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ラクガキ / ひかるげんじ
わからない、と
何度言ったらわかってくれるでしょう
どうせ誰にもわからないでしょう
ただの文字の羅列でしょう
筆舌に尽くし難い気持ちを、この詩に綴っているのです
十人に届けば十二分です

つまり

所詮は少数派だということです
身の丈はわきまえなければいけません
生まれてきたことは仕方がありません
生きたいと思うことには逆らえません
だから苦しいということを、他人は知りません

荒野の心に生命は育ちません
その代わり地雷は埋めやすいのです
雨しか知らぬと太陽を恐れます
逆もまた然りです

御託と語彙の蜜集合に意味はあるのでしょうか
それに意味を見出すのが人の感情なのでしょうか
それが所謂、感動なのでしょうか

もし天と地がひっくり返っても
正と悪が逆さになっても
その感動はそのままでいてくれるでしょうか

神すら知りません
ましてや、私にわかるはずがありません

そうです

わからない、と言っているんです
染色体の数違うんですよ

価値観の違い
立場の違い
歳の違い

みんな違ってみんないい?
ならばわかってくれるでしょう
このラクガキを
私のココロを

カミングアウトなどしなくても
特別な名札など付けなくても
理解してくれるでしょう

どうしてですか

私にはわかりません

そうです

私は他人がわかりません

どうせ

逆もまた然りでしょう

No.1310 - 2024/08/05(Mon) 21:39:52

Re: ラクガキ / 秋冬
私は、詩を「分かってもらいたい」と思って書いたことはありません。なので、本来であれば一人で書いて一人で読んでいれば良い訳ですが、図々しくも読んでもらいたいとは思うので、ネット詩誌などに投稿しています。分かって欲しい、伝えたい、感動して欲しい、と思わないのは、自分が傷つきたくないからかもしれません。ただ、読んでもらえればありがたいと思うだけです。

「ラクガキ」を読ませて頂きました。私には想像もできない苦しみや悩みがあるのだと感じましたが、本当に「分かりました」とは言えません。でも、読ませて頂き、良かったと思っています。自分には書けない詩を読めたからです。

ありがとうございました。

No.1312 - 2024/08/06(Tue) 12:44:29

Re: ラクガキ / 齋藤純二
xは相手がわからない、ℹ︎は自分をわかってもらえない、を
対人関係and自我のコミュニティとすると
x➖y(わからない相手)➖ℹ︎(わからない自分)🟰k(わかりたい、わかって欲しい)
という数式を考えながら拝読していました。
(kがわかりたくない、ってのもあるかな)
なので、一生わからなくても
わかり合うとする心の持久を持つことにより
セレンディピティ的な何かが起こるかもしれませんね。

うーん、ラクガキには思いが強く現れるなあ、
そんな強く掘られた文字群の作品は読み応えがありました。

No.1326 - 2024/08/10(Sat) 20:23:45
NORMAL / ひかるげんじ
裸を見る

白い肌
細い腕
長い髪

線をなぞる

浮き出る鎖骨
膨らんだ胸部
くの字のくびれ

ちがう

すうっと
体に刃物を入れた
いらない部分を削ぎ落として
足りないところに肉付けをするの

できた

心にぴったりのサイズだった

これが僕のノーマル

もう、服はいらない

No.1309 - 2024/08/05(Mon) 21:25:06

Re: NORMAL / 秋冬
はじめまして。

言葉を削ぎ落され、とてもシンプルな詩ですが、イメージやメッセージを十分に感じることができました。特に「心にぴったりのサイズだった」という表現が好きです。

ありがとうございました。

No.1311 - 2024/08/06(Tue) 12:29:39

Re: NORMAL / ひかるげんじ
このサイトを見つけることが出来て良かったです。新参者ですが、どうぞよろしくお願いします。
No.1314 - 2024/08/06(Tue) 14:11:32
(No Subject) / 異邦人
 元気になられて、病院の玄関を出られたお顔を想像しています。
 心の花束をいっぱい用意してお待ちしています。ちょっとの辛抱です。瞬きして、またお会いしましょう。

No.1307 - 2024/08/04(Sun) 10:32:16

Re: / 齋藤純二
異邦人さん

お言葉をありがとうございます。
無事に手術を終えリハビリに励んでおります。
あと一週間ほどで病院の玄関を出られると思います。🚶... 🏥

No.1322 - 2024/08/10(Sat) 10:11:39
個人的なご報告で / 齋藤純二
みなさんへ

私ごとですが入院アンド手術ということで
こちらの投稿板の感想を入れることを
しばしおやすみさせていただきます。
二週間ほどしたら元気に戻ってまいりますので、
何卒、ご理解のほどよろしくお願いします。
引き続き作品を投稿して楽しまれください。
休みの間の作品は後ほど
まとめて拝読させていただきます(楽しみです)。

みなさまも暑い日が続いていますが
水分を十分に摂りなぬべく涼しく過ごせるよう
ご自愛くださいませ。

齋藤純二

No.1304 - 2024/08/03(Sat) 17:10:50

Re: 個人的なご報告で / 万年 草
お体ご自愛ください。
また元気に帰って来れれることを、
心よりお待ち申しております。

No.1306 - 2024/08/04(Sun) 09:43:02

Re: 個人的なご報告で / 人と庸
齋藤純二様

どうかお大事になさって下さい。
ご回復をお祈りしております。

人と庸

No.1308 - 2024/08/04(Sun) 21:07:13

Re: 個人的なご報告で / 齋藤純二
万年 草さん、人と庸さん

お言葉をありがとうございました!
無事、手術を終えリハビリに励んでおります!

No.1321 - 2024/08/10(Sat) 10:08:54
ヒマワリの変容 / 異邦人
 川にかかった橋が折れて、互いに頭を垂れてあいさつしている。
 近くの家に湿った土の舌が入り込んでいた。
 重機が肩を狭め、通り抜けようとしている。
 崩れた山の斜面に、小さな花が風にゆれていた。
 山上の雲が喉をつまらせている。
 私は麦わら帽子を脱いで、空を見上げ歩き出した。

No.1296 - 2024/08/03(Sat) 00:46:26

Re: ヒマワリの変容 / 秋冬
「嵐のあとで」の続きのようにも思える詩です。

全体を通じて自然と人工物が同居し、頭を垂れてあいさつ、舌が入り込んで、肩を狭め、喉をつまらせて、という比喩を上手く組み込むのが異邦人さんの個性だと思います。

だからこそ
私は麦わら帽子を脱いで、空を見上げて歩き出した。
が響きます。覚悟や希望を感じます。

ありがとうございました。

No.1299 - 2024/08/03(Sat) 09:00:03

Re: ヒマワリの変容 / 齋藤純二
悲惨な状況から小さな希望が見える作品だな、
そんな感じで拝読させてもらいました。
前を向かなくちゃ、と。

No.1303 - 2024/08/03(Sat) 13:56:08
「主導者へ」 / 万年 草
人は何故
愚かな戦争を
繰り返して
しまうのだろうか

やられたら
やり返す
これでは
いつまでたっても
戦争は終わらない

どこかで
相手を許すことが
出来なければ
決して終わらせることなど
出来ないのだから

それをしないまま
主導者は
自分だけ安全な
所にいて
残虐な采配を
下し続けているのだから

主導者よ気付いてほしい
あなたがどれだけ
非人道的な事を
しているのかを

あとどれだけの命を
奪ってしまえば
あなたの心は
満たされるのですか

人の命は
あなたが考えるより
はるかに重いのですよ

No.1295 - 2024/08/02(Fri) 14:30:13

Re: 「主導者へ」 / 秋冬
万年草さんの怒り、思い、願いが伝わる詩です。
僕らには伝わるのに、どうして主導者には伝わらないのか。
伝えたい人に伝わらない苛立ちを感じながら読みました。

No.1298 - 2024/08/03(Sat) 08:49:45

Re: 「主導者へ」 / 万年 草
秋冬様、
ご感想ありがとうございます。
本当にどうして、伝えたい人に
伝わらないのでしょうか。

No.1301 - 2024/08/03(Sat) 13:47:57

Re: 「主導者へ」 / 齋藤純二
自分が絶対に正しいという
戦争の主導者、力だけが全てかのように
矢印の一方行にしか進まない思考は非常に怖いです。

No.1302 - 2024/08/03(Sat) 13:52:26

Re: 「主導者へ」 / 万年 草
齋藤様、
ご感想ありがとうございます。
本当に、戦争の主導者の心理は怖いですね。

No.1305 - 2024/08/04(Sun) 09:42:02
姉さん / むめい
小さな私を膝に抱き
姉さんが聞かせてくれたのは
風の中でも良く響いた
少し錆びた銀色のハァモニカ

病弱だった貴女を笑わせたくて
悪戯をしてみては
叱られてばかりだった

そんな私が十八を迎えた年

声高らかなラジヲが
至る所から流れ始めたか思えば
お国から赤い紙が届けられた

それは日差しの強い、午後の事だった

あれよそれよとその日となり
旅立つ私へ浴びせられる
オメデトウ、バンザイの祝声達

心在らずに口へした
イッテマイリマス
この言葉に涙していたのは
姉さん、ただ一人

皆んなが笑っている中で

貴女だけでした

No.1294 - 2024/08/02(Fri) 11:58:28

Re: 姉さん / 秋冬
情景と心情が静かに、でも力強く伝わりました。
「姉さん」と「貴女」の使い分けが効いていると思います。
僕は「貴女」という言葉を使うことがほとんどないのですが
本詩では、とてもしっくりと読むことができました。


姉さん、ただ一人

皆んなが笑っている中で

貴女だけでした


朝からじんわりと沁みる詩でした。
ありがとうございました。

No.1297 - 2024/08/03(Sat) 08:43:02

Re: 姉さん / 齋藤純二
誰もがお国のためにと洗脳されている中、
やはりそこにあった優しさや平穏な日々が
別れの悲しみ(悔しさ)になるのだろうと思いました。
繰り返したくない最悪の時代ですね。
ふんわりと語った作品ですがメッセージが凄かったです。

No.1300 - 2024/08/03(Sat) 13:45:34
予定調和の後悔 / エカレエリ
背中塗ろうかと ニヤけ顔
日差しの強さが さらけ出す

予定調和に 乗るべきか
一瞬迷った 砂浜に

今日はアノ子は 来ていない
だから私は 荷物番

知らないフリでも 良かったのに
アノ子の顔が 浮かんでくる

流れた浮き輪と 同じよう
取りに 行けない深さだから

私の背中で 我慢する?
悔しいけれど 触れて欲しい

フザけて 断れば良かったな…

-------------------------------------
初めまして。エカレエリと申します。
日頃こういったイメージを言葉にしているのですが、
これを詩と呼ばせて頂いてよいものか、
悩んでおります。よろしければご意見お聞かせください。

No.1289 - 2024/07/30(Tue) 21:50:53

Re: 予定調和の後悔 / 齋藤純二
初めましてエカレエリさん。
齋藤と申します、よろしくお願いいたします。

悩むことないんじゃないかな、
誰に聞いても、これは詩ですよ、と答えるでしょう。
しかも連で括り語り部が風景を想像させ
心情を表現していますので、ザ・詩ですよ。

「私」が私の背中で、我慢する?
と、謙って気を使っているが、
やはり触れて欲しいという表現が
「好き」という気持ちがうまく描かれていますね。
私とアノ子の関係というか設定が分からないところもありますが、
それ以上に表現力ありでグッドだと思います。

またご投稿してみてください。
楽しみにお待ちしております。

No.1290 - 2024/07/31(Wed) 22:00:43

Re: 予定調和の後悔 / エカレエリ
返信ありがとうございます。
少しホッと致しました。

映像が浮かんで、頭の中で妄想してしまい、
メモしてみるとスッキリする。
という体験があり、このように
言葉を抜き出してみると、楽しんでいる自分に
最近気付きました。

読んで下さって、コメントまで頂けて嬉しいです。
詩では無いよと言われたら、妄想日記と名付けて
しまって置こうかな?と思っていました。

また何か浮かんだら投稿させてもらいます。
読んで頂き、褒めて頂けると思ってなかったので
うれしいです。有り難うございました。

No.1291 - 2024/07/31(Wed) 23:40:32

Re: 予定調和の後悔 / 秋冬
はじめまして。

私も書き始めた頃は「これは詩なのか」という疑問を持ちつつ、書いていました。そして、今も「これは詩なのか」という心配をしながら書いています。なので、他で発表する時は「#詩のようなもの」「#詩」というハッシュタグをつけています。

結論としては「詩」でも「詩のようなもの」でも、自分が書きたいことを書きたいように書ければ何ら問題ない、ということです。

自分が楽しんで書けていればOKです。エカレエリさんが感じたことを言葉にできていることは素晴らしいことだと思います。揺れる心情を私も楽しませて頂きました。「予定調和の後悔」は「詩」だと思います。

投稿欄やレギュラーメンバーの詩を読んでみられたら良いと思います。色々な「詩」があります。

No.1292 - 2024/08/01(Thu) 07:28:29

Re: 予定調和の後悔 / エカレエリ
秋冬さん、はじめまして。
嬉しいお言葉をありがとうございます。

やはり皆さん同じように悩まれて
いらっしゃるんですね。

私も他サイトに投稿してみたりしているのですが、
ネットには色んな文章が溢れていて、
覚悟を決めて、詩や作品を書いてらっしゃるのを
目にすると、自分の作品は詩と呼べないのでは
という思いがはなれませんでした。
また、見れば見るほど、詩って何なのか
よくわからなくなってしまいます。

でも本人が楽しいのが一番ですよね。
これからも楽しみながら
作品を作って行こうと思います。
もちろん、面白い投稿作品も読ませて頂こうと思います。
返信ありがとうございました。

No.1293 - 2024/08/01(Thu) 23:00:13
嵐のあとで / 異邦人
 私のスケッチブックに人はいません。
 空き家の庭先に人形が転がっています。
 自転車が風に吹かれて倒れこんでいました。
 建物が肩を落として膝をついています。
 何かを探すように、高く低く、蝶が飛び回っています。
 澄みきった青空に、あなたを見つけました。
 水辺に、あめんぼ。
 窓辺に、朝顔が起立しています。 

No.1284 - 2024/07/27(Sat) 00:59:51

Re: 嵐のあとで / 齋藤純二
建物が肩を落として膝をついて……
この表現がとても情感が伝わってきますね。
ラスト三行、嵐後の晴れやかさでの心の起伏、
その気分がわかるなあ、と思い拝読しました。

No.1285 - 2024/07/27(Sat) 11:55:23

Re: 嵐のあとで / 秋冬
人のいないスケッチブック。空き家の庭先に転がった人形。風に吹かれて倒れこんだ自転車。肩を落として膝をついた建物。

蝶。あめんぼ。朝顔。

暗と明の間に配置された「澄みきった青空に見つけたあなた」がとても沁みました。

No.1287 - 2024/07/27(Sat) 16:24:09

Re: 嵐のあとで / 滝本政博
<建物が肩を落として膝をついています。>
その他、瑞々しい感受性を示した語句が続きます。
短い詩ですが構築されたイメージの凝縮度は高いと思います。

No.1288 - 2024/07/30(Tue) 02:48:10
「自分を好きになること」 / 万年 草
なかなか
出来ないことかも
しれないけれど

どうか
どうか
自分を嫌いに
ならないで

自分さえ好きに
なれないで
どうして他人を
好きになれるでしょう

探せばどこかに
良い自分が
隠れているかも
しれないよ

まずは
自分を好きに
なるところから
初めてみては
どうだろう

短所も長所も
みんなみんな
ひっくるめて
自分なのだから

あんな自分も
こんな自分も
やさしく抱きしめて
あげようね

No.1281 - 2024/07/23(Tue) 15:44:16

Re: 「自分を好きになること」 / 齋藤純二
自分に自分が好きだ、と告白したことないけれど
一度、自分が好きだ、と告白してみよう、
なんて思いながら拝読いたしました。

l Love me.

No.1282 - 2024/07/24(Wed) 07:41:28

Re: 「自分を好きになること」 / 万年 草
齋藤様、
ご感想ありがとうございます。
どうぞご自分を好きになってください。

No.1283 - 2024/07/24(Wed) 15:51:47

Re: 「自分を好きになること」 / 秋冬
年を重ねて
無理をしない
自分を偽らない
ようにはなりつつありますが
自分を好きになる
までは至っていません。
まだまだだなぁ、と思いつつ読ませて頂きました。

No.1286 - 2024/07/27(Sat) 16:16:15
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