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今年は「関東大震災から100年」の節目の年ですが、当時と現在では一体何が違うのでしょう。 そこで、「関東大震災が発生した1923年」と「2021年」の「総人口」と「出生数」を比べてみました。
まず、2021年の「総人口」を見てみると、東京圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)や愛知県、大阪府では1923年の「3倍以上」に激増していることがわかります。(※千葉県は4倍以上、埼玉県は5倍以上、神奈川県は6倍以上) 反対に、2021年の秋田県、山形県、島根県、徳島県、高知県、鹿児島県の「総人口」は関東大震災発生当時とほぼ同じであることがわかります。(※総人口は当時とほぼ同じですが、現在では高齢者の割合がかなり高くなっています。)
■「関東大震災が発生した1923年」と「2021年」の総人口(※転載自由) ----------------------------------------------------------- 北海道 総人口 1923年 244万9千人 → 2021年 518万3千人(+111.6%)△△ 青森県 総人口 1923年 78万4千人 → 2021年 122万1千人(+55.7%)△ 岩手県 総人口 1923年 88万1千人 → 2021年 119万6千人(+35.8%)△ 宮城県 総人口 1923年 102万3千人 → 2021年 229万0千人(+124.0%)△△ 秋田県 総人口 1923年 94万0千人 → 2021年 94万5千人(+0.5%)△ 山形県 総人口 1923年 100万2千人 → 2021年 105万5千人(+5.3%)△ 福島県 総人口 1923年 141万6千人 → 2021年 181万2千人(+28.0%)△ 茨城県 総人口 1923年 138万9千人 → 2021年 285万2千人(+105.3%)△△ 栃木県 総人口 1923年 108万4千人 → 2021年 192万1千人(+77.2%)△ 群馬県 総人口 1923年 109万4千人 → 2021年 192万7千人(+76.2%)△ 埼玉県 総人口 1923年 136万8千人 → 2021年 734万0千人(+436.7%)△△ 千葉県 総人口 1923年 138万2千人 → 2021年 627万5千人(+354.0%)△△ 東京都 総人口 1923年 385万9千人 → 2021年 1401万0千人(+263.0%)△△ 神奈川県 総人口 1923年 135万4千人 → 2021年 923万6千人(+582.2%)△△ 新潟県 総人口 1923年 182万6千人 → 2021年 217万7千人(+19.2%)△ 富山県 総人口 1923年 73万3千人 → 2021年 102万5千人(+39.8%)△ 石川県 総人口 1923年 75万0千人 → 2021年 112万5千人(+50.1%)△ 福井県 総人口 1923年 60万0千人 → 2021年 76万0千人(+26.6%)△ 山梨県 総人口 1923年 59万3千人 → 2021年 80万5千人(+35.9%)△ 長野県 総人口 1923年 160万3千人 → 2021年 203万3千人(+26.9%)△ 岐阜県 総人口 1923年 111万3千人 → 2021年 196万1千人(+76.1%)△ 静岡県 総人口 1923年 162万7千人 → 2021年 360万8千人(+121.8%)△△ 愛知県 総人口 1923年 223万9千人 → 2021年 751万7千人(+235.7%)△△ 三重県 総人口 1923年 108万8千人 → 2021年 175万6千人(+61.4%)△ 滋賀県 総人口 1923年 65万8千人 → 2021年 141万1千人(+114.3%)△△ 京都府 総人口 1923年 136万1千人 → 2021年 256万1千人(+88.1%)△ 大阪府 総人口 1923年 292万7千人 → 2021年 880万6千人(+200.9%)△△ 兵庫県 総人口 1923年 240万9千人 → 2021年 543万2千人(+125.5%)△△ 奈良県 総人口 1923年 57万7千人 → 2021年 131万5千人(+127.9%)△△ 和歌山県 総人口 1923年 77万6千人 → 2021年 91万4千人(+17.8%)△ 鳥取県 総人口 1923年 46万7千人 → 2021年 54万9千人(+17.7%)△ 島根県 総人口 1923年 72万1千人 → 2021年 66万5千人(-7.7%)▼ 岡山県 総人口 1923年 123万5千人 → 2021年 187万6千人(+51.9%)△ 広島県 総人口 1923年 159万8千人 → 2021年 278万0千人(+73.9%)△ 山口県 総人口 1923年 107万7千人 → 2021年 132万8千人(+23.3%)△ 徳島県 総人口 1923年 68万5千人 → 2021年 71万2千人(+3.9%)△ 香川県 総人口 1923年 69万4千人 → 2021年 94万2千人(+35.8%)△ 愛媛県 総人口 1923年 108万5千人 → 2021年 132万1千人(+21.8%)△ 高知県 総人口 1923年 68万1千人 → 2021年 68万4千人(+0.4%)△ 福岡県 総人口 1923年 226万1千人 → 2021年 512万4千人(+126.6%)△△ 佐賀県 総人口 1923年 68万4千人 → 2021年 80万6千人(+17.9%)△ 長崎県 総人口 1923年 115万4千人 → 2021年 129万7千人(+12.4%)△ 熊本県 総人口 1923年 128万0千人 → 2021年 172万8千人(+35.0%)△ 大分県 総人口 1923年 89万5千人 → 2021年 111万4千人(+24.5%)△ 宮崎県 総人口 1923年 67万7千人 → 2021年 106万1千人(+56.8%)△ 鹿児島県 総人口 1923年 145万3千人 → 2021年 157万6千人(+8.5%)△ 沖縄県 総人口 1923年 56万9千人 → 2021年 146万8千人(+158.0%)△△
日本全体 総人口 1923年 5811万9千人 → 2021年 1億2550万2千人(+115.9%)△△ ----------------------------------------------------------- ※△△…100%以上増加、△…100%未満増加、▼…減少 ※各年10月1日時点 ※出典:総務省統計局「人口推計」(外国人を含む)
次に2021年の「出生数」を見てみると、神奈川県や沖縄県では1923年当時よりも増えていて、埼玉県、千葉県、東京都、愛知県、大阪府ではあまり減っていないことがわかります。 反対に、2021年の青森県、岩手県、秋田県、山形県、福島県、新潟県、島根県、徳島県、高知県の「出生数」は関東大震災発生当時よりも「80%以上減っている」ことがわかります。
■「関東大震災が発生した1923年」と「2021年」の出生数(※転載自由) ----------------------------------------------------------- 北海道 出生数 1923年 9万7222人 → 2021年 2万8762人(-70.4%)▼▼ 青森県 出生数 1923年 3万6184人 → 2021年 6513人(-82.0%)▼▼ 岩手県 出生数 1923年 3万6810人 → 2021年 6472人(-82.4%)▼▼ 宮城県 出生数 1923年 4万2292人 → 2021年 1万3761人(-67.5%)▼▼ 秋田県 出生数 1923年 3万9367人 → 2021年 4335人(-89.0%)▼▼ 山形県 出生数 1923年 4万1395人 → 2021年 5898人(-85.8%)▼▼ 福島県 出生数 1923年 5万4062人 → 2021年 1万0649人(-80.3%)▼▼ 茨城県 出生数 1923年 5万1506人 → 2021年 1万6502人(-68.0%)▼▼ 栃木県 出生数 1923年 4万1334人 → 2021年 1万1475人(-72.2%)▼▼ 群馬県 出生数 1923年 4万0602人 → 2021年 1万1236人(-72.3%)▼▼ 埼玉県 出生数 1923年 5万2036人 → 2021年 4万5424人(-12.7%)▼ 千葉県 出生数 1923年 4万9403人 → 2021年 3万8426人(-22.2%)▼ 東京都 出生数 1923年 11万7705人 → 2021年 9万5404人(-18.9%)▼ 神奈川県 出生数 1923年 4万3093人 → 2021年 5万8836人(+36.5%)△ 新潟県 出生数 1923年 6万8894人 → 2021年 1万2608人(-81.7%)▼▼ 富山県 出生数 1923年 2万8525人 → 2021年 6076人(-78.7%)▼▼ 石川県 出生数 1923年 2万5376人 → 2021年 7258人(-71.4%)▼▼ 福井県 出生数 1923年 2万1814人 → 2021年 5223人(-76.1%)▼▼ 山梨県 出生数 1923年 2万1141人 → 2021年 4966人(-76.5%)▼▼ 長野県 出生数 1923年 5万2888人 → 2021年 1万2514人(-76.3%)▼▼ 岐阜県 出生数 1923年 4万2353人 → 2021年 1万1730人(-72.3%)▼▼ 静岡県 出生数 1923年 6万2887人 → 2021年 2万1571人(-65.7%)▼▼ 愛知県 出生数 1923年 8万0087人 → 2021年 5万3918人(-32.7%)▼ 三重県 出生数 1923年 3万9614人 → 2021年 1万0980人(-72.3%)▼▼ 滋賀県 出生数 1923年 2万2215人 → 2021年 1万0130人(-54.4%)▼ 京都府 出生数 1923年 4万0860人 → 2021年 1万5818人(-61.3%)▼▼ 大阪府 出生数 1923年 8万6555人 → 2021年 5万9780人(-30.9%)▼ 兵庫県 出生数 1923年 7万8991人 → 2021年 3万5581人(-55.0%)▼ 奈良県 出生数 1923年 2万0330人 → 2021年 7751人(-61.9%)▼▼ 和歌山県 出生数 1923年 2万6364人 → 2021年 5514人(-79.1%)▼▼ 鳥取県 出生数 1923年 1万5706人 → 2021年 3708人(-76.4%)▼▼ 島根県 出生数 1923年 2万3551人 → 2021年 4415人(-81.3%)▼▼ 岡山県 出生数 1923年 3万8950人 → 2021年 1万3107人(-66.3%)▼▼ 広島県 出生数 1923年 5万4614人 → 2021年 1万8636人(-65.9%)▼▼ 山口県 出生数 1923年 3万3295人 → 2021年 7978人(-76.0%)▼▼ 徳島県 出生数 1923年 2万5496人 → 2021年 4337人(-83.0%)▼▼ 香川県 出生数 1923年 2万6069人 → 2021年 6223人(-76.1%)▼▼ 愛媛県 出生数 1923年 3万9931人 → 2021年 8011人(-79.9%)▼▼ 高知県 出生数 1923年 2万3338人 → 2021年 4090人(-82.5%)▼▼ 福岡県 出生数 1923年 7万3726人 → 2021年 3万7540人(-49.1%)▼ 佐賀県 出生数 1923年 2万5194人 → 2021年 5853人(-76.8%)▼▼ 長崎県 出生数 1923年 3万8544人 → 2021年 8862人(-77.0%)▼▼ 熊本県 出生数 1923年 4万3360人 → 2021年 1万2670人(-70.8%)▼▼ 大分県 出生数 1923年 3万1902人 → 2021年 7327人(-77.0%)▼▼ 宮崎県 出生数 1923年 2万2876人 → 2021年 7590人(-66.8%)▼▼ 鹿児島県 出生数 1923年 5万0498人 → 2021年 1万1618人(-77.0%)▼▼ 沖縄県 出生数 1923年 1万4342人 → 2021年 1万4535人(+1.3%)△
日本全体 出生数 1923年 204万3297人 → 2021年 81万1622人(-60.3%)▼▼ ----------------------------------------------------------- ※△…増加、▼…60%未満減少、▼▼…60%以上減少 ※一年間に生まれた赤ん坊の数 ※出典:厚生労働省「人口動態統計」(外国人を含まない)
上の2つの表を見ると、関東大震災からの約100年間で「大都会」と「田舎」の格差がかなり大きくなったことがわかります。 巨大地震や戦争などで「大都会」が非常事態に陥った時に「田舎」が社会を支えることがだんだん難しくなりつつあります。
★島根県江津市 廃村「瀬尻」集落(YouTube)
★島根県大田市 かつて栄えた交通の要所 宿場町「大家」の街並み(YouTube)
非常時に大都会から田舎へ避難しても、廃墟と老人だらけで食料すら手に入らないという時代になっていくでしょう。
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No.242126 2023/01/05(Thu) 15:58:29
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