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コーヒー〈モカ〉 / 上田一眞(じょうでんかずま)
♫昔アラブの偉いお坊さんが
恋を忘れたあわれな男に
しびれるような香りいっぱいの
琥珀色した飲み物を教えてあげました…

往年の名シンガー
西田佐知子さんがハスキーな声で唄う
「コーヒールンバ」の唄い始めだ
彼女は歌がヒットするまで
コーヒーを全く知らなかったそうだが
この芳醇な飲み物を
今は嗜んでおられるだろうか

アラブのコーヒーは
ご存知〈モカ〉
アラビア半島南部一円
さらにアフリカのエチオピア高原から
モカ港に集積されたコーヒー豆
モカ港はイエメン・アデンの外港だ

学生の頃
国立(くにたち)駅前にあった名珈琲店
「邪宗門」に通って
覚え 親しんだ味コーヒー〈モカ〉
バイト代が入ると
紀ノ国屋で豆を買い
自分でもドリップで淹れて愉しんだ
自称コーヒー通が部屋に集い
薀蓄を傾けた

酸味が強くてコクのある独特の味わい
他のコーヒー豆にはない
個性的で
痺れるような美味さだ

美味しさは猫も転がるほどの
芳醇な〈モカ〉
味わいたくて探すけど見つからない
モカ港がある
南イエメン一帯や
エリトリアは酷い内戦が続いたから
きっと
農家がコーヒー栽培止めちゃって
〈モカ〉も産地が変わったに違いない

懐かしのあの〈モカ〉は絶滅したんだ
残念至極
「邪宗門」も店を閉めちゃったし
青春の味を再びと思うが
ままならない

No.785 - 2024/02/10(Sat) 03:49:08

Re: コーヒー〈モカ〉 / あこ
懐かしい歌です
そしてモカ
大好きな味です
久し振りに飲みたくなりました

No.787 - 2024/02/10(Sat) 09:54:08

Re: コーヒー〈モカ〉 / 久保田
学生時代に想いを寄せる詩、いいですね。国立と言うと一橋大学がデーンと構えています。昔は集っていろいろなことを話し合いました。近頃の若い者はデジタルで集散します。
No.788 - 2024/02/10(Sat) 15:50:57

Re: コーヒー〈モカ〉 / 齋藤純二
モカ・マタリですね。
YouTubeで歌を聴きました。
ああ、聴いた聴いたとなりました。
昔、レコードが家にあった気がします。
コーヒーをメインで集まる会って凄いです。
私もモカのフルティーな味、香りが好きですね。

No.791 - 2024/02/10(Sat) 19:18:34

Re: コーヒー〈モカ〉 / 上田一眞(じょうでんかずま)
こんばんは。上田です。

拙作「コーヒー〈モカ〉」に感想をお寄せ頂き、ありがとうございました。皆さんモカがお好きなんですね。同志を得て嬉しい限りです。


あこ様

好きな歌を聞きながら一杯のコーヒーを味わう、豊かな時間ですよね。大事にしましょうね。


久保田 様

国立をご存知ですか?僕は三年間おりました。東二丁目です。旭通りも昔の面影はなくなり、昔よく行った蕎麦屋と銭湯しか残っていません。淋しい限りです。


齋藤様

イエメン豆ってまだあるんですね。モカ・マタリですか。明日豆を買いに行ってみます。酸味の強いフルーティな記憶にあるのと同じ奴なら嬉しいですね。

No.792 - 2024/02/10(Sat) 21:34:09
「春待ち雪」 / 万年 草
暦の上ではもうすでに
春だというのに街は雪
白くて軽い春の雪

草木も人も待っている
輝く季節が来ることを
やさしい季節が来ることを

春待ち雪は淡い雪
たちまち解けて川になる
解けて流れて川になる

移る季節は滴となって
きらめき香って花となる

春待ち雪が解けるころ
命は目覚めて動き出す

春待ち雪が解けたなら
風を追いかけ走り出そう

もうすぐ季節は代わるから
やさしい季節に代わるから

No.781 - 2024/02/07(Wed) 15:55:16

Re: 「春待ち雪」 / 荻座 利守
「春待ち雪」
いい言葉ですね。
自ら融けて流れゆくことを待ち望むのは、優しい存在になりたいという願望のようにも思えます。
また、
「移る季節は滴となって
 きらめき香って花となる」
という表現も美しいですね。

No.783 - 2024/02/07(Wed) 19:39:55

Re: 「春待ち雪」 / 万年 草
荻座様、
ご感想ありがとうございます。
この間の雪を見ていて、
何となく、「春待ち雪」という言葉が、
浮かんできたんです。

おほめにあずかり、
とても光栄です。

No.784 - 2024/02/08(Thu) 14:31:08
ことば / あこ


こぼすなよ



一文字たりとも 
こぼすなよ






人の大事な 
心じゃないか

No.775 - 2024/02/05(Mon) 16:53:39

Re: ことば / 齋藤純二
一文字もこぼさず、というのは
かなりキツいとは思いますが、
それくらい言葉(こころ)は大事だという気持ちが
伝わってくる作品でした。

No.777 - 2024/02/06(Tue) 11:11:14

Re: ことば / あこ
言葉をおろそかにしたくないのです
コメントありがとうございました

No.779 - 2024/02/06(Tue) 12:56:28
かっこよく / あこ


かっこよく  ありたいね


いいんだよ

人からは 

かっこ悪く見られたとしても




人間として


ひとりの女として






女々しくなく

潔く

凛として




かっこよく

ありたいね

No.774 - 2024/02/05(Mon) 16:51:18

Re: かっこよく / 齋藤純二
カッコ悪くても自信を持って
人として生きて行きたいですね。
私もそう思います!
それがカッコいい!?

No.776 - 2024/02/06(Tue) 11:07:07

Re: かっこよく / あこ
はい 人として強くありたいです
No.778 - 2024/02/06(Tue) 12:54:41
これでいいのであるよ / 久保田
我が輩は馬鹿である
人間は神様でないので馬鹿である
よって、生まれつきの馬鹿である

これでいいのであるよ
これでいいのであるよ

我が輩は下っ端である
苦労多い下っ端である
苦労も生きる時がくる

これでいいのであるよ
これでいいのであるよ

No.768 - 2024/02/04(Sun) 02:07:53

Re: これでいいのであるよ / 齋藤純二
なんだか天才バカボンのパパのような
語り口調で楽しい感じになっていますね。
馬鹿で苦労が多くても何とか生きていかなくちゃ、
そして、苦労がいつか活かせる時が来るのだから、
希望が書かれているところがいいですね。
古今亭志ん生が言ってました、
「貧乏はするのではなく味わうもの」
苦労を味わうことができれば、最強っ。

No.770 - 2024/02/04(Sun) 10:12:00

Re: これでいいのであるよ / 荻座 利守
どこか吹っ切れたような感じのする詩ですね。
下っ端特有の苦労も引き受けてやるぞ!というような覚悟が窺えます。
「苦労も生きる時がくる」
というところに、仄かな希望の光が差してきます。

No.773 - 2024/02/04(Sun) 17:16:06

Re: これでいいのであるよ / 久保田
齋藤様、荻座様、感想をありがとうございます。下っ端としてもかすかな希望がなくては生きていけません。そういう希望は僕にもあります。
No.782 - 2024/02/07(Wed) 18:42:05
まやかしの人 PART2 / 久保田
二枚舌が口先三寸のところで口車を高速回転させる
誰にもそれは止められない

口車がこんがらがって気道を塞ぐのも時間の問題
誰にもそれは止められない

この世には様々な人が存在し様々な事象が存在する
誰にもそれは止められない

こうして今日も朝日が昇って日が暮れる
誰にもそれは止められない

No.765 - 2024/02/03(Sat) 15:37:30

Re: まやかしの人 PART2 / 荻座 利守
今回も社会への批判あるいは風刺の詩のようですね。
昨今報道されている様々な不正を念頭に置いて書かれたような印象を受けました。
最終連が、それでも世の中は回っわてゆくことを表しているようで、いいですね。

No.766 - 2024/02/03(Sat) 20:04:52

Re: まやかしの人 PART2 / 久保田
荻座様、感想をありがとうございます。世の中は、それぞれ個性の異なる人間で構成されています。また、世の中は様々な視点から眺めることができます。自分ではひとつの切り口からの展望であると思っています。そして、日はまた昇ります。
No.767 - 2024/02/03(Sat) 20:59:38

Re: まやかしの人 PART2 / 久保田
荻座様、世の中には不正を正義であると勘違いしている人さえ存在します。世の中には様々な人が内包されています。そんなこの世なので、みな苦労しています。
No.789 - 2024/02/10(Sat) 15:54:26
くろねこ みねこ / 上田一眞(じょうでんかずま)
ねこをみるめに ほほえみがあって
ほほえみなくして ねこをみれない
それほどの かわいさ
あいらしさ

ごろんごろんと ねこかいてん
ぐるぐる ぐるぐる のどならす
あたま すりすり
せなか くねくね

おもいびょうきで ふせっていたとき 
おまえはいつも そばにいた
にゃお〜ん わお〜ん おお〜ん
ぼくのこころに もぐりこむ

さびしい ぼくのてを
ぺろぺろなめて いやしてくれた
ぼくのまぶたを
おまえのしたで おおわないと
あふれるなみだで ながされるよ

わがやの くろねこ
かわいい
みねこ 

No.763 - 2024/02/03(Sat) 00:05:33

Re: くろねこ みねこ / 齋藤純二
猫ちゃんの愛らしさがとても伝わってきますね。
そして、自身を寂しさから癒やしてくれる、わかるな〜。
どちらかというと犬派の私も今は猫が三匹いまして、
やはり癒されています🐈🐈‍⬛🐈。

かわいさ、愛らしさ、かわいい、
との直接的な感情の言葉を使わずに読者へその雰囲気を伝え、
タイトルにそれらの言葉を使い、
そこを表現する書き方もいいかもしれませんね。
読者に拝読後「可愛いかったなあ」と言わせるような。

No.771 - 2024/02/04(Sun) 14:36:05

Re: くろねこ みねこ / 上田一眞(じょうでんかずま)
齋藤純二様

こんにちは。上田です。 

わが家には二匹の猫さんがいました。黒猫のミネコとミネコが産んだ茶トラのチョロです。ミネコは膝の上に遠慮ぎみに上がってきて小さい顔をすり付けます。まことに愛らしい奴でした。

そこのところをどう表現すればいいのか考えました。確かに作品中に直截な表現を避けて、タイトルに「愛らしい」を入れる。いいですね。

つい誘惑にまけて直喩を使いたくなります。ご提案ありがとうございました。素晴らしいです

No.772 - 2024/02/04(Sun) 15:21:02
「ひとりの夜」 / 万年 草
ひとりの夜は
寒かろう
北風吹いて
寒かろう

里は今夜も
雪の中
山の獣も
ちぢこまる


ひとりの夜は
さみしかろう
芯まで冷えて
さみしかろう

山も今夜は
雪の中
草木も眠り
凍りつく


人も通わぬ
山里に
春はいつごろ
やって来る

ひとりの夜を
かみしめて
お前はじっと
雪の中

寒さを耐えて
春を待つ
さみしさ忍び
春を待つ

No.761 - 2024/02/01(Thu) 15:22:47

Re: 「ひとりの夜」 / 荻座 利守
とても寂しげな詩ですね。
「ひとりの夜をかみしめて」
というところに、冬の寂しさが際立って表されているように感じます。
まだまだ寒い日が続いて、本当に春が待ち遠しい、そんな思いが伝わってきます。

No.764 - 2024/02/03(Sat) 10:46:02

Re: 「ひとりの夜」 / 万年 草
荻座さま、
ご感想ありがとうございます。
暦の上では春とはいえ、
まだまだ寒い日が続きます。

No.769 - 2024/02/04(Sun) 08:52:10
「最後の雪」 / 万年 草
最後の雪が
降ってるね
君は笑って
つぶやいた

街を真白に
染め抜いた
綿菓子みたいな
この雪が

解けて流れる
その前に
君に想いを
伝えよう


もうすぐ春が
来るからね
君はささやき
駆け出した

遠い空から
舞い落ちる
天使のような
粉雪が

風に吹かれて
ゆく前に
君気持ちを
届けよう


最後の雪が
消えゆく前に
君を抱きしめ
伝えるよ

これから先も
そばにいて
笑っていてと
伝えるよ

春の便りが
来る前に
愛しい気持ちを
届けよう

最後の雪と
たわむれる
無邪気な君に
届けよう

No.756 - 2024/01/30(Tue) 16:00:39

Re: 「最後の雪」 / 荻座 利守
七五調にうまくまとまっていますね。
全体的に優しい感じがします。
春の到来が待ち遠しくなる感じもするのですが、別れの春が待っているようにも思えます。
どこか切なさの潜んだ、美しい詩だと思います。

No.757 - 2024/01/31(Wed) 08:38:26

Re: 「最後の雪」 / 万年 草
荻座様、
ご感想ありがとうございます。
七五調を、ほめてくださり、
とても光栄です。

春は別れの季節でもありますからね、
そんな雰囲気を出してみました。

No.758 - 2024/01/31(Wed) 14:46:11

Re: 「最後の雪」 / 齋藤純二
伊勢正三さんの「なごり雪」が聞こえてくるようですね。
雪がキラキラと光りきれいな景色だけど
春に別れが待っていて、君を思うせつない気持ちが伝わってきます。
そして君にどんな言葉でその気持ちを伝えるのかなあ、と
気になりつつ想像がふくらむ作品で良かったです。

No.759 - 2024/01/31(Wed) 23:28:33

Re: 「最後の雪」 / 万年 草
齋藤様、
ご感想ありがとうございます。
いろいろ思いをはせていただき、
とても光栄です。

No.760 - 2024/02/01(Thu) 15:16:06
笑うよ / あこ


こんなあたしでも

生きてさえいれば

喜んでくれる人が

いるんだね





だから





笑うよ


笑って






生きるからね

No.737 - 2024/01/27(Sat) 00:16:46

Re: 笑うよ / 荻座 利守
生きてさえいれば喜んでくれる人がいる、という感覚はとても大切ですね。
かけがえのない存在。
かけがえのない命。
かけがえのない笑顔。
「代替不可能性」とも言われるそのことが、現代の社会では忘れられがちですから。

No.739 - 2024/01/27(Sat) 10:45:02

Re: 笑うよ / 久保田
少し気持ちが軽くなりました。そういう気持ちは大切ですよね。
No.748 - 2024/01/29(Mon) 05:35:09
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