雨に濡れた崖 ところどころ 深く抉り取られている
崖のあちこちに露出した 黒光りする石 ぼくはそれをしっかりと掴み 這い上がる
雨が去り 西陽を浴びながら 遥か遠方から飛んで来る 光る鳥
光に照らされながら 思わず自分の姿をかえりみて 崖の地肌に 孤独とわだかまりをぶつけてみる
ロゴスで情念をまさぐって 崖の黒曜石を握り 這い上がる ふと心の内に湧く疑問
どこに帰りたいの 崖の向こうの情念の家か そこには 幸せを運ぶ光る鳥はいないよ いいのか?
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No.816 - 2024/02/17(Sat) 00:06:51
| ☆ Re: 濡れた崖 / 齋藤純二  | | | 孤独とわだかまり。 濡れた崖から這い上がろうとする状況として描いているようですね。 西日に黒光りする濡れた石、そして幸せを運ぶ鳥、 情景が目に浮かんでくるようです。
疑問がわき こんなことをしても崖の向こうには幸せの鳥はいないし、 自分は幸せにはならないんじゃないか、という 信じる気持ちが薄らいでくる。 そして作品はそこで終わっています。
光、幸せ、信じ続けることとは自身にとっていったい……、 そこに作品はファーカスが向き始めポツンと終わったようで もったいないかな、そんな感想を持ちました。 (自身の葛藤を描いているとは思いますが、 「ふと」の言葉からの落とし方をもう少し丁寧に表現したら 良い感じになるかもしれない、とも思いました)。
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No.817 - 2024/02/17(Sat) 15:37:07 |
| ☆ Re: 濡れた崖 / 上田一眞(じょうでんかずま) | | | 齋藤純二様
こんにちは。上田です。
ご指摘のとおりです。 本当は「ふと」の後をモチーフにして連詩を書く予定でしたが、今の自分には限界があって、上手く書けませんでした。 中途半端な作品となりましたね。反省しております。 また少し元気をためて、書いてみます。 ありがとうございました。
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No.818 - 2024/02/17(Sat) 16:22:44 |
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