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変身 / kou

さくばんは混乱してしまった
服薬ミスと
湿気と
それから整わない呼吸!


僕は起きたが
未だ僕の
一部の細胞は眠っている
なにとなく
紅茶を飲み
ラッキーストライクを吸った
目覚めよ
目覚めよ
目覚めよ
目覚めよ

そうして目覚めきって
ずっと昔から分からなかったことが
この日腑に落ちている・・・
この秋の朝に
変身した僕がじっと鏡をみる
何も変わっていない風
すべてが変わっている

すべては地層深くに還る不思議だよ

 

No.1413 - 2024/09/21(Sat) 08:59:02

Re: 変身 / 荻座利守
「一部の細胞は眠っている」
「変身した僕がじっと鏡をみる
何も変わっていない風
すべてが変わっている」
変わったのが自分なのか、それとも世界なのか。認識の相対性を感じさせる詩ですね。
どこか、カフカの「変身」をも想わせます。
末尾の「すべては地層深くに還る」という表現が、非日常や非現実感を表していて、いいと思います。

No.1414 - 2024/09/21(Sat) 18:08:41

Re: 変身 / 山本葉月(紫陽花)
こんばんは。何も変わらない風の表現より、毎年やってくる季節、頼んでもいないのに吹いてくる風について考えました。表面上は変わっていないように見えて、中身は服薬ミスにより変わってしまった僕。もしかしたら薬を間違えて飲ませてしまったのは、本当の僕なのでしょうか。僕の一部を眠らせて、本当の僕を目覚めさせる。変身、とてもいいタイトルですね。
No.1415 - 2024/09/21(Sat) 20:39:11

評、ありがとうございます。 / kou
おはようございます。
コメント、評、ありがとうございます。

認識の相対性ですね・・・( ..)φメモメモ
この詩はけっこう、ありのままの事実を書いただけの
「日記詩」だったので、表現に過不足ないのか
不安だったので、評を読んで安心しました。


>もしかしたら薬を間違えて飲ませてしまったのは、本当の僕なのでしょうか。

ああ、そういう解釈も出来るのか、とハッとしました。
万事意味や意図がある、と解釈するのは
僕も好きですので、自分で書いた詩ですが
納得しなおすことができました。

ありがとうございました。
今後も精進します。

No.1416 - 2024/09/22(Sun) 08:10:35
「僕は夢を追いかける」 / 万年 草
僕は夢を追いかける
いつまでもいつまでも
叶わなくても
そこへ向かう気持ちこそ
何よりも大事なのだから


僕は夢を追いかける
追いかけて追いかけて
力尽きるまで
目指した場所が見えるまで
歩くのさ命の限りに


夢があるから大丈夫
いばらの道も
あらしの夜も
耐えてゆけるさ
いつの日も

僕は夢を追いかける
いつか輝く栄光を
この手にしっかり
つかむまで

No.1410 - 2024/09/18(Wed) 14:27:11

Re: 「僕は夢を追いかける」 / 齋藤純二
追いかけないと見えない景色ってありますよね。
一度の人生、登りつつの景色も楽しみたいものです。

No.1411 - 2024/09/18(Wed) 21:00:06

Re: 「僕は夢を追いかける」 / 万年 草
斎藤様、
ご感想ありがとうございます。
いつまでも夢は追いかけていたいですよね。

No.1412 - 2024/09/19(Thu) 14:23:53
「名月」 / 万年 草
月が笑うておるわ
虫の声を誘うて
よう笑うておるわ

今宵の月は青いのう
どうしてそんなに
青いのじゃ

昨日の嵐が
まるで嘘のようじゃ

名月とは
よく言うたものよ

月よ
穢れのない
その光で

人の世の痛みを
癒しておくれ

あぁそれにしても
なんと優しい光よ

No.1406 - 2024/09/17(Tue) 15:52:01

Re: 「名月」 / 荻座利守
今夜は中秋の名月だそうですね。
老人のような語り口から、月への親しみや信頼がにじみ出ているかのようです。
月の優しさがより多くの人々に届くことを願います。

No.1408 - 2024/09/17(Tue) 19:02:51

Re: 「名月」 / 万年 草
荻座様、
ご感想ありがとうございます
「中秋の名月」きれいでしたね!

No.1409 - 2024/09/18(Wed) 14:23:15
秋の朝 / kou
今日は宜しいお天気だ
私も少しの咳をすれば済む
今日は宜しいお天気だ
氷と
コーヒー粉と
冷水のハーモニーだよ

だけれどふりくる光りに
濃すぎる影がつきまとう
光りと
関係のない影さえもつきまとう
私は目を凝らし
見ようとするが
全ての体の汚点を見るに不可能だ
とくに肺胞は濁っている
今では呼吸さえにも
意志が必要だ

今日は宜しいお天気だ
私も少しの咳をすれば済む

全ての肺胞が
あたらしいのと
代わり違うのを願うよ

緑の下を今朝は歩いた
鳥一羽だって見なかった
レプリカの仏像に手を合わす

今日は宜しいお天気だ

 

No.1404 - 2024/09/16(Mon) 08:14:24

Re: 秋の朝 / 荻座利守
「宜しいお天気」と「光りと関係のない影」との対比から、「鼠」という作品と同じテーマを扱った、その続編のような印象を受けました。
「鳥一羽だって見なかった」ことと「レプリカの仏像」は何かのメタファーでしょうか。
自分を取り巻く世界が、まるで映画のセットのごとく、模造品のように感じられてしまう。個人的にはそんなふうにも受け取れました。
この部分がどこかミステリアスでいいですね。

No.1405 - 2024/09/16(Mon) 10:59:04

Re: 秋の朝 / kou
こんばんは。
そうですね、僕は中原中也、それからユングが大好きなので
自分の影に意識を向けることがありますね。

「鼠」とは制作時期が近しいこともあって
何か、深層のところで共鳴している部分があるかも知れません。

僕は仕事が不定期なのですが
本当に「何でもない日にいる」って自覚することが
あるんですね。
それ自体、いいことでも悪いことでもなくて
ただそれを、詩として表現できるならば
儲けものだと思えます。

精進します。これからも宜しくお願いします!!

No.1407 - 2024/09/17(Tue) 18:28:24
スーパーマン / 桃
愛と勇気で
みんなを守る
スーパーマン
どんな 敵からも
守ってあげるよ

例えば キミの中で
燃えてる 怒りや憎しみ
全部 世話するよ
あるべき所に
片付けてあげるよ

それから キミの
愛すべき 大切な人
キミが守りきれない時
代わりに守るから
安心していいよ

なんにも 困った
事がない時は
キミの内に眠る
強さを
引き出す手伝いをするよ

だから 大丈夫
僕に任せて
頼って良いよ
キミにだって
甘える存在が必要だよ

たまには
無理難題も言ってみてね
ちょっと
手間がかかる問題を
クリア出来た時が
気持ちいいからさ

No.1392 - 2024/09/15(Sun) 09:32:31

Re: スーパーマン / 荻座利守
これはいわば「内なるスーパーマン」ですね。
「なんにも 困った
事がない時は
キミの内に眠る
強さを
引き出す手伝いをするよ」
というところがいいなと感じました。
この一節を読んで、ソクラテスが哲学的な対話を「助産術」に喩えたことを思い出しました。
ソクラテスは対話を通して、相手の内にある知恵を「産み出す」ことを目指しました。
そのような意味での「内なるスーパーマン」が、いつもそばにいるといいですね。

No.1396 - 2024/09/15(Sun) 10:41:01

Re: スーパーマン / 桃
こんにちは。
読んでいただいて、嬉しいです。

内なるスーパーマンですか。
そうですね。

心の中にいる、スーパーマンかな。

ソクラテスの哲学的な対話!!
そこまで行くと、なんか尊いですね!

思い出していただけたなんて、大変光栄です。
ありがとうございます!!

これからも、頑張って書くので、どうぞ宜しくお願い致します!!!

No.1397 - 2024/09/15(Sun) 10:59:00

Re: スーパーマン / 齋藤純二
誰かに頼れるって救いですよね。
こちらの作品では内に秘めた強さというのが
愛と勇気の力をもつスパーマンということなのかな、
そんな超人が自分にいて欲しいものですね。
まあ、心がどうしようもない時は
こっちのけんとさんの「はいよろこんで」の歌詞にあるように
SOSを発信することも大事でしょう。

No.1398 - 2024/09/15(Sun) 10:59:48

Re: スーパーマン / 桃
こんにちは!!
読んでくださって、ありがとうございますっ!!
喜んでおります。

そうですね。
内に秘めた強さが、愛と勇気の力を持つ、スーパーマンですね!!

よい解釈、ありがとうございます!!

これからも、頑張って書いていきますので、どうぞ宜しくお願い致します!!!

No.1402 - 2024/09/15(Sun) 11:58:58
きっと飛べるはず / 桃

弱さを弱さのままで
終わらせない強さを持とう

キミは
もっと高く飛べるはず
今は
ちょっと足踏みしているだけ
必ず その時は来るから

焦らないで
みんなに はっぱをかけられても
キミのペースを守って

悲しみを悲しみのままで
ほっとかない
キミの優しさ
知っているから

優しさは強さでもあるから

キミの中にだって
はじめから
ある種の強さが
息づいていたんだ

それを 私も
もう少しで
見過ごしてしまう所だったよ

もったいないよね
気づいて
良かった

きっと キミは
持っている

No.1391 - 2024/09/15(Sun) 08:55:19

Re: きっと飛べるはず / 荻座利守
人を勇気づける詩ですね。
個人的には
「焦らないで
みんなに はっぱをかけられても
キミのペースを守って」
というところが印象的でした。
自分のベースで前に進むということは、弱さを弱さのままで終わらせないことと、弱さを否定せずに受け入れることとのバランスをとることのようにも思えました。
飛ぶための強さとは、そんなバランスの中にあるような気がするのです。

No.1395 - 2024/09/15(Sun) 10:29:34

Re: きっと飛べるはず / 齋藤純二
作品自体が読者へ贈る応援歌みたいで
いい感じで綴られていますね!

No.1399 - 2024/09/15(Sun) 11:02:14

Re: きっと飛べるはず / 桃
こんにちは。
読んでいただいて、とても嬉しいです!
印象的な部分があって、良かったです!

確かに、飛ぶための強さとは、そんなバランスの中にあるような気が、私もしました!!

意見が合って、良かったです!!!

これからも、どこか、人の心の中に残るような、
そんな作品が書けたら、いいなあと、思っております。

また努力して、レベルアップして行けたらいいなあとも、思っておりますので、どうぞ宜しくお願い致します!!

No.1400 - 2024/09/15(Sun) 11:05:53

Re: きっと飛べるはず / 桃
読者へ贈る応援歌ですかぁ〜!!!
いい感じですかぁ〜!!!

そんなうふうに言っていただけて、
大変光栄です!!!

とってもウレシイですっ!!!

これからも、頑張って書き続けて行こうと思っていますので、
どうぞ、宜しくお願い致します!!!

No.1401 - 2024/09/15(Sun) 11:48:14
従順なるままに / kou
 
日記に書くほどでもない
生活に
従順なるままに

また失った
しかし何を失ったか知れず
しかし体の
軽くなってゆくばかり

いい習慣が
悪い習慣と逆転しますように
今朝は少しのシガーを摂った


太陽に
灰色の雲は巡る
あの雲が私の小説だ
あの雲が私の人生だ

草たちの水滴が蒸発して
またあの空へ帰るころ
私も決断しなくちゃならない
決断にはいつも勇気がいる
決断できれば後は楽だ



日記に書くほどでもない
生活に
従順なるままに

また失った
うん、肺胞に薄い痛みを感ずる

 

No.1390 - 2024/09/15(Sun) 08:44:10

Re: 従順なるままに / 荻座利守
何か言いようのない、何事もない日常への倦怠のようなものを感じさせる詩ですね。
「日記に書くほどでもない」
「しかし何を失ったか知れず」といった表現が、その様子をうまく表していると感じました。
また、中盤の「決断」が何を指しているのかが、あえて明らかにされていないところも、解釈に幅を持たせていて良いと思います。

No.1394 - 2024/09/15(Sun) 10:00:23

萩座さまへ / kou
こんにちは。
評、ありがとうございます。

そうですね、、、
自己の生活に満足しているのか、していないのか
何か詩になるイベントがあればいいのですが・・・。

決断は人は日々していると思うのですが
あえて書かないことで
この作品を引き受けて読まれたらなぁ、と思い
個人的なことは書かないようにつとめました。

お読みくださりありがとうございました。
今後も精進していきます。

No.1403 - 2024/09/15(Sun) 11:59:17
君のピッチと私のピッチ / 田中太郎
外から入ってきた刺激
私の中でストンと落ちてゆく

外から入ってきた刺激
君の中に入って
咀嚼されて嚥下
食道を通って胃に入る
その他諸々で君になる

排出

せっかく入ってきたのに

君は何度も刺激を味わって
そして知る

なんでそんなに時間が掛かるんだろう
こんなに簡単なことなのに

私と君のピッチは違う

私には君が分かるだろうか
君に私が分かるだろうか

君は私にストンと落ちない

だから私は咀嚼してみる

No.1389 - 2024/09/14(Sat) 21:36:36

Re: 君のピッチと私のピッチ / 荻座利守
人はみなそれぞれ特有の「速度」を持っているそうですね。
この詩では、心理的な刺激や認識と、生理的な消化や代謝とを関連付けて、他者のピッチの違いの感覚をうまく表していると感じました。

No.1393 - 2024/09/15(Sun) 09:50:47
つばさのない鳥 / 桃
感じるままに
生きられたら
信じるままに
やり過ごせたら
どんなにか
わたしは
自由でしょう


わたしは
つばさのない鳥
それなのに
鳥かごに
いれられているみたい


外の世界を
知らない
空を見てみたい
大地を踏んでみたい
御月さまを見上げたい
星空の中で眠りにつけたら
なんと幸せな事でしょう


わたしは
夢見る鳥
つばさがないのに
みんな
わたしを
鳥の様に扱う

わたしは
それが
不思議でならない

No.1379 - 2024/09/13(Fri) 11:58:24

Re: つばさのない鳥 / 荻座利守
みんなはあなたに飛んでほしいのでしょうか。
鳥のように扱うのは、もしかしたらそんな期待の表れなのかもしれません。
いつか詩の言葉が翼と化して、大空を翔る日が訪れることを願っています。

No.1381 - 2024/09/13(Fri) 19:42:07

Re: つばさのない鳥 / 齋藤純二
わたしは
夢見る鳥
つばさがないのに
みんな
わたしを
鳥の様に扱う

自分が夢見る「鳥」なのに、
ひとから「鳥」扱いされるされると拒絶心が走る。
それは「自由」という場所(環境)を与えられていないという
ジレンマがあるからなのだろうか。
対人、社会との複雑な関わりを感じとれる作品のようですね。
どんな悲惨な状況にあろうとも、時間をかけて心の中が自由になれる
そんな翼が欲しいものですね。

No.1384 - 2024/09/13(Fri) 21:37:05

Re: つばさのない鳥 / 桃
こんにちは。
今回、はじめて詩を投稿させていただきました。

そうですね。鳥になりたいのに、鳥のように扱われるのがイヤ。
ここでは、相反した矛盾を表現してみました。

鳥のように、扱うのは、いつか飛んで欲しいから。
そうですね。
ここでは、自分を鳥のように扱う者からの期待がこめられています。

丁寧な解釈本当にありがとうございました。
精進いたしますので、これからも、どうぞ宜しくお願い致します。

No.1385 - 2024/09/14(Sat) 06:27:32
香り / 桃

あなたは
色を変え形を変えて
わたしを誘う いざなう

その有様は
美しく それでいて
色香をも 漂わせ
いかにも
女が 満たされそうな
雰囲気だ

わたしは
それに 応える事を
それとなく 躊躇し
行方をくらまそうと
策を練っていた

しかし
あなたは
わたしを
片時も離そうとはしない

わたしは
たまりかねて

どうして
わたしのような
さして 美人でもないような
女に 
それほど
こだわるのですか

わたしは
あなたに問うた

すると
あなたは言った

貴女の内から
溢れ出して来るのですよ

貴女の
匂い立つような美しさが・・・

No.1377 - 2024/09/13(Fri) 09:54:55

Re: 香り / 齋藤純二
あなたが形や色を変えて誘うという
そのモノは花なのかなあ、なんて思いながら拝読しました。
口説き文句も「匂い立つような美しさが…」と言っていますので、
タイトルにあるように「香り」にこだわりのあるオシャレな男性なのでしょう。
でも、拘束され過ぎるのはちょっと嫌だなあ、と思っているようですね。
語り部が今の段階でこの男性をリアルにどう思っているかは、
語られていないので読者はこの作品のストーリーを勝手に想像し、
楽しめる作風になっていますね。
あなたの内面から溢れ出る美しさ……
そう言われたらぐらっときちゃうよなあ、
なんていろいろ想像して楽しく拝読いたしました。

ああ、ひとつ、
「匂い立つ」より「香り立つ」の方がタイトルにもありますので、
気品があり美しくしまる気がしました。

No.1383 - 2024/09/13(Fri) 21:15:28

Re: 香り / 桃
こんにちは。

はじめて、詩を投稿させていただきました。

香り立つの方が、確かにいいですね!
ナイスアイデアですね!
ありがとうございます。

おしゃれな男性・・・ウレシイですね。
自分が書いた男性が、そう見えるのが。

あなたの内面から溢れ出る美しさ・・・
よかったのですね。ウレシイです。
わたしも、この言葉を言われたら、ヤバイです。

本当にいろいろな見解ありがとうございました。
これからも精進いたしますので、どうぞよろしくお願い致します。

No.1387 - 2024/09/14(Sat) 06:55:13
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