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障害を持つ方(特に精神疾患や認知症など)が必死に妄想を訴え続ける心理は、単なる「わがまま」や「嘘」ではなく、本人にとってはそれが「絶対的な現実」であり、恐怖や不安から身を守るための切実なサインであることが多いです。 具体的な心理的要因は、以下の通りです。
1. 妄想が「本人にとっての現実」である(病識の欠如) 強固な信念: 妄想性障害や統合失調症などでは、周囲が否定しても、本人は「誰かが盗んだ」「監視されている」という妄想を、確固たる事実として信じています。
病識の欠如: 本人は「病気である」と認識していないため、周りに信じてもらえない状況こそが異常であり、必死に理解させようとします。
2. 強烈な恐怖・不安・孤独感 身を守るための防御: 「攻撃されている」という被害妄想(被害型)は、実際に敵意を感じている場合が多く、必死に訴えるのは、そうすることで不安を取り除き、自己防衛したいという心理からくるものです。
不信感の表れ: 妄想性パーソナリティ障害のように、他人の動機を悪意のあるものと解釈しやすい人は、裏切られることへの過度な警戒心から、周りを疑い続けてしまいます。
3. 理解・共感されたいという欲求 孤独の解消: 妄想を訴えることで、周囲の関心を向けたい、誰かに気づいてほしい、という孤独感や疎外感の裏返しであることがあります。
寂しさと孤立: 社会的に孤立し、感情を共有できる相手がいない場合、誤った解釈が凝り固まり、それを唯一のコミュニケーション手段としてしまうことがあります。
4. 脳機能の変化とストレス 脳の不調: ドーパミンの過剰や、脳の認知機能の低下により、事実と空想の区別がつきにくくなっている場合があります。
ストレスの逃げ場: 生活環境の変化、睡眠不足、強いストレスが引き金となり、心を守るために脳がストレスフルな現実を別な形(妄想)に変換していることがあります。
周囲の対応として重要なこと 否定せず、共感する: 妄想を頭ごなしに否定すると、相手は「敵」とみなされます。「そう感じていたのですね」と、まずは不安の感情に寄り添うことが重要です。
冷静な対応: 相手の感情に巻き込まれず、客観的な事実と環境面にアプローチすることが、相手の安心感につながります。
※日常生活に支障がある場合は、一人で抱え込まず、医療機関や専門家に相談することが強く推奨されます
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No.257427 2026/03/05(Thu) 19:42:15
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