潜ると ただ しずかに 整然と 泳ぐ サカナの群れ
そのほとんどが 変容しないサカナだが 群れからはぐれて 見えなくなるもの 群れにあっさりと 加わるもの 群れにとどまって 色や模様が変わるもの 時の流れとともに 移ろうサカナもいる
めくるめく 群れ
まだ見ぬサカナをさがしていると 知ったサカナが 知らない泳ぎ方を見せてくれる
数多の群れを見送って はじめて出遭ったサカナは 私の日常とかけ離れたところで ひそやかに息をしている
たとえ交わらなくとも 私と同じ時代をいきている
だからそっと お伺いを立てる こんなにも無関係な私と ほんのすこしだけ 関わってくれませんか
私の綴る 言葉になってくれませんか
深く 深く 私のいきる時代を漂って ふと息継ぎをしたとき ほんのすこしだけ 新しい私がいる
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No.2575 - 2025/09/13(Sat) 08:13:59
| ☆ Re: 辞書 / 荻座利守 | | | 辞書の中の言葉を、水の中のサカナの群れに喩えて表した作品ですね。 辞書からなくなる言葉、新たに加わる言葉、意味が変容する言葉、そしてそれまで知らなかった意味を持っていた言葉。それらが巧みな表現で描かれています。 辞書の言葉をサカナに喩えたこと。「私の日常とかけ離れたところで/ひそやかに息をしている」「たとえ交わらなくとも/私と同じ時代をいきている」「私の綴る/言葉になってくれませんか」「ふと息継ぎをしたとき」。これらのところに感じたことは、秀逸であるが故に、この初心者向け掲示板では書ききれません。 このレベルの詩を書かれるようでしたら、メールアドレス登録が必要となりますが、詩誌MY DEARの掲示板へ投稿されてはいかがでしょうか。
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No.2580 - 2025/09/13(Sat) 11:46:28 |
| ☆ 荻座利守 様 / Ema | | | こんにちは。お読みくださり、たくさんお言葉をくださりありがとうございます。(私はきっと1ヶ月は幸せな気持ちで過ごすと思われます。)辞書で見つけた新しい言葉をどうにかさらっと使いたい…という私欲まみれの思いを詩にしました。タイトルは別のものを考えていたのですが、はっきり明記しなければ「辞書」になぞらえていると伝わらないかもしれない…と思い直球にしました。正直なところ、自分の書いた詩の良し悪し(レベル?)が自分では判断つきません。MY DEARの方には、長めの詩が書けたら挑戦させていただきたいと思います。本当にありがとうございました。
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No.2581 - 2025/09/13(Sat) 14:18:55 |
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