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進むよ / 桃
許せない人間たちを
いっぱい見てきた
だけど
許し合う人間たちも
いっぱい
見てきた

答えは一つじゃないけど
これも一つの
答えだから

私は
信じたままに進むよ

隠せない人間も
たくさん見てきた
それでも
隠し合う人間たちも
たくさん
見てきた

間違いはいろいろあるけど
これもその中の
間違いだから

私は
思ったままを進むよ

No.1531 - 2024/10/22(Tue) 08:20:43

Re: 進むよ / 荻座利守
人間関係ってとても難しいですよね。
他人を許せなかったり、隠し事をしたり、なかなか一筋縄ではゆかないことが多いです。
詩の全体の構成としては、リズムがとてもいい感じです。
末尾の1行を読んで、「これからも他人を許せなかったり、隠し事をしたりすることがあるかもしれないけれど、それにめげずに頑張れ!」と、そんなことを思いました。

No.1534 - 2024/10/22(Tue) 11:58:25

荻座利守さま / 桃
読んでいただいて、御言葉もくださって、本当にいつもありがとうございます!!

詩の全体の構成として、リズムがとてもいい感じというのを、
言っていただけて、とっても嬉しかったです!!

私、実は、歌詞やラップを書くのもラップを歌うのも好きだし、けっこう得意なので、そういうのが出ているのかなとも思います。

確かに、人間関係って難しいですよね!!

「これからも他人を許せなかったり、隠し事をしたりすることがあるかもしれないけれど、それにめげずに頑張れ!」

という、解釈、とてもいいですね!!!
好きな解釈です!!

また、頑張って、書きますので、これからも、どうぞ宜しくお願い致します!!

No.1535 - 2024/10/22(Tue) 14:39:38
幻想の夜 / TA
ふと遠くへ行きたくなって
夜風を追いかけながら
あてもなく歩いていました

風のようになれたら
いつか自由に街を飛べたら
夢見心地に川を伝って
天を仰ぎながら進んでいると

煌々と輝く摩天楼が橋の向こうに現れました
心奪われたかのように
ひそかに夜を楽しんで束の間

この喜びを誰かに伝えたいのに
わたしは今夜も一人なのです
いつもより世界が美しく見えたのは
昨日よりも自分が醜くなったからなのか

未だ作り物のような心で
想いを伝えることが許されるなら
わたしは夜の闇になりたい

手入れの行き届いた植栽を眺めながら
わたしを魅了した者の正体はあなただったと気がついた

幻想の夜に、あなたの作品がいつまでも輝くように
わたしは夜の闇になりたいのです

No.1528 - 2024/10/22(Tue) 00:39:12

Re: 幻想の夜 / 荻座利守
自由を求める気持ちと、誰かへの憧れが入り混じった感情を描いているような印象を受けました。
「煌々と輝く摩天楼」とは、その誰かが描いた絵でしょうか、詩でしょうか。
「未だ作り物のような心」「昨日よりも自分が醜くなったからなのか」から「あなたの作品がいつまでも輝くようにわたしは夜の闇になりたい」と展開するところが、劣等感を昇華する感じでいいと思いました。

No.1529 - 2024/10/22(Tue) 06:39:15
/ 大人未満


 わたしは靴のひもを結びました。

 落ち葉の道はあなたと歩いた道でした。

 蝶が海峡を渡っていきます。

 渡り鳥が湖水に辿り着きました。

No.1526 - 2024/10/21(Mon) 20:57:57

Re: 旅 / 荻座利守
過去の思い出を断ち切るための旅を描いているような印象を受けました。
靴のひもを結ぶところから、海峡を渡る蝶や、湖水に辿り着いた渡り鳥へと展開するところが、旅への憧憬のようなものを表していて、いいと思いました。

No.1530 - 2024/10/22(Tue) 06:44:23
自分 / s.k
陽の光を反射し透き通る水面、綺麗だなお覗き込んでみると、そこには驚くほどに醜い自分がいた。想像していた自分より、酷く劣っている自分だった。
最初は戸惑っていたけれど、振り返って見れば自分のことをちゃんと見ていなかったなと感じる。
自分は空を飛べる羽があるはずだ、でも現実はささくれだった足で地面をはいつくばっている。
内の自分と外の世界の自分は残酷なほどに違い、自分自身よりも赤の他人のほうが本当の自分の姿を知っている。
本当の自分を知ることは想像以上に辛く、大きなショックを受ける。
でも僕は、それすら受け入れて成長しようと思う。
殻にこもってばかりじゃ得られるものは少ないから、傷ついてでも、心のなかにいろんなものを詰め込んで、なりたい姿じゃなくて、いろんな経験をして、考えて、受け入れて、なるようになった姿に。

No.1524 - 2024/10/21(Mon) 18:51:35

Re: 自分 / 荻座利守
自分自身を客観的に見つめる勇気を振り絞ろうとしているような印象を受けました。
陽の光を反射し透き通る水面と驚くほどに醜い自分、空を飛べる羽があるはずの自分とささくれだった足で地面をはいつくばっている自分。それらのコントラストがいいですね。
殻から出て、なりたい姿ではなく、なるようになった姿を目指すのは、勇気とともに世界への信頼のようなものを感じさせます。

No.1525 - 2024/10/21(Mon) 19:42:54

Re: 自分 / s.k
丁寧な感想誠にありがとうございます。
今後も思ったことをどんどん吐き出していきたいです。

No.1533 - 2024/10/22(Tue) 11:54:47
天使の夢 / TA
万華鏡が映し出す世界は、とても美しいだろう
目の前のあなたは僕を憐れんでいる
弱々しく あなたの機嫌をうかがう僕は
初めから規定された存在なのでしょうか


神の気まぐれは
人の魂を一つずつ愉しむのか
けがれた愛も
聖なる祈りも
すべてを従えるまで


舞い降りた天使たちが
髑髏の山から憎しみを取り出して
愛おしそうに食べていました
すると恍惚の表情を浮かべ、次々と死んでしまいました
願いとはそういうものなのかと
その不思議な力は、今も脈々と世界の底に漂っているのかと
幻想にまどろむなか、夢見た夢です

No.1521 - 2024/10/21(Mon) 01:37:19

Re: 天使の夢 / 荻座利守
自分という存在への不安定感を描いた詩のように感じました。
天使が髑髏から憎しみを取り出して食べ、恍惚の表情を浮かべて死んでゆく、という描写はとても独創的で印象に残ります。
「願いとはそういうものなのか」というところに、自分自身の在り方は宿命なのだろうか、という問い、あるいは不安が根底にあるような気がします。
読む人の多くが共感する詩だと思います。

No.1522 - 2024/10/21(Mon) 06:17:14

Re: 天使の夢 / TA
荻座利守さん

ご感想をいただきありがとうございます。宿命や不条理に対する不安な気持ち、存在理由を自問自答する感覚を表現してみました。

No.1527 - 2024/10/22(Tue) 00:32:09
バウンド / 小指

 わたしはベットから毛布ごと
 ストレッチャーにうつされました。
 わたしは風船のように軽いので
 看護士さんたちも楽みたい。
 よそ見をしないでネ。
 洞くつに入ってネ。
 わたしは検査を受けに行くのでした。
 ストレッチャーから落ちちゃった。
 すぐに浮かんだよ。

No.1520 - 2024/10/21(Mon) 01:00:54

Re: バウンド / 荻座利守
病院での経験の一コマを描いた作品ですね。
「わたしは風船のように軽い」というところは、長い入院生活を表しているのでしょうか。
また、「洞くつに入ってネ。」というところからは、CTかMRIでの検査をイメージしました。
末尾の2行は解釈に幅のある表現ですね。
病状の経過が一進一退ということを表しているのでしょうか。それとも本当にストレッチャーから落ちてしまったのでしょうか。
いずれにしても、全体から優しい眼差しを感じられる詩だと思います。

No.1523 - 2024/10/21(Mon) 06:43:34

Re: バウンド / 齋藤純二
病室から検査室へ、
状況をライブ中継している感じがいいですね。

No.1541 - 2024/10/22(Tue) 20:03:18
まほう / 桃川夕
永久無給のとっても大事なお仕事です

お日様おねむでおやすみなるまえ
ごきげんナナめに夕焼けしたら
ゆうぐもうえからそそっと

ヤミの素

なにでできてるかって

それはひみつさ
とんでもないもの

はじめはしずかにコナコナかけて
ゆっくりじっくりホクトの柄杓でかきまぜる
いろあいころあいよろしくなれば
くにゅくにゅかきとり東の空に雫をたらすと
ふはっ 
翅をひろげたオオムラサキ

沈むお日様フタで閉じたら
西空おき火でふっふっふ
さいごの仕上げにぱわんとかえして
夜がふる

お月さまだけ
きっきっきです

No.1512 - 2024/10/17(Thu) 17:18:04

Re: まほう / 荻座利守
冒頭の導入部が、誰も知らない秘密を明かす感じでいいですね。
数多の星のきらめく夜空を、オオムラサキの翅で喩えるところが独創的で、末尾の「きっきっきです」というのもとてもユニークで面白いです。
夜を降らせる魔法。
大人になると忘れてしまう、大切な感覚を描いていると感じました。

No.1513 - 2024/10/17(Thu) 19:57:56

Re: まほう / 齋藤純二
お空で料理をしているみたいな変化が
とてもユニークで良かったです!

No.1516 - 2024/10/18(Fri) 11:10:30

Re: まほう / 山本葉月(紫陽花)
こんばんは。やっぱり空をかき混ぜる魔女がいて、こんな風に空でスープを作っているんでしょう。お月様は何味なのか、食いしん坊な私はわくわくします。シーズンなのでさつま芋味が希望です。
No.1517 - 2024/10/18(Fri) 19:26:56

Re: まほう / 桃川夕
荻座利守様・齋藤純二様・山本葉月(紫陽花)様
ご講評ありがとうございました。暗めの詩がつづいていたので明るめの童詩を投稿しました。夕空の色の変化がとても好きなのでこんなふうにちがいない、と思っています。ちなみに真横に見える満月は私には メロンパン にみえます。またご講評よろしくおねがいします。

No.1519 - 2024/10/20(Sun) 22:12:15
(No Subject) / 中学1年生

 投げられた球のゆくえに
 何をこめたらいいのでしょう。
 ただ、球は放物線を描くだけです。
 でも、打ってみて下さい。
 つかまえてみてください。
 球を球と思ってはいけません。
 球は地面をめざしますが、
 球のゆくえはあなた次第なのです。

No.1511 - 2024/10/17(Thu) 02:53:56

Re: / 荻座利守
タイトルを空欄にしたのは、球を球と思ってはいけません、ということからでしょうか。
この球とは何のことでしょう。自分の言葉、行動、それとも記憶のことでしょうか。
自分という存在の痕跡は、水面に刻まれた波紋のように、時が経てば消えてしまうものなのでしょうが、誰かがそれを打ち返せば、複雑な模様を描くこともある、この詩を拝読してそんなイメージが湧きました。

No.1514 - 2024/10/18(Fri) 08:41:25

Re: / 山本葉月(紫陽花)
こんばんは。球がこちらに向かってくる。きっと私は避けるでしょう。迷わずそう感じました。受け止めるのは苦手なので。しかし、打ってみることで、つかまえてみることで育つ何かもあるのでしょう。そして、それが誰かと生きるということ、自分にしっかり向き合い生きるということかもしれません。
No.1518 - 2024/10/18(Fri) 19:45:15
/ 中学1年生

 投げられた球のゆくえに
 何をこめたらいいのでしょう。
 ただ、球は放物線を描くだけです。
 でも、打ってみて下さい。
 つかまえてみてください。
 球を球と思ってはいけません。
 球のゆくえはあなた次第なのです。

No.1510 - 2024/10/17(Thu) 02:23:22
「長い夜」 / 万年 草
黄金色の涼風が
いたずらに吹き抜けて
木々を茜に染めてゆく

あんなに激しく
地上を焦がしていた
暴れん坊の太陽も
しっかり大人しくなって
野山を実らせてゆけば

洒落た上着を羽織って
颯爽と街を歩いてみようか

この頃はやけに
夕陽が目に映る

こんな日は
季節の恵みを
存分に楽しみながら
グラスを傾けようか

足早に通り過ぎる時間に
置いて行かれないように
長い夜を堪能するのだ

No.1508 - 2024/10/16(Wed) 16:00:11

Re: 「長い夜」 / 齋藤純二
暴れん坊の太陽、
最近の異常な夏の暑さを
ユニークに表現されていい感じですね。
心地よい秋の夜を私も楽しみたいなあ、と
拝読させていただきました。
今回の万年さんの作品は
いつもの熱いメッセージメインではなく、
情景をきれいに表現されていまして、
こちらも沁みてきます。

No.1509 - 2024/10/16(Wed) 21:04:26

Re: 「長い夜」 / 万年 草
齋藤様、
ご感想ありがとうございます。
やっと過ごしやすい季節になってきましたね。

No.1515 - 2024/10/18(Fri) 11:06:31
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