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/ 凰木さな
私が見聞きする事は
どんなに遠い国の事であっても
私事だ

嫌な風が吹いている

No.306 - 2023/10/15(Sun) 21:41:52

Re: 風 / 滝本政博
冒頭の「私が」はないほうがよいきがします。
上手く言えないのですが、詩は「作者の気持ちが述べられる」というものからもう一歩ふみこんで、問いかけ、求め、探索し、発信するものだと思います。
「私が」がないほうが、普遍的なメッセージになると思うのです。
初心者むけの欄で言うことではないのかもしれませんが、凰木さまだから、あえて書きました。

No.307 - 2023/10/16(Mon) 00:49:35

Re: 風 / 荻座 利守
嫌な風、醜い風はなかなかやまないものですね。
「どんなに遠い国の事であっても
 私事だ」
という表現に込められているのは、所詮は他人事だ、みたいな感じでしょうか。それともそれぞれの苦しみがあるということでしょうか。
そこに色々なことを考えさせられます。

No.310 - 2023/10/16(Mon) 07:12:06

Re: 風 / 凰木さな
滝本政博様へ
私も詩は普遍的な物という認識です。
“私が”の「私」と“見聞きする事は”の「事」の略が「私事」、という意味なので、“私が”は外せないんです。
うまく伝わらなかったのは、私の技術力の無さの証明だと思います。

No.312 - 2023/10/16(Mon) 08:40:55

Re: 風 / 凰木さな
荻座利守様へ
最後の一文は、付けるかどうか悩みました。
当初は、付けるつもりは無く題名も「私事」にしようと思っていたのですが、それでは“詩”にならないのではないか?という想いで付けました。未だに正解が分かっていません。教えていただけると嬉しいです。
この詩を思いついたのは、
「(北朝鮮による)拉致問題は他人事だ。」という意見の影響力が一番強いと思います。
たぶん、あれは国内における拉致誘拐とかわりがない、という意味だと思うのですが、私には、そうは思えませんでした。
ただ、この詩に、そこまでの意味があるわけではありません。

No.313 - 2023/10/16(Mon) 09:05:21
ただいま / M・K
過去に
何億もの人達が
青空を
見てきたのだろうか

そして
どれだけの心を
この空は
受け止めてきたのだろう

同じ一日はない
きっと
空もそうだ

いつも
見上げては
逃げたり
追いかけてきた

届かない空は
どうして
こんなにも
懐かしいのだろう

木々の隙間に
覗く青と
太陽を囲む
まっさらな空が
出迎えていた

わたしは
真っ直ぐな青になり
坂を上っていく

「ただいま」

No.303 - 2023/10/15(Sun) 02:15:00

Re: ただいま / 荻座 利守
青空に「ただいま」と言う感覚が新鮮でいいですね。
「わたしは
 真っ直ぐな青になり
 坂を上っていく」
というところに、青空への作者の想いがよく表されていると思います。

No.304 - 2023/10/15(Sun) 08:53:25

Re: ただいま / M・K
荻座利守 様

感想ありがとうございます。
ふと見上げた時に真っ青な空を見るとホッとします。

同時にスカッと爽やかになれて青空ってホントに良いなぁと思いながら眺めてます。
それが、「ただいま」になるかもと思い題名にしてみました。

No.305 - 2023/10/15(Sun) 21:29:34

Re: ただいま / 齋藤純二
帰り道
坂を上って行くと
見上げる青空が出迎えてくれる
なんて素敵な「ただいま」「おかえり」なんだろう☺️

No.309 - 2023/10/16(Mon) 02:05:04

Re: ただいま / M・K
齋藤純二 様

ご感想ありがとうございます。

見上げると
すっと心が青空に溶け込んでいくような感じもあります。
青空がいつも受け止めてくれているような
感覚を表現できたらと思い書いてみました。
こちらは今日もお天気です。

No.322 - 2023/10/18(Wed) 06:34:44
電から伝へ / めくろり
電線は揺れ
電話は途切れ
電車は止まり
電球は消えた

ごうごうびゅうびゅう
という者が
シャッターを
がしゃがしゃと鳴らし
やってくる

開かれた一つの枠組みから
私の足元まで伝わる
空気の変化

この者は
なわとびの達人であるようだ
この者には敵わない
二重跳びも出来ない私には

どこからか
がらがらころころと
聞こえてくる

みどりのびんに
ちゃいろのびん
アルミ缶に
スチール缶
いくあてもない者たちが
きいろのかごで鳴いている

私は堤防に腰掛けて眺める
白い布が満ちたり引いたり
繰り返すのを

伝言を受け取れ
伝書を送るのだ

いつしか私は泣いていた
きいろのかごで

伝書鳩が私の元へやってきた
私は雲に腰掛けて眺めた
白い布が満ちるときを

No.299 - 2023/10/14(Sat) 18:33:35

Re: 電から伝へ / 荻座 利守
台風の情景を描いた詩でしょうか。
それを、なわとびの達人に喩えているところはユーモラスでいいですね。
またその後に、伝言や伝書に言及しているところは何か意味深長な感じで、読む人によって様々な受け止め方がされるように思えます。

No.300 - 2023/10/14(Sat) 18:59:45

Re: 電から伝へ / めくろり
荻座さま
ご感想ありがとうございます。
台風の話はあくまで私たちが自然に勝てないことを表すために出したもので台風をメインの話題にしたつもりはなかったです。ごみの行き場がなくなることが私たちの死に繋がっていることを表した詩を書きました。白い布は海の波と人間が死んだときにかける白い布を掛けたつもりです。
台風をなわとびの達人という表現について触れていただきありがとうございます。
読んでくださりありがとうございます。

No.315 - 2023/10/16(Mon) 21:16:12
さかしら / 鯖詰缶太郎
万引きした
高校生は
足がはやかった

高校生を
取り逃がした
僕を
店長は
軽く舌打ちをし
業務に戻るよう
うながした

ああ
僕にも
親友に借りた金を
踏み倒す勇気が
あればなあ

「動物たちのことを慮れば
ベーコンなんて作れない」

ハンガリーのことわざ
彼女が教えてくれた

そういえば 彼女は
とんでもない嘘つきだったな

「わたし?
わたし、インディアンくらい
嘘つかないよ。
だって
インディアンが嘘ついてるとこ、見た事ないでしょ?」

彼女 わたりどり みたい
あかるい あったかい
ねどこに とんでいく

むさぼった こころ おいて

雨だ せめて 雨の降らない場所くらい
見つけられたらなあ


        落選
よろしければ添削を希望します。

No.298 - 2023/10/14(Sat) 18:11:43

Re: さかしら / 齋藤純二
鯖詰さん

添削を試みたのですが……

まずは……

1、万引の話
2、借りたお金の話(ここは1、と繋がっているかな)
3、彼女の話
4、雨の話

この4つの話に流れがなく、
タイトルでの繋がりも見えずにいるので(3、はありかな)、
全体を流れるような構成にするか、
それぞれの話で1作品にした方が良いと思います。
(前衛的な作品にも感じられないかな)

私なら3、で行くと思います。
インディアン嘘つかない、の場面がとてもユニークなので。

No.308 - 2023/10/16(Mon) 01:38:49

Re: さかしら / 鯖詰缶太郎
齋藤様

詩を読んでいただきありがとうございます。

添削していただきました助かります。

もっとフォーカスを絞って、事柄を詳細に描いた方が、読んでいる方にわかりやすくなりそうなのだな、と思いました。

客観的な視点、勉強になります。

ありがとうございます。
励みます。

No.319 - 2023/10/17(Tue) 17:06:42

Re: さかしら / 滝本政博

万引きした高校生は
足がはやかった

取り逃がした僕に
店長は
軽く舌打ちをした

ああ
僕にも
借りた金を
踏み倒す勇気があればなあ

そういえば 彼女は
とんでもない嘘つきだったな

インディアン 嘘つかない

彼女は 渡り鳥 
あかるく 
あったかい
寝床に 
飛んでいく

二人でむさぼった 
こころ 
ここにおいて
飛んでいった

No.325 - 2023/10/19(Thu) 05:03:58
ハレルヤ / 鯖詰缶太郎
天国は
パプロニューギニア
パプロニューギニア
と、音を鳴らしながら
近づいてくるだろう

心配するな

君の手におさまるほどの小さいクラッカーでいいんだ

俺を祝福するには十分だ

地獄が
リオデジャネイヨ
リオデジャネイヨ
と、音をたてながら
近づいてこようとも

スコップ片手に
「墓穴くらい
好きな形に掘らせろ」
と、嘯いてやる

No.297 - 2023/10/14(Sat) 17:51:59

Re: ハレルヤ / 齋藤純二
地獄が近づいてこようとも
目の前にあるちょっとした喜びで幸せを感じてやろう、
そんな楽観的な意気込みがいいですね!

No.302 - 2023/10/14(Sat) 22:01:57

Re: ハレルヤ / 鯖詰缶太郎
こんにちは。

詩を読んでいただきありがとうございます。

若干、能天気すぎたかもなあ〜なんてあとあと、思ってもいました。

ありがとうございます。

No.318 - 2023/10/17(Tue) 16:57:30
水晶に託す / 上田一眞(じょうでんかずま)
濃いピンク色の水晶がある
桜咲く四郎谷
鶫の呼ぶ声に誘われて
風吹く崖の向こうの石切り場へと向かう
マルコポーロも愛したという
ピンク色の水晶を求め
歩く
歩く
二人で探す
君と結ばれる為のありったけの努力
水晶のスピリチュアルな力に託したい
そんなささやかな願いを込めて
探す
探す
ようやく見つけた水晶はピンク色ではなかったが
みごとな結晶だ
水晶の魂が春の光に煌めいた

誘われて
水晶に二人の願いを…

込み上げる思いを
水晶と鶫の唄声に託し
二人の心と心を合わせて幸せを誓う

No.294 - 2023/10/14(Sat) 00:17:46

Re: 水晶に託す / 齋藤純二
春の色が反射した水晶なんて素敵ですね。
願いはなんでも叶いそうですっ🌸

No.301 - 2023/10/14(Sat) 21:37:45
花の香りで / ともみ

書いた詩を読んでいただいて
いつも感想ありがとうございます




小さな花をカゴに入れて
さみしい人にあげたなら
部屋の中は花の香りで

暗い心も明るくなるから
小さな優しさだけれども
不思議に微笑んでいくから

なやみの多い人に
明るく、生きる勇気をあたえて

朝、おはようと言えば
心をこめて
今日はきっと楽しくなるから
小さな花を飾れば

No.287 - 2023/10/12(Thu) 08:21:41

Re: 花の香りで / 荻座 利守
花には、暗い心に明るさをもたらす不思議な力がありますね。
「なやみの多い人に
 明るく、生きる勇気をあたえて」
というところが、そんな花の力をよく表していると感じました。

No.290 - 2023/10/12(Thu) 17:27:35

Re: 花の香りで / 齋藤純二
普段、花を飾る気持ちは誰かに語らないが
詩はすんなりと言葉にして語ることができ、
元気に楽しくなれ、という願いがピュアに届いてくる、こちらの作品っ!
いいね👍

No.291 - 2023/10/12(Thu) 17:51:29
罪悪感 / 凰木さな
あちこちで戦火が上がり
飢餓と難民が押し寄せ

世界は再び冬の時代を
迎えようとしているのに

今日も呑気に洗濯機を回しながら
モーニングコーヒーを飲んでいる

青空は澄み渡り日本晴れ
小鳥達が騒がしく鳴いている

少し冷たくなった朝の空気が
日差しに温められて心地よい

「あなたは恵まれている」

誰かの非難めいた言葉が
いつまでも記憶から消えない

No.286 - 2023/10/12(Thu) 07:21:04

Re: 罪悪感 / 齋藤純二
無力感、罪悪感から何かできることが見つかるといいですね。

たまに詩作品を募集して詩集を作る時があるのですが、
その時に発生した利益を赤十字社へ寄付していますので、
今度、イベントを発信した際にはご参加ください。
年に一度くらいですが、その時はこちらの掲示板にも案内を出しますね。

No.288 - 2023/10/12(Thu) 17:06:45

Re: 罪悪感 / 荻座 利守
現在の世界の過酷な状況を、常に意識しておくことは大切ですよね。
そんな世界の状況と、身近な日常の風景とを対比して表現しているところがいいと思います。

No.289 - 2023/10/12(Thu) 17:22:43

Re: 罪悪感 / 凰木さな
齊藤純ニ様ヘ
素晴らしい取り組みをされているのですね。
私にできるか分かりませんが、案内をお待ちしています。

No.295 - 2023/10/14(Sat) 08:14:56

Re: 罪悪感 / 凰木さな
荻座利守様へ
対比というか、世界情勢というものと日常と切り離して考えているわけではないんですね。
コーヒーは外国産です。私は、なるべく国産の物を買うようにしてるのですが外国産でなければ買えない物もあります。
国内においては決して恵まれている方とは言えない生活をしてますので値上がりには敏感です。
戦火が広がれば日常に直撃してきます。
さらに、今、日本外交が活発化しているように思います。
鈴木宗男議員のロシア訪問、日朝、日中韓の外交。外交の失敗が戦争ですから、逆に言えば戦争の始まりは外交です。
真珠湾攻撃が突然行われたのではなく、アメリカによる最後通牒によるものである事は日本人なら知っています。(アメリカ人は知らないみたいですが笑)ジャニーズ事務所騒乱も、本筋の騒乱から国民の目を反らすための茶番劇だと言う人もいます。
日本においてはギリギリの生活をしていても、多くの外国人から見れば恵まれた生活です。
日本の日常は世界の非日常であり、この日常が日常であり続ける保証はありません。
先日、母に連絡して投資信託を現金化するように勧めました。
母は20万円儲かったと喜んでいました。
私も我が身が可愛いのです。
長文、失礼しました。

No.296 - 2023/10/14(Sat) 08:59:38
秋祭り / めくろり
ポイを持ち必死に掬おうとする君を見て
スーパーボールが私に見えた
君は私の心を掬った
袋の中に入れられたそれは
帰り道の間
ずっとゆらゆらと揺れていた
家に帰ってきた君は
袋からそれを取り出して
ぽんぽんと弾ませた
君がまたねと去ったとき
それは寂しそうに部屋の隅にころがっていった

No.280 - 2023/10/10(Tue) 18:58:31

Re: 秋祭り / 齋藤純二
君が私を掬ってくれているような喜びから
君が去ってしまい私(スーパーボール)は部屋の隅に寂しく……
祭りの後の静けさみたいな雰囲気が伝わってきますね。
短い作品なのに見事に心情を表現しています。
凄いなあ❗️

一行目と最終行が他の行より長く、
リズムが少し良くない気がします。
一行目はすでに私が君を見ている様子を描いているので
(読者はすでにその情景を見ている。分かっている)
「を見て」は要らないかもしれませんね。
「それ〜」が三回使われていまして、
「スーパーボール」のことだと思いますが、
「それ〜」がなくても意味が通じるところは
ブラッシングした方がいいでしょう(最終連も含め)。
それと「家に帰ってきた君は」のところの設定を
手直しした方がいいですかね。
(家に帰ったのに去ってしまう、となってますので)

No.281 - 2023/10/10(Tue) 20:28:28

Re: 秋祭り / 荻座 利守
秋祭のスーパーボールに自分の心を喩えているところが見事ですね。
「君」に掬われた心、揺れる心、弾む心、そして隅にころがっていった寂しい心。
「君」への心の有りようがとてもうまく表されていると思います。

No.284 - 2023/10/10(Tue) 22:11:05

Re: 秋祭り / めくろり
齋藤さま
ご感想ありがとうございます。アドバイスをいただきありがとうございます。
「を見て」や「それ」という言葉を省く方がよいというアドバイスをいただき、リズムを意識することともっと読者にどの程度伝わっているか、伝わっていないかを推測することが必要だと思いました。「家に帰ってきた君は」のところは君と私が私の家に帰ってきた、その後に君が私の家から君の家に帰っていくという状況を書きたかったのですが、自分の中だけで内容が繋がっていたので、もっと伝わる言葉を書けるようにしていきたいです。
具体的なアドバイスをいただき、ありがとうございます。

No.292 - 2023/10/12(Thu) 20:28:29

Re: 秋祭り / めくろり
荻座さま
ご感想ありがとうございます。お褒めの言葉をいただき嬉しいです。読んでくださりありがとうございます。

No.293 - 2023/10/12(Thu) 20:35:45
無力感 / 凰木さな
私は
憐れな人々を
救済しようとした
何の罪も無い
彼女が
公開処刑にされるのを
ただ
見ている事しか
できなかった

No.273 - 2023/10/10(Tue) 11:23:11

Re: 無力感 / 荻座 利守
救済しようとした憐れな人々や、公開処刑される女性は何かの比喩でしょうか。
自分の勇気のなさを悔やんでるようですが、何だが意味深長な感じの詩ですね。

No.283 - 2023/10/10(Tue) 21:47:21

Re: 無力感 / 凰木さな
荻座利守様
意味深長というわけでもなく、いつも自分は自分なりの理念を築いて来たつもりでも、それに反する行いを目に耳にしながら何もできない。
少し厭世的な感覚で、どんなに正しい理念でも、それを現実化できなければ卑怯者にすぎない、という三島由紀夫の、行動家こそ真に正しい、というような不言実行の精神とは遠いところにいて、そこから傍観しているだけの自分を批判的に書いたつもりです。

No.285 - 2023/10/12(Thu) 03:35:22
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