|
★【護衛艦いなづま】自力航行不能で停泊続く(YouTube)
日本では急速な少子化によって子供たちが切磋琢磨(競争と協調)する機会が減っていて、若い世代の分析力や判断力の低下が進んでいるようです。 今後、あちこちで若手人材の劣化による不祥事が相次ぐでしょう。
いくら日本の経済界が「賃上げ」したとしても、若手人材が劣化している状況では、報酬に見合った優秀な人材を確保するのはなかなか難しいでしょう。 ちなみに、優秀ではない人物に高い報酬を与えると、社会がどんどん腐敗していくので要注意です。(※無能な人物に高価な絵の具を与えても下手な絵しか描けない。)
下の表は、「1989年度」と「2022年度」の日本の高校生の人数を都道府県ごとに並べたものです。 青森県、秋田県、山口県では高校生が「6割」近くも減っていることがわかります。
■日本の「高校生」の人数(1989年度→2022年度)※転載自由 --------------------------------------------------------------- 北海道 高校生 1989年度 25万3080人 → 2022年度 11万2146人(-55.7%) 青森県 高校生 1989年度 7万1150人 → 2022年度 2万9349人(-58.8%) 岩手県 高校生 1989年度 6万2924人 → 2022年度 2万9237人(-53.5%) 宮城県 高校生 1989年度 9万2977人 → 2022年度 5万4112人(-41.8%) 秋田県 高校生 1989年度 4万9874人 → 2022年度 2万1100人(-57.7%) 山形県 高校生 1989年度 5万2009人 → 2022年度 2万6679人(-48.7%) 福島県 高校生 1989年度 9万0260人 → 2022年度 4万3903人(-51.4%) 茨城県 高校生 1989年度 13万5787人 → 2022年度 7万0422人(-48.1%) 栃木県 高校生 1989年度 9万6505人 → 2022年度 4万8458人(-49.8%) 群馬県 高校生 1989年度 9万1020人 → 2022年度 4万7157人(-48.2%) 埼玉県 高校生 1989年度 27万8463人 → 2022年度 16万1843人(-41.9%) 千葉県 高校生 1989年度 25万2170人 → 2022年度 13万9061人(-44.9%) 東京都 高校生 1989年度 54万3519人 → 2022年度 29万9950人(-44.8%) 神奈川県 高校生 1989年度 34万8555人 → 2022年度 19万3066人(-44.6%) 新潟県 高校生 1989年度 10万8069人 → 2022年度 5万0345人(-53.4%) 富山県 高校生 1989年度 5万4706人 → 2022年度 2万5394人(-53.6%) 石川県 高校生 1989年度 5万5649人 → 2022年度 2万8974人(-47.9%) 福井県 高校生 1989年度 3万6707人 → 2022年度 2万0535人(-44.1%) 山梨県 高校生 1989年度 4万1336人 → 2022年度 2万2070人(-46.6%) 長野県 高校生 1989年度 9万7169人 → 2022年度 5万1425人(-47.1%) 岐阜県 高校生 1989年度 10万1245人 → 2022年度 4万9435人(-51.2%) 静岡県 高校生 1989年度 16万8957人 → 2022年度 8万9919人(-46.8%) 愛知県 高校生 1989年度 31万0411人 → 2022年度 18万3404人(-40.9%) 三重県 高校生 1989年度 7万9172人 → 2022年度 4万3328人(-45.3%) 滋賀県 高校生 1989年度 5万4652人 → 2022年度 3万6222人(-33.7%) 京都府 高校生 1989年度 12万4262人 → 2022年度 6万6038人(-46.9%) 大阪府 高校生 1989年度 42万6706人 → 2022年度 20万2876人(-52.5%) 兵庫県 高校生 1989年度 24万5779人 → 2022年度 12万5676人(-48.9%) 奈良県 高校生 1989年度 6万0574人 → 2022年度 3万1582人(-47.9%) 和歌山県 高校生 1989年度 4万8951人 → 2022年度 2万2667人(-53.7%) 鳥取県 高校生 1989年度 2万7772人 → 2022年度 1万4124人(-49.1%) 島根県 高校生 1989年度 3万4013人 → 2022年度 1万7042人(-49.9%) 岡山県 高校生 1989年度 9万5412人 → 2022年度 4万8516人(-49.2%) 広島県 高校生 1989年度 13万4530人 → 2022年度 6万7289人(-50.0%) 山口県 高校生 1989年度 7万3520人 → 2022年度 3万0248人(-58.9%) 徳島県 高校生 1989年度 3万5916人 → 2022年度 1万6432人(-54.2%) 香川県 高校生 1989年度 4万6560人 → 2022年度 2万4212人(-48.0%) 愛媛県 高校生 1989年度 7万0120人 → 2022年度 3万0733人(-56.2%) 高知県 高校生 1989年度 3万4935人 → 2022年度 1万6853人(-51.8%) 福岡県 高校生 1989年度 21万1968人 → 2022年度 12万2898人(-42.0%) 佐賀県 高校生 1989年度 3万9330人 → 2022年度 2万2054人(-43.9%) 長崎県 高校生 1989年度 7万4608人 → 2022年度 3万3735人(-54.8%) 熊本県 高校生 1989年度 7万6959人 → 2022年度 4万3605人(-43.3%) 大分県 高校生 1989年度 5万8365人 → 2022年度 2万8904人(-50.5%) 宮崎県 高校生 1989年度 5万4929人 → 2022年度 2万8606人(-47.9%) 鹿児島県 高校生 1989年度 8万0051人 → 2022年度 4万2391人(-47.0%) 沖縄県 高校生 1989年度 6万2750人 → 2022年度 4万2885人(-31.7%)
日本全体 高校生 1989年度 564万4376人 → 2022年度 295万6900人(-47.6%) --------------------------------------------------------------- ※全日制+定時制 ※国立+公立+私立 ※出典:文部科学省「学校基本調査」
たまに「少子化で若者は減っているのに、大学生が減っていないのはなぜ?」という声を聞きます。 その理由は簡単で、「18歳人口」がどんどん減っているのに、「大学全体の募集定員」が減っていないからです。(※短期大学から4年制大学への転換ブームがあったことも影響しています。)
下の表は、1955年から2022年までの日本の「18歳人口」と「大学入学者」「大学進学率」を並べたものです。 1970年代前半に「18歳人口の減少」と「大学定員の増加」によって大学進学率が急上昇していることがわかります。(※大学の大衆化)
その後、1990年代前半まで大学進学率は「20%台」で横ばいでしたが、1990年代後半から「18歳人口の減少」によって大学進学率は再び上昇し始めました。 近年では、高校生の「半数以上」が4年制大学に進学する状況になっていて、大学進学率は親世代の「約2倍」になっています。
■日本の「18歳人口」「大学入学者」「大学進学率」(1955年〜2022年)※転載自由 ------------------------------------------------------------------ 1955年 18歳人口 168万2239人 大学入学者 13万2296人 大学進学率 7.9% 1956年 18歳人口 174万6709人 大学入学者 13万5740人 大学進学率 7.8% 1957年 18歳人口 153万1488人 大学入学者 13万7451人 大学進学率 9.0% 1958年 18歳人口 166万3184人 大学入学者 14万2584人 大学進学率 8.6% 1959年 18歳人口 187万1682人 大学入学者 15万1879人 大学進学率 8.1% 1960年 18歳人口 199万7931人 大学入学者 16万2922人 大学進学率 8.2% 1961年 18歳人口 189万5967人 大学入学者 17万5832人 大学進学率 9.3% 1962年 18歳人口 197万4872人 大学入学者 19万7211人 大学進学率 10.0% 1963年 18歳人口 177万0483人 大学入学者 21万1681人 大学進学率 12.0% 1964年 18歳人口 140万1646人 大学入学者 21万7763人 大学進学率 15.5% 1965年 18歳人口 194万7657人 大学入学者 24万9917人 大学進学率 12.8% 1966年★18歳人口 249万1231人 大学入学者 29万2958人 大学進学率 11.8% 1967年★18歳人口 242万6802人 大学入学者 31万2747人 大学進学率 12.9% 1968年★18歳人口 235万9558人 大学入学者 32万5632人 大学進学率 13.8% 1969年 18歳人口 213万3508人 大学入学者 32万9374人 大学進学率 15.4% 1970年 18歳人口 194万7237人 大学入学者 33万3037人 大学進学率 17.1% 1971年 18歳人口 184万6787人 大学入学者 35万7821人 大学進学率 19.4% 1972年 18歳人口 173万7458人 大学入学者 37万6147人 大学進学率 21.6% 1973年 18歳人口 166万7064人 大学入学者 38万9560人 大学進学率 23.4% 1974年 18歳人口 162万1728人 大学入学者 40万7528人 大学進学率 25.1% 1975年 18歳人口 156万1360人 大学入学者 42万3942人 大学進学率 27.2% 1976年 18歳人口 154万2904人 大学入学者 42万0616人 大学進学率 27.3% 1977年 18歳人口 162万3574人 大学入学者 42万8412人 大学進学率 26.4% 1978年 18歳人口 158万0495人 大学入学者 42万5718人 大学進学率 26.9% 1979年 18歳人口 156万3868人 大学入学者 40万7635人 大学進学率 26.1% 1980年 18歳人口 157万9953人 大学入学者 41万2437人 大学進学率 26.1% 1981年 18歳人口 160万7183人 大学入学者 41万3236人 大学進学率 25.7% 1982年 18歳人口 163万5460人 大学入学者 41万4536人 大学進学率 25.3% 1983年 18歳人口 172万3025人 大学入学者 42万0458人 大学進学率 24.4% 1984年 18歳人口 167万7764人 大学入学者 41万6002人 大学進学率 24.8% 1985年 18歳人口 155万6578人 大学入学者 41万1993人 大学進学率 26.5% 1986年 18歳人口 185万0694人 大学入学者 43万6896人 大学進学率 23.6% 1987年 18歳人口 188万2768人 大学入学者 46万5503人 大学進学率 24.7% 1988年 18歳人口 188万2034人 大学入学者 47万2965人 大学進学率 25.1% 1989年 18歳人口 193万3616人 大学入学者 47万6786人 大学進学率 24.7% 1990年☆18歳人口 200万5425人 大学入学者 49万2340人 大学進学率 24.6% 1991年☆18歳人口 204万4923人 大学入学者 52万1899人 大学進学率 25.5% 1992年☆18歳人口 204万9471人 大学入学者 54万1604人 大学進学率 26.4% 1993年☆18歳人口 198万1503人 大学入学者 55万4973人 大学進学率 28.0% 1994年 18歳人口 186万0300人 大学入学者 56万0815人 大学進学率 30.1% 1995年 18歳人口 177万3712人 大学入学者 56万8576人 大学進学率 32.1% 1996年 18歳人口 173万2437人 大学入学者 57万9148人 大学進学率 33.4% 1997年 18歳人口 168万0006人 大学入学者 58万6688人 大学進学率 34.9% 1998年 18歳人口 162万2198人 大学入学者 59万0743人 大学進学率 36.4% 1999年 18歳人口 154万5270人 大学入学者 58万9559人 大学進学率 38.2% 2000年 18歳人口 151万0994人 大学入学者 59万9655人 大学進学率 39.7% 2001年 18歳人口 151万1845人 大学入学者 60万3953人 大学進学率 39.9% 2002年 18歳人口 150万2711人 大学入学者 60万9337人 大学進学率 40.5% 2003年 18歳人口 146万4800人 大学入学者 60万4785人 大学進学率 41.3% 2004年 18歳人口 141万0679人 大学入学者 59万8331人 大学進学率 42.4% 2005年 18歳人口 136万5804人 大学入学者 60万3760人 大学進学率 44.2% 2006年 18歳人口 132万5722人 大学入学者 60万3054人 大学進学率 45.5% 2007年 18歳人口 129万9571人 大学入学者 61万3613人 大学進学率 47.2% 2008年 18歳人口 123万7294人 大学入学者 60万7159人 大学進学率 49.1% 2009年 18歳人口 121万2499人 大学入学者 60万8731人 大学進学率 50.2% 2010年 18歳人口 121万5843人 大学入学者 61万9119人 大学進学率 50.9% 2011年 18歳人口 120万1934人 大学入学者 61万2858人 大学進学率 51.0% 2012年 18歳人口 119万1210人 大学入学者 60万5390人 大学進学率 50.8% 2013年 18歳人口 123万1117人 大学入学者 61万4183人 大学進学率 49.9% 2014年 18歳人口 118万0838人 大学入学者 60万8247人 大学進学率 51.5% 2015年 18歳人口 119万9977人 大学入学者 61万7507人 大学進学率 51.5% 2016年 18歳人口 119万0262人 大学入学者 61万8423人 大学進学率 52.0% 2017年 18歳人口 119万8290人 大学入学者 62万9733人 大学進学率 52.6% 2018年 18歳人口 117万9808人 大学入学者 62万8821人 大学進学率 53.3% 2019年 18歳人口 117万4801人 大学入学者 63万1273人 大学進学率 53.7% 2020年 18歳人口 116万7348人 大学入学者 63万5003人 大学進学率 54.4% 2021年 18歳人口 114万1140人 大学入学者 62万7040人 大学進学率 54.9% 2022年 18歳人口 112万1285人 大学入学者 63万5156人 大学進学率 56.6% ------------------------------------------------------------------ ※男女の合計 ※短期大学を含まない ※過年度高卒者等(浪人生など)を含む ※★…第1次ベビーブーム世代、☆…第2次ベビーブーム世代 ※この表の「18歳人口」は文部科学省の定義によるもの ※出典:文部科学省「学校基本調査」
最近、テレビ番組などで「大卒なのに〇〇はアホ」というフレーズを聞かれたことがある人もいるかも知れません。 30年以上前だったら大学に入れずに高卒で就職していたような人が大学生になれる時代になったので仕方がないでしょう。
それにしても、ここまで少子化を進めてしまった日本は大丈夫なのでしょうか。 ヨーロッパ諸国並みに日本も人口密度を低くしたほうがいいと言っている評論家が居ますが、「大震災で多数の犠牲者が出るリスクのある日本やインドネシアなど」と「地震がほとんどないヨーロッパ諸国」を同列に並べるのは危険ではないでしょうか。
|
No.242223 2023/01/11(Wed) 21:10:52
|