(地球1) 風が起こった 鶏がせわしく歩いている 寺の釣り鐘の背中が見えた 鳩が飛び立った 流れ来た赤いリボンが高いポールに巻き付いている 国どおしが大砲を撃ち合って戦争している 私は下手な詩を書いていた (地球2) 不倫スキャンダルがPCを賑合わせていた 動物園からトラが逃げた 大統領が屁をこいだ 大谷選手が盗塁に失敗した 野原に野イチゴが実った 私はラーメンをすすっている 難民がボートから海へ落ちた (地球3) 太陽が自爆した 水金地火木土天海が軌道からはずれた 月の首が浮かんでいる 人の気配がしない 家に私の姿はなかった
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No.2178 - 2025/05/18(Sun) 00:59:38
| ☆ Re: 地球 / 荻座利守 | | | 冒頭の部分を読んで、日常の風景を描いた詩なのかと思いましたが、その後の展開が社会への風刺のようになり、最後には終末論的でシュールな感じになりましたね。 そのような流れが独特で面白いと思いました。 特に最後の方の、太陽系が崩壊した後に、「月の首が浮かんでいる 人の気配がしない 家に私の姿はなかった」という表現を配置したところが秀逸だと感じました。
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No.2179 - 2025/05/18(Sun) 14:36:43 |
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