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空の弔い / 異邦人
 渡り鳥が故郷へ帰る途中
 息絶えて仲間から離れてゆく
 鳥がいる それを見ていた弟鳥も落下した
 夕日の中 姉の遺体をつかんで
 宙返り
 仲間の群れを追いかけてゆく
 空と大地のさかい
 はじけて消える
 しゃぼん玉
 空に丸い入り日がにじんでいた

No.3238 - 2026/01/31(Sat) 01:17:03

Re: 空の弔い / 荻座利守
渡り鳥の生の厳しさが美しく描かれておますね。
弟鳥が姉の遺体をつかんで宙返りするのが、この渡り鳥の空での弔い方、というところがとても印象的です。
そしてその後の締め方も、心に染み入ります。
切なくも美しい詩だと感じました。

No.3240 - 2026/01/31(Sat) 10:51:42
山寺 / 異邦人
 月明りで
 大人の童話を読んでいる
 僧侶がジェット機の設計図を写本している
 ようだった
 川に廃船が浮かんでいる
 壁に手をついたら ふところの胸時計が
 ボーンと鳴った
 海を渡る声だった

No.3237 - 2026/01/31(Sat) 00:44:51

Re: 山寺 / 荻座利守
「僧侶がジェット機の設計図を写本している」という表現が、独特で意外性があっていいですね。
全体的に幻想的な雰囲気で、特に末尾の「海を渡る声だった」というところが、山寺の月明かりと対比されて、美しいと感じました。

No.3239 - 2026/01/31(Sat) 10:48:03
(No Subject) / 普通
「because of rain」

※a
外は雨、傘を持ってないから

濡れて帰らないといけなくて

頬に雫が、少しついて流れて

風が涙を運んでいく

※b
濡れたアスファルトに街の明かりが灯れば

まるで、夜の海のようで

これじゃあ、帰り道がわからないから

とても、今は動けそうにない

※サビ
because of rain

雨で、ぼやけた街じゃ君は見なくて

because of rain

雨で、ぼやけた僕の目では君はもう、探せない

※a
指に指輪、はめていても

もう何も意味も持たないのに

胸に手紙、書いたとしても

誰に、贈るんだろう

※b
雨に打たれながら一人で歩きだす

まるで、なにもなかったように

これで、さよならも言わなくていいね

※サビ
because of rain

雨で、ぼやけた道を、ただまっすぐ歩くよ

because of rain

雨で、ぼやけた思い出は捨ててしまおうか

because of you

君のせいで、僕は今日、濡れて帰らないといけないよ

No.3232 - 2026/01/29(Thu) 13:52:47

Re: / 荻座利守
この詩のような雨のことを「涙雨」というのでしょうか。
辛い思い出も、雨がみんな洗い流してくれればいいのにと、そんなことを思ってしまいます。

No.3235 - 2026/01/29(Thu) 21:10:36
大阿蘇の百年 / テレス
三吉達治を教科書の大阿蘇で知る

大阿蘇と僅かな詩しかしらない

百年経って

同じ思いをする人続々

どんなに素晴らしい仲間がいたのか

詩には残らない

大阿蘇の背景に何億人もの大勢の役者

高速道路は霧の中で夜明け前のスポットライト

No.3228 - 2026/01/28(Wed) 23:22:56

Re: 大阿蘇の百年 / 荻座利守
私が三好達治を初めて知ったのは「甃のうへ」でした。
私は阿蘇には行ったことはないのですが、百年が一瞬と思えるほどの、雄大な景色なのでしょうね。

No.3234 - 2026/01/29(Thu) 21:06:47

Re: 大阿蘇の百年 / テレス
阿蘇山は永遠に

人間は忘れられ 歴史に残る僅かな芸術が眞正らしいです

解説も大変ですね <m(__)m>Thanks

No.3236 - 2026/01/30(Fri) 00:05:12
「生きる」 / 万年 草
生きるとは
決して平たんではない
人生という道を

傷つきながら
転がりながら
それでも前を向いて
歩き続けることである

時に日も差すことも
あるだろう
時に花咲くことも
あるだろう

生きていればこそ
出逢える苦難と
歓喜があるものさ

No.3227 - 2026/01/28(Wed) 14:42:14

Re: 「生きる」 / 齋藤純二
人生山あり谷あり
谷の先には陽がさすと
希望をもって生きる、
進んでいきましょう!

No.3230 - 2026/01/29(Thu) 11:37:14

Re: 「生きる」 / 万年 草
齋藤様、
ご感想ありがとうございます。
そうですね、希望を持って生きましょう!

No.3233 - 2026/01/29(Thu) 15:27:42
若駒 / 虹乃 衣里絵
野原にて草を食む
若駒達の美しさよ

艶々とした毛並 円な瞳
すっくと立つ脚まで

僅か二歳程で
賞金の為に走るのか

賞金を欲する者には分かるまい
お前達の美しさ

人の欲望の道具にされるには
あまりに不憫で

若し 許されるならば
お前達の走りだけ 見て居たい

それとも 翼が生えて
ペガサスにでも変化すれば

永遠に 神として
崇め奉るものを

No.3222 - 2026/01/27(Tue) 20:10:10

Re: 若駒 / 荻座利守
若駒を通して、お金を稼げるか稼げないか、役に立つか立たないか、そんな浅薄な有用性を超えた次元の、存在そのものの美しさを描いた作品ですね。
末尾の「永遠に 神として/崇め奉るものを」というところに、その存在することそのものの神聖さが、うまく表されていると感じました。

No.3224 - 2026/01/28(Wed) 08:39:20
「春を信じて」 / 万年 草
今まだ
冬の真ん中
寒い空

冷たい雪が
降り積もる

さみしいけれど
春を信じて
生きましょう


いつの日か
根雪も解けて
流れゆく

花もほころび
咲き誇る

微笑みながら
春を信じて
生きましょう


春を信じて
春を信じて

冷たい風を
耐えましょう

春を信じて
春を信じて
生きましょう

No.3221 - 2026/01/27(Tue) 15:02:41

Re: 「春を信じて」 / 荻座利守
「春を信じる」とは、自然のサイクルを信じる、ということでもあるようですね。
そして人の一生もまた、自然のサイクルの中の一つと考えれば、「春を信じる」とは、「自分の人生を信じる」ということでもあると思います。
今が厳しい冬だとしても、必ずその後には、うららかな春が来ると、そう信じて日々を歩んでゆきたいです。

No.3223 - 2026/01/28(Wed) 07:46:01

Re: 「春を信じて」 / 万年 草
荻座様、
ご感想ありがとうございます。
今はどんなに寒くても、穏やかな春は
必ずやってきます。
その日を信じて生きてゆきましょう。

No.3226 - 2026/01/28(Wed) 14:39:05
サム トークス / パピヲ
サム トークス

どこ いくん?
 どこでもいいやん
なんで 寂しいなあ なんか
 わからんねん おれも でも
 行く。
大丈夫?帰って来る?
 行き着いたところに帰るかも
目的は?
 目的っていつも透明でフアフ
 アしてるから色が固まるよう
 にって。
なんか持って行くん?
 ROCK。
なんなん?
 ROCK。
それ 落ちなん?
 ROCK.。
BYE BYE〜
ROCK’S
 



 

 

No.3214 - 2026/01/25(Sun) 14:41:58

Re: サム トークス / 齋藤純二
何かを見つけるための旅だろうか、
モーターサイクルダイアリーズ的な、ロックな感じで。。。

No.3217 - 2026/01/25(Sun) 21:35:12
二月の月へ / 想い月
深い夜に
月を見てあなたを想う
冷えた夜風が睫毛を揺らす
視線すら想いの言葉に変えてしまう
こんな夜は
ただ只管あなたの
声の輪郭を、伏せがちな眼差しを
思い出して
涙が溢れてしまうのです

千切れ雲が月を隠す毎に
あなたの影すら見失いそうで
風に想いを詠い
どうか、どうかと
胸を掻き立てる痛みに似た熱情を
瞬きのたびに
あの凍った月に差し出すのです

あなたを想うことしかできない
この痛みを罪や罰とするのならば
永遠に苛まれていたいのです。

No.3213 - 2026/01/24(Sat) 22:14:27

Re: 二月の月へ / 荻座利守
愛しい人を想う気持ちに胸を締め付けられる痛みが、非常に繊細に描かれていますね。
特に「冷えた夜風が睫毛を揺らす」「千切れ雲が月を隠す毎に」という表現が美しいと感じました。
また、「凍った月」が、「この痛みを罪や罰とする」心情の象徴として、うまく表されているように思いました。
哀しくも冷徹な美しさを秘めた詩、という印象を受けました。

No.3215 - 2026/01/25(Sun) 16:14:12

Re: 二月の月へ / 想い月
荻座利守様 

冷え切った夜風の中佇んで月を見つめながら、ただひらすら愛しい人を想う気持ちを表現できたら…と思って書きました。

美しい表現と言っていただけてとても嬉しいです。

これからも精進します!
ありがとうございました。

No.3220 - 2026/01/26(Mon) 12:58:06
舞い / 異邦人
 観客の去ったあと
 波のひいた浜辺には人も知らぬ
 白カラス
 海を渡ってきた蝶が
 夜露をさけて とまってる
 宴あとに踊る
 秘めた舞い
 人の見ることのない 幕のおりた
 ひとり舞い
 岬の月夜 海のブイ

No.3210 - 2026/01/24(Sat) 19:59:00

Re: 舞い / 齋藤純二
夜の静かな海が目に浮かび、
我に帰りひとり舞い、
心が戻ってくるような風景ですね。

No.3212 - 2026/01/24(Sat) 20:54:44
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