わたしは木 実らない木
みんなと同じように
陽の光を浴びて 雨を受けとめて
枝葉をつけて 年輪を重ねて
だけど みんなと同じように
実を結べなかった
くる年もくる年も 指をさされつづけて
周りの望む 普通にはなれなかった
涙する このまま朽ちてしまいたいと 背を丸めつづけた
わたしが存在することは 意味を持たないのだろうか
首を横にふって 自分に言い聞かせる
生きる理由が みんなより一つ 少ないだけ
空をあおぐ 枝葉をしゃんとのばす 顔を上げたっていい
わたしは木
みんなと同じように
風に吹かれて 花を咲かせる
虫たちが 鳥たちが 変わらず 立ち寄ってくれる
明日を生きる理由なんて そんなささやかなことでいい
実が成らなくとも 何も残せなくても この身一つで 生きていく
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No.2689 - 2025/10/17(Fri) 17:09:59
| ☆ Re: 変異種 / 齋藤純二  | | | 生きる理由が みんなより一つ 少ないだけ
と、たどり着く表現がいいですね。 実らない木で 他の木とは違うけれど、 木(人間)として咲くささやかな幸せに気づき、 生きる糧となるという表現が素敵です。
周りの望む姿が「実」という詩的な表現は 家族や社会から見られる強い視線みたいなものを感じます。 上手く読者に心情が伝わってくると思います。
もしかしたら詩を書いていると実るかもしれませんね!
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No.2691 - 2025/10/18(Sat) 00:32:02 |
| ☆ 齋藤純二 様 / Ema | | | こんにちは。お読みくださりありがとうございます。 どろっとした心情を書いてしまいましたが、素敵なご感想をくださり感謝いたします。詩を書き続けて実るかは分かりませんが、昇華させることはできるのかなぁと思ったり思わなかったり…いや、実らせられるといいですね。とてもお優しいご感想をありがとうございました。
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No.2696 - 2025/10/18(Sat) 13:12:09 |
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