雪が降っています。私は棒になって立っていました。 あなたが通り過ぎます。行ってしまいました。 雪が降り続いています。 小学生の女の子たちが通りかかりました。誰でしょう。 私に赤いリボンを結んでくれたのは。 夜なっても雪はやみません。 あなたが何故か現れます。 私は身を固くしました。 男の人があなたと去っていきました。 雪が小止みとなりました。 私は棒になって立っています。 涙が出てきました。 闇に私は埋もれてしまいました。 朝、リボンが雪から顔をのぞけています。 私はすっかり女の子に生まれかわっているのでした。
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No.1504 - 2024/10/16(Wed) 00:02:42
| ☆ Re: 雪 / 荻座利守 | | | 夢の中の情景のように受け取りました。 雪、棒、闇、それらは自分が身動き取れないことを表しているかのように感じます。 小学生、赤いリボン、女の子は、懐かしい思い出の断片でしょうか。 誰か大切な人、あるいは何か大切なものを、動けないまま待っていることの切なさが伝わってきます。 切ないながらも幻想的で美しい詩だと思います。
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No.1506 - 2024/10/16(Wed) 08:52:21 |
| ☆ Re: 雪 / 齋藤純二  | | | 私は雪だるまなのでしょうか、 孤独な寂しさを感じつつリボンをつけられ ひととき心がほっこりしたのでしょう。 でも、その人は私から…… 情景が浮かび心情が伝わってきますね。
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No.1507 - 2024/10/16(Wed) 11:59:04 |
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