その 溶接工は 仕事とは 関係のない
棒のような 物を 数回 叩くと
穴から 何かを 放り込んで しまった
しかし溶接工は溶接工 作業は 続いていく
ラインが 停滞して
ベルトコンベアー の スピードが 落ちた
その 合間の出来事 であった
次から次へと製品の自動車は完成していく 電光掲示には目標生産台数1500と掲示
その 下には およそ 30秒 毎に 1ツ づつ
完成台数が 点滅して 増えていく
全ての労働者が残業を余儀なくされていた
そして ようやく 1日の 稼働が 終わった
工員達は列を作って タイムカードで帰る
その 溶接工も 例外では なかった
そして翌朝 彼は銀行へ 行って通帳を 記帳
笑顔で ほくそ笑んだ これだけ 貯まれば
彼 自身の 新車の 自動車が 買えるだろう
と その時
町の大通りの天空の小さな小さな宇宙から
ちっぽけな 隕石が
落下する 音が 聞こえて きたのだ
すぐさま パトカーが やって来る
1時間ほど すると
新聞記者達が 集まって来た
もはや 正午の お昼の ニュースでは
この 事件で 望っきりだ
太陽が
秋風と 雲に たなびいていた
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No.844 - 2024/02/27(Tue) 14:36:36
| ☆ Re: 無限 の 光り / 荻座利守 | | | 不思議な感じの詩ですね。 溶接工が放り込んだ何かとは、一体何だったのでしょう。 朝に落ちてきた隕石は、何を表しているのでしょう。 色々と想像してしまいます。 末尾の 「太陽が 秋風と 雲に たなびいていた」 という表現が独特な感じでいいですね。
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No.848 - 2024/02/28(Wed) 19:30:04 |
| ☆ Re: 無限 の 光り / 益山弘太郎  | | | ありがとうございます。30年前, 34歳の時に、1ヶ月だけ 自動車工場に勤めた 体験から書きました。翌年、ラジオのニッポン放送へ 警備員として赴いた経緯から 振り返ると. . . 。溶接工が 穴に放り込んだものは、人生上の 悩みや虚しさ だと思います。次の職場て 物珍しい華やかな芸能人たちと 遭遇しました。それが 宇宙の空から落ちてきた . . . という想い。また 今現在にしてみると、自分がこうして 詩誌へと poem を投稿している . . . ことも 2年前の作詩ですが、なにか 不思議な気持ちに なるんですよ。 初 投稿でした。うれしいなぁ
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No.850 - 2024/02/28(Wed) 21:22:14 |
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