も製作されたほどですから、今こそ放送してはどうかと思うのですが、表現が露骨な所もありますので難しいのかもしれませんね。

確かに私の世代でも歴史教育で近代史になると、お決まりのように時間切れになりました。
歴史と明治維新後の日本の近代史は別の科目にした方がいいんじゃないでしょうか。現代から維新までさかのぼって、何故戦争を回避できなかったのかを考える授業をしてもらいたいですね。

No.66 - 2010/08/15(Sun) 23:03:05

歴史を学ぶ難しさ / インファント
終戦記念日の前日はあちこちのテレビ局で色んな番組をやってましたので録画が
大変でした。娘からアニソン(アニメの歌のこと)番組の録画も頼まれたので、
ブルーレイでW録画し、テレビのHDでもと3番組同時録画で、もう大変でした。
そういう時間帯なので視聴率は低かったかも知れませんが、こういうのも↓
http://www.pjnews.net/news/828/20100816_4

普通は一般市民は自由な発言をしてパネラーがクールな解説で補足するという感じの
構成になるものなのだろうがセンターパネラーがホットになってしまった珍奇な展開。
これだから歴史をテーマに討論するなんてことは不毛論争になってしまうのだろう。
さて、なにが事実なのかニュートラルでクールで偏向の無いお勉強をしようとすると
これもまた難しい。
インターネット上のサイト記事などはある意図によるカラーリングが施されていて、
あまり信用がおけない面もあるように感じます。

上記の番組で、現在、朝鮮半島が南北に分割されてしまったのも日韓併合のせいだ、
という発言があったので、えっ、そういう風に教わっているのか! と驚いた。
不本意な植民地化によって併合させられたのだから、全土を独立国として承認せよと、
戦勝国(連合国側)にアピールする絶好のチャンスだったのではなかろうか?
後年起きた朝鮮戦争での犠牲者は、300〜500万人(実数不明?)という大惨事。
こちらの歴史認識と今でも停戦状態にある現状認識の方が100年前の出来事よりも
重大で切実な問題じゃないのかしら? 責める鉾先がちと違うような気も??

私がもし韓国人であったならば、日韓併合の時期ではなく、もっと歴史を遡るだろう。
1872年(明治5年)に日本が鎖国している朝鮮にお節介に開国を迫っている。
自国がなんとか無事に開国出来たので、あなたのとこも如何ですか、というわけだ。
朝鮮が欧米やロシアの植民地になっちゃうと、そこを突破口に日本を襲ってくるから
というのが本音だが、アメリカの黒船のやり方を参考にして軍艦で訪問しちゃった。
日本はただただ恐ろしくなった記憶があるので模倣したけど、朝鮮は怒っちゃった。

しかし、諦めない日本はそこからなんと38年も時間をかけて朝鮮を併合したのだ。
物凄く執念深いストーカー行為のようなものだ。
だから、併合100年じゃなく、あしかけ138年なのであります。
ちなみに、1906年(明治39年)初代統監に伊藤博文が就任するにあたっての
新聞記者へ語った抱負に、韓国官民とどこまでも協力し合っていくと表明した上、
「従来、韓国における我が国の挙動は大いに非難すべきであった。韓国人民に対する
や実に陵辱を極め、韓国人民をして、ついに涙を呑んでこれに屈服するのやむなきに
至らしめた。……かくのごとき非道の挙動はわが国民の態度として最も愼しまねばな
らないところである……以下略」という談話を残しているのだ。

これは戦後の日本の首相談話ではない。なんと、104年前にもこのようにお詫びの
意思表示をし、この時点で日本国民に反省をうながしているのだ。
この談話と10日に閣議決定した菅直人首相談話の間に違和感はなく筋が通っている。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201008/2010081000343

ザ・ピーナッツへのファンの想いなんてのは、その点である程度自由だと憶います。
世界一の美女であり、世界最高の歌手です、と信じています、でも構わないでしょう。
美人の評価基準なんて無いし、音痴でもなけりゃ歌唱力の物差なんてありません。
ただし、事実認定が出来ない事象は、こう思う、こう感じる、というお断りが必要。
まあ、ある意味で人畜無害なのだから、コンテンツへのクレームは無いと思います。
政治や国交は、このような身贔屓が赦される世界とは違うので、感情論は抜きにして
事実から学ばねばならないでしょう。でも資料にも色が付いてるから難しいですね。

No.67 - 2010/08/17(Tue) 23:03:50