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道半ば / MAX
一段のぼるたび
世界は少し明るくなり
一段おりるたび
影が静かに寄り添う

生は上へ向かう道だと
誰かが言ったけれど
死は下へ落ちることだと
誰かが決めただけで

本当は
階段は螺旋のように続いていて
上も下も
同じ円の別の場所

息を吸うたび
私はのぼり
息を吐くたび
私はおりていく

その往復のなかで
光と影は混ざりあい
生と死は
ただの段差に変わる

そして気づく
どの段に立っていても
私はまだ
途中にいるだけだと

No.3174 - 2026/01/19(Mon) 10:33:33

Re: 道半ば / 荻座利守
生と死とは表裏一体ということでしょうか。でもそう言ってしまうと、どこか違うような気もします。
そこを、「階段は螺旋のように続いていて」や、「同じ円の別の場所」と表現されているところが巧みだと感じました。
また、「息を吸うたび/私はのぼり/息を吐くたび/私はおりていく」というところも、どこか禅の思想のようで、いいですね。
生きているということは、常に「道半ば」ということなのでしょう。

No.3177 - 2026/01/19(Mon) 19:36:39
僕、空から落ち続ける。 / しゅんや
僕、空から落ち続ける。
やがて、泡と遊離し始め、あらゆる人生の凝縮された瞬間へと戻っていく……。
「哲学の対義語は物理だというが、不確実的なのはむしろ物理であって……」
いくつもの時計の針の音が聞こえてくる。
「僕の聞いてる音楽がめっちゃ良くてさあ」
僕は水色に輝くトンネルをくぐる。
「え、明日旅行?」
「ごめん、僕、早く帰らないと、習字があって」
「せんざい、ぼくがかわりに買ってくるよ」
無重力に放り出されたような感覚。
「おかあさん、あのさ、」
『うん、どうしたん?』
僕は時間に操られている。時間が急に、真っ直ぐ進みだす。
『なに、どうしたんよ?』
人生というタイムグラフの中間地点では、顔の消された女の子が、幼き頃の自分と静かにグータッチをしている。
『なになに笑 どうしたの?』
あの女の子は、誰なのだろう。
「ありがとう」
あの女の子は……。
『うん。え、それだけ?』
「うん、それだけ」
『……うん。こっちこそ、ありがとう』
ゆっくりと目を閉じる。人生に、花束を……。
ぼく、そらからおちつづける。

No.3172 - 2026/01/18(Sun) 20:46:16

Re: 僕、空から落ち続ける。 / 瀬未
様々なエピソードが転がって、走馬灯のように現れては消えてゆく……落ちて続けているのだけれど、むしろ浮遊感を強く感じました。
不思議さが癖になる作品ですね。

No.3173 - 2026/01/18(Sun) 21:40:16
かくれんぼ / 異邦人
 かいても かいても
 詩が できぬ
 消しても 消しても
 傷 いえぬ
 下駄が 軒下で泣いている
 雨に 濡れて泣いている
 かいても かいても
 詩が できぬ
 消しても 消しても
 夢 消えぬ

No.3168 - 2026/01/18(Sun) 03:31:59

Re: かくれんぼ / 齋藤純二
かいても詩ができぬ、消しても傷がいえぬ、
書くことと消すことが正反対な事象なのに
伝えたい気持ちが同じネガティブという表現が見事ですね。
そして夢だけは消えない、というシメが最高っ。

No.3171 - 2026/01/18(Sun) 11:16:55
天と地と / テレス
頭の中に

おじいちゃんおばあちゃん主人がいて

私が生きているのは

その人たちの為

お迎えを待っている

居残り児の如き

心細さに 子犬のよう

No.3167 - 2026/01/18(Sun) 00:19:56

Re: 天と地と / 齋藤純二
生きている意味を
天国にいる家族が待っているからとし、
なんとか日々暮らしている様子が垣間見える作品、
心の中で家族は間違いなく生きているのだなあと思いました。

No.3170 - 2026/01/18(Sun) 11:06:19

Re: 天と地と / テレス
私の気持ちを捉えられた感想 Thanks <m(__)m>

夏休み 冬休み 感覚の お留守番の子供"(-""-)"

No.3175 - 2026/01/19(Mon) 17:11:08
あれから / KOZU
今も昨日の事のように覚えています
あの日私の上に覆い被さって私を助けてくれた事
地震で怖がる私に「大丈夫」と言ってくれた事
今も昨日の事のように覚えています
早いものであれからもう31年経ってしまいました
毎年この場所で貴方の事を思い出しては涙がとめどなく流れます
あれから31年…
今も貴方が居ない事を受け止められず
全部、全部、今も昨日の事のように覚えています
あれから31年…今もこの場所で貴方の事を思い出しては涙がとめどなく流れます

No.3166 - 2026/01/18(Sun) 00:09:23

Re: あれから / 齋藤純二
一月十七日が来ると貴方のことを昨日のことのように思い出す、
ご本人でないとわからないという気持ちが作品からとても伝わってきました。
そして貴方の強さ、愛が伝わってきます。
きっと幸せに暮らして欲しいと思ってくれているはずです。

No.3169 - 2026/01/18(Sun) 10:58:39
はやく見たいな 会いたいな / 異邦人
 きょうは笛を吹きたいの
 新しい妹が出来たもの
 ハーモニカを聞かせて 早く出ておいでと
 ママのおなかに聞かせたい
 弟は大きなラッパを持ちだした
 パパはバイオリンをひいてるよ
 はじめて会ったら 何といおう
 じっと ながめているだけかしら
 いえいえ 赤ちゃん えくぼが
 そは させぬ
 

No.3161 - 2026/01/17(Sat) 01:15:40

Re: はやく見たいな 会いたいな / 荻座利守
新しい妹を迎える前は、とてもワクワクするのでしょうね。
ハーモニカやラッパやバイオリンで歓迎したくなる気持ちが、よく表されていると感じました。
でも赤ちゃんをびっくりさせないように、気をつけたほうがよさそうです。
また、末尾の「いえいえ 赤ちゃん えくぼが / そは させぬ」というところが、微笑ましくていいと思いました。

No.3163 - 2026/01/17(Sat) 09:34:11
現代人より / めくろり
現代人よ
波のように苦労はあるけれど

現代人よ
ただそれだけなのだから

現代人よ
死という盾を掲げて

現代人よ
しぶとく生きろ

No.3158 - 2026/01/15(Thu) 23:45:06

Re: 現代人より / 荻座利守
現代人への呼びかけ、あるいはエールのような詩ですね。
「死という盾を掲げて」という表現が独特でいいと思いました。
これは「何があっても死ぬよりはマシ」や、「死があるからこそ頑張れる」など、読み手によって様々な受け止め方があるでしょう。
解釈に幅を持たせた作品ですね。

No.3159 - 2026/01/16(Fri) 08:45:52

Re: 現代人より / めくろり
荻座利守様
ご感想ありがとうございます。
はじめは「死という盾を持って」としていたのですが、「掲げて」の方がリズムがよさそうだったので変えてみました。
ご感想ありがとうございました。

No.3160 - 2026/01/16(Fri) 09:49:40
解釈 / テレス
わたしは はし

♪明日に架ける橋?

わたしは はし

すみっコぐらし?

わたしは はし

大皿で何を所望されて?

わたしははし

綿 師は はし

No.3154 - 2026/01/14(Wed) 18:01:29

Re: 解釈 / テレス
末期の水 <m(__)m>
No.3155 - 2026/01/14(Wed) 18:03:08

Re: 解釈 / 齋藤純二
愛(は)しき解釈なる詩(うた)かな。
No.3156 - 2026/01/14(Wed) 23:10:42

Re: 解釈 / テレス
返信Thanks<m(__)m>

名号法器たるを信ずる心、これ即ち無量光仏の徳なり。 一 箸筒(はしづつ)

No.3157 - 2026/01/15(Thu) 00:28:14
「大吉」 / 万年 草
何事も
解釈次第で
吉にも凶にも
なるものさ

照る日曇る日
いろいろあって
それが人生
なのだから

何があっても
心はいつも
大吉で

明るく楽しく
生きてゆこう

どんなにつらい
出来事も
なんとかなるさと
唱えていれば
そのうち幸せ
やって来る

どんな時でも
大丈夫
自分を信じて
進んでゆこう 
それが出来れば
大大吉の日が来るよ

No.3150 - 2026/01/13(Tue) 14:49:33

Re: 「大吉」 / 荻座利守
「人生楽ありゃ苦もあるさ〜」ですね。
凶と思っていた物事が、後に転じて吉となることもあるでしょう。
自分の人生を信頼して、着実に日々を歩いてゆく、という姿勢が大切なのだと思います。
そうしていれば、きっといつか、「大大吉の日」が来るのでしょう。

No.3152 - 2026/01/14(Wed) 07:19:12

Re: 「大吉」 / 万年 草
荻座様、
ご感想ありがとうございます。
そうですね、そう思って生きてゆきましょう!

No.3153 - 2026/01/14(Wed) 15:57:12
(No Subject) / しゅんや
赤子の指なぞ 握ってみたらば
意識が脳みそ その内奥 
奥へ奥へと 引っ込み出して
光の速度でトンネル進んで
今までのことが 何だったのかと
焦りを置き去り 戻ってくるなり
墓も倒れて 溶け出して
地を這うごとく 薔薇 になるなり
それ見て赤子 笑ってるなり

No.3147 - 2026/01/12(Mon) 21:16:48

Re: / 齋藤純二
赤ちゃんから得る究極の幸福や信頼を育む様子が
語られた背景から伝わってくるいい作品ですね。

No.3149 - 2026/01/13(Tue) 08:58:38
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