酒瓶片手にさすらいの旅 巡り巡って 故郷の海に帰る
末田(すえだ)と富海(とのみ)の間 万石(ばんせき)の地 海辺の松の根本に座し 長い汽車がトンネルに向かうさまに 〈人生〉を詠む
朝から呑み続け 酒が 五臓六腑にしみわたる 我が実家は造り酒屋 酒なくして何の人生ぞ
街を歩くと そのむさ苦しい姿に石を投げられ ホイト呼ばわり 酷いものだこの田舎 我が郷里
追われるのならまた旅立ち 国中をさすらおうか 錫杖持って流れるか 野垂れ死には覚悟の自由人
我はさすらい人 誰が知ろうか 我が懐に一万の作句あり
*郷里の俳人 山頭火をイメージした 末田 防府市末田 富海 防府市富海
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No.736 - 2024/01/27(Sat) 00:15:05
| ☆ Re: さすらい / 齋藤純二  | | | どうしよもない自分が歩いている、の山頭火をイメージしたのですか。 綴り、背景(ひと、風景)が良く 最終連がめちゃいいですね、我が懐に一万の作句あり、と。 上田さんが書いた作品でないよう感じは、 自分のこと(まるまる自分のこと)ではなく、 誰かになって想像して書かれているからなんでしょう。 それが凄くいいですね! もしかしたら、上田さんはこのような書き方に 秀でているような気がします。 と、個人的な意見で失礼しました。
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No.744 - 2024/01/28(Sun) 04:54:34 |
| ☆ Re: さすらい / 上田一眞(じょうでんかずま) | | | おはようございます。上田です。
特定の山頭火の句をイメージした訳ではありません。ただ、私の故郷、防府市富海は山頭火が好きな場所だったようで、よく訪れていたといいます。 その姿がむさ苦しくてホイト(=こじき)と間違われた、笑い話のような逸話が残ってます。 自由人山頭火の悲しさはどこにあるのだろうか、そんなことを思いながら本作を書きました。
お褒めにあずかり嬉しく思いました。 また、投稿したいと思います。
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No.745 - 2024/01/28(Sun) 07:29:13 |
| ☆ Re: さすらい / 久保田 | | | No.749 - 2024/01/29(Mon) 05:36:57 |
| ☆ Re: さすらい / 上田一眞(じょうでんかずま) | | | 久保田様
おはようございます。上田一眞と申します。拙作をお読み頂き、ありがとうございました。
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No.750 - 2024/01/29(Mon) 06:37:02 |
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