昔はあって、今は無くなったもの。
それは、"神秘性"だ。
1995年以降のIT革命は、世界中の人々に非物質的な豊かさと国境を越えた繋がりをもたらした。
しかし、時が経つにつれて影の部分が濃くなっていった。
自分の世界ランクと敵わない者の恵まれた生育環境の可視化。
炎上商法やフェイクニュースや闇バイトの横行。
大人たちのやるせない愚痴と不満を目の当たりにした子供たち。
知らなければよかった。
誰もが一度はそんな思いに駆られたことがあるだろう。
だが、もうネットとSNSなしの生活には戻れない。
親しい人との話題についていけず、ライバルたちとの競争に負けるからだ。
かつては余白だった部分が、今は誰かが書いた落書きで埋め尽くされた。
この不完全な世界で、余白を取り戻せる日は来るのだろうか。
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No.2880 - 2025/11/22(Sat) 14:44:15
| ☆ Re: 世界のネタバレ / 荻座利守 | | | 「知らぬが仏」という言葉がありますが、それを現代風に言うと「知らないでいる権利」ということになるでしょうか。 知ることが全てではないということ。失われた神秘性とはそのようなことなのかなと思いました。 「比較」「競争」「劣等感」、それらが、余白の失われた世界で私たちに課せられた、耐えなければならないものであるような気がします。 誰かが書いた落書きに押しつぶされない強さを、現代の社会は全ての者に求めている。その抑圧への警鐘のような作品だと感じました。
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No.2881 - 2025/11/22(Sat) 17:38:48 |
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