[ 掲示板に戻る ]

過去ログ閲覧モード

さかしら / 鯖詰缶太郎
万引きした
高校生は
足がはやかった

高校生を
取り逃がした
僕を
店長は
軽く舌打ちをし
業務に戻るよう
うながした

ああ
僕にも
親友に借りた金を
踏み倒す勇気が
あればなあ

「動物たちのことを慮れば
ベーコンなんて作れない」

ハンガリーのことわざ
彼女が教えてくれた

そういえば 彼女は
とんでもない嘘つきだったな

「わたし?
わたし、インディアンくらい
嘘つかないよ。
だって
インディアンが嘘ついてるとこ、見た事ないでしょ?」

彼女 わたりどり みたい
あかるい あったかい
ねどこに とんでいく

むさぼった こころ おいて

雨だ せめて 雨の降らない場所くらい
見つけられたらなあ


        落選
よろしければ添削を希望します。

No.298 - 2023/10/14(Sat) 18:11:43

Re: さかしら / 齋藤純二
鯖詰さん

添削を試みたのですが……

まずは……

1、万引の話
2、借りたお金の話(ここは1、と繋がっているかな)
3、彼女の話
4、雨の話

この4つの話に流れがなく、
タイトルでの繋がりも見えずにいるので(3、はありかな)、
全体を流れるような構成にするか、
それぞれの話で1作品にした方が良いと思います。
(前衛的な作品にも感じられないかな)

私なら3、で行くと思います。
インディアン嘘つかない、の場面がとてもユニークなので。

No.308 - 2023/10/16(Mon) 01:38:49

Re: さかしら / 鯖詰缶太郎
齋藤様

詩を読んでいただきありがとうございます。

添削していただきました助かります。

もっとフォーカスを絞って、事柄を詳細に描いた方が、読んでいる方にわかりやすくなりそうなのだな、と思いました。

客観的な視点、勉強になります。

ありがとうございます。
励みます。

No.319 - 2023/10/17(Tue) 17:06:42

Re: さかしら / 滝本政博

万引きした高校生は
足がはやかった

取り逃がした僕に
店長は
軽く舌打ちをした

ああ
僕にも
借りた金を
踏み倒す勇気があればなあ

そういえば 彼女は
とんでもない嘘つきだったな

インディアン 嘘つかない

彼女は 渡り鳥 
あかるく 
あったかい
寝床に 
飛んでいく

二人でむさぼった 
こころ 
ここにおいて
飛んでいった

No.325 - 2023/10/19(Thu) 05:03:58
ハレルヤ / 鯖詰缶太郎
天国は
パプロニューギニア
パプロニューギニア
と、音を鳴らしながら
近づいてくるだろう

心配するな

君の手におさまるほどの小さいクラッカーでいいんだ

俺を祝福するには十分だ

地獄が
リオデジャネイヨ
リオデジャネイヨ
と、音をたてながら
近づいてこようとも

スコップ片手に
「墓穴くらい
好きな形に掘らせろ」
と、嘯いてやる

No.297 - 2023/10/14(Sat) 17:51:59

Re: ハレルヤ / 齋藤純二
地獄が近づいてこようとも
目の前にあるちょっとした喜びで幸せを感じてやろう、
そんな楽観的な意気込みがいいですね!

No.302 - 2023/10/14(Sat) 22:01:57

Re: ハレルヤ / 鯖詰缶太郎
こんにちは。

詩を読んでいただきありがとうございます。

若干、能天気すぎたかもなあ〜なんてあとあと、思ってもいました。

ありがとうございます。

No.318 - 2023/10/17(Tue) 16:57:30
水晶に託す / 上田一眞(じょうでんかずま)
濃いピンク色の水晶がある
桜咲く四郎谷
鶫の呼ぶ声に誘われて
風吹く崖の向こうの石切り場へと向かう
マルコポーロも愛したという
ピンク色の水晶を求め
歩く
歩く
二人で探す
君と結ばれる為のありったけの努力
水晶のスピリチュアルな力に託したい
そんなささやかな願いを込めて
探す
探す
ようやく見つけた水晶はピンク色ではなかったが
みごとな結晶だ
水晶の魂が春の光に煌めいた

誘われて
水晶に二人の願いを…

込み上げる思いを
水晶と鶫の唄声に託し
二人の心と心を合わせて幸せを誓う

No.294 - 2023/10/14(Sat) 00:17:46

Re: 水晶に託す / 齋藤純二
春の色が反射した水晶なんて素敵ですね。
願いはなんでも叶いそうですっ🌸

No.301 - 2023/10/14(Sat) 21:37:45
花の香りで / ともみ

書いた詩を読んでいただいて
いつも感想ありがとうございます




小さな花をカゴに入れて
さみしい人にあげたなら
部屋の中は花の香りで

暗い心も明るくなるから
小さな優しさだけれども
不思議に微笑んでいくから

なやみの多い人に
明るく、生きる勇気をあたえて

朝、おはようと言えば
心をこめて
今日はきっと楽しくなるから
小さな花を飾れば

No.287 - 2023/10/12(Thu) 08:21:41

Re: 花の香りで / 荻座 利守
花には、暗い心に明るさをもたらす不思議な力がありますね。
「なやみの多い人に
 明るく、生きる勇気をあたえて」
というところが、そんな花の力をよく表していると感じました。

No.290 - 2023/10/12(Thu) 17:27:35

Re: 花の香りで / 齋藤純二
普段、花を飾る気持ちは誰かに語らないが
詩はすんなりと言葉にして語ることができ、
元気に楽しくなれ、という願いがピュアに届いてくる、こちらの作品っ!
いいね👍

No.291 - 2023/10/12(Thu) 17:51:29
罪悪感 / 凰木さな
あちこちで戦火が上がり
飢餓と難民が押し寄せ

世界は再び冬の時代を
迎えようとしているのに

今日も呑気に洗濯機を回しながら
モーニングコーヒーを飲んでいる

青空は澄み渡り日本晴れ
小鳥達が騒がしく鳴いている

少し冷たくなった朝の空気が
日差しに温められて心地よい

「あなたは恵まれている」

誰かの非難めいた言葉が
いつまでも記憶から消えない

No.286 - 2023/10/12(Thu) 07:21:04

Re: 罪悪感 / 齋藤純二
無力感、罪悪感から何かできることが見つかるといいですね。

たまに詩作品を募集して詩集を作る時があるのですが、
その時に発生した利益を赤十字社へ寄付していますので、
今度、イベントを発信した際にはご参加ください。
年に一度くらいですが、その時はこちらの掲示板にも案内を出しますね。

No.288 - 2023/10/12(Thu) 17:06:45

Re: 罪悪感 / 荻座 利守
現在の世界の過酷な状況を、常に意識しておくことは大切ですよね。
そんな世界の状況と、身近な日常の風景とを対比して表現しているところがいいと思います。

No.289 - 2023/10/12(Thu) 17:22:43

Re: 罪悪感 / 凰木さな
齊藤純ニ様ヘ
素晴らしい取り組みをされているのですね。
私にできるか分かりませんが、案内をお待ちしています。

No.295 - 2023/10/14(Sat) 08:14:56

Re: 罪悪感 / 凰木さな
荻座利守様へ
対比というか、世界情勢というものと日常と切り離して考えているわけではないんですね。
コーヒーは外国産です。私は、なるべく国産の物を買うようにしてるのですが外国産でなければ買えない物もあります。
国内においては決して恵まれている方とは言えない生活をしてますので値上がりには敏感です。
戦火が広がれば日常に直撃してきます。
さらに、今、日本外交が活発化しているように思います。
鈴木宗男議員のロシア訪問、日朝、日中韓の外交。外交の失敗が戦争ですから、逆に言えば戦争の始まりは外交です。
真珠湾攻撃が突然行われたのではなく、アメリカによる最後通牒によるものである事は日本人なら知っています。(アメリカ人は知らないみたいですが笑)ジャニーズ事務所騒乱も、本筋の騒乱から国民の目を反らすための茶番劇だと言う人もいます。
日本においてはギリギリの生活をしていても、多くの外国人から見れば恵まれた生活です。
日本の日常は世界の非日常であり、この日常が日常であり続ける保証はありません。
先日、母に連絡して投資信託を現金化するように勧めました。
母は20万円儲かったと喜んでいました。
私も我が身が可愛いのです。
長文、失礼しました。

No.296 - 2023/10/14(Sat) 08:59:38
秋祭り / めくろり
ポイを持ち必死に掬おうとする君を見て
スーパーボールが私に見えた
君は私の心を掬った
袋の中に入れられたそれは
帰り道の間
ずっとゆらゆらと揺れていた
家に帰ってきた君は
袋からそれを取り出して
ぽんぽんと弾ませた
君がまたねと去ったとき
それは寂しそうに部屋の隅にころがっていった

No.280 - 2023/10/10(Tue) 18:58:31

Re: 秋祭り / 齋藤純二
君が私を掬ってくれているような喜びから
君が去ってしまい私(スーパーボール)は部屋の隅に寂しく……
祭りの後の静けさみたいな雰囲気が伝わってきますね。
短い作品なのに見事に心情を表現しています。
凄いなあ❗️

一行目と最終行が他の行より長く、
リズムが少し良くない気がします。
一行目はすでに私が君を見ている様子を描いているので
(読者はすでにその情景を見ている。分かっている)
「を見て」は要らないかもしれませんね。
「それ〜」が三回使われていまして、
「スーパーボール」のことだと思いますが、
「それ〜」がなくても意味が通じるところは
ブラッシングした方がいいでしょう(最終連も含め)。
それと「家に帰ってきた君は」のところの設定を
手直しした方がいいですかね。
(家に帰ったのに去ってしまう、となってますので)

No.281 - 2023/10/10(Tue) 20:28:28

Re: 秋祭り / 荻座 利守
秋祭のスーパーボールに自分の心を喩えているところが見事ですね。
「君」に掬われた心、揺れる心、弾む心、そして隅にころがっていった寂しい心。
「君」への心の有りようがとてもうまく表されていると思います。

No.284 - 2023/10/10(Tue) 22:11:05

Re: 秋祭り / めくろり
齋藤さま
ご感想ありがとうございます。アドバイスをいただきありがとうございます。
「を見て」や「それ」という言葉を省く方がよいというアドバイスをいただき、リズムを意識することともっと読者にどの程度伝わっているか、伝わっていないかを推測することが必要だと思いました。「家に帰ってきた君は」のところは君と私が私の家に帰ってきた、その後に君が私の家から君の家に帰っていくという状況を書きたかったのですが、自分の中だけで内容が繋がっていたので、もっと伝わる言葉を書けるようにしていきたいです。
具体的なアドバイスをいただき、ありがとうございます。

No.292 - 2023/10/12(Thu) 20:28:29

Re: 秋祭り / めくろり
荻座さま
ご感想ありがとうございます。お褒めの言葉をいただき嬉しいです。読んでくださりありがとうございます。

No.293 - 2023/10/12(Thu) 20:35:45
無力感 / 凰木さな
私は
憐れな人々を
救済しようとした
何の罪も無い
彼女が
公開処刑にされるのを
ただ
見ている事しか
できなかった

No.273 - 2023/10/10(Tue) 11:23:11

Re: 無力感 / 荻座 利守
救済しようとした憐れな人々や、公開処刑される女性は何かの比喩でしょうか。
自分の勇気のなさを悔やんでるようですが、何だが意味深長な感じの詩ですね。

No.283 - 2023/10/10(Tue) 21:47:21

Re: 無力感 / 凰木さな
荻座利守様
意味深長というわけでもなく、いつも自分は自分なりの理念を築いて来たつもりでも、それに反する行いを目に耳にしながら何もできない。
少し厭世的な感覚で、どんなに正しい理念でも、それを現実化できなければ卑怯者にすぎない、という三島由紀夫の、行動家こそ真に正しい、というような不言実行の精神とは遠いところにいて、そこから傍観しているだけの自分を批判的に書いたつもりです。

No.285 - 2023/10/12(Thu) 03:35:22
落葉は濃くなり / ともみ

紅葉のあざやかさは なぐさめられて
この季節に 赤城山の大沼湖畔から
秋の訪れはやさしく

モミジの木やブナの木の枝の葉は
赤や黄色の色に変色して
秋が深まってきた事を

湖の水面には色ずいた木々が映り
絵画のような風景
いつ来ても いいもので

今年も見に来てよかった
秋の日に 落葉は濃くなり
季節は秋から冬に変わっていく

No.270 - 2023/10/09(Mon) 08:48:24

Re: 落葉は濃くなり / 荻座 利守
山間の湖面に映る紅葉はとても美しいものですよね。
その美しさに心奪われる様子がうまく表されていると感じました。
末尾の「季節は秋から冬に変わっていく」というところもいいと思います。

No.271 - 2023/10/09(Mon) 10:23:42

Re: 落葉は濃くなり / 齋藤純二
拝読し、紅葉狩りに行きたくなりましたよ🍁
No.282 - 2023/10/10(Tue) 20:52:51
待っている / M・K
逃げられたのか
青い空が
まだ見えない

空を
見上げては
雲の切れ間を覗いている

晴れる
と聞けば
探してしまう
空の青さを

起きてから
ずっと
待ち侘びている

曇よ
さようなら
もういいでしょう

私は
すっきりとした
あの青い空が欲しい

晴れ晴れとした
明るい
昼下がり
を干した洗濯物も待っている

No.264 - 2023/10/08(Sun) 00:07:09

Re: 待っている / 滝本政博
選び抜かれた言葉がよい順序で置かれていて、
読んでいて気持ちがいいです。

詩の導入部は大切だと思うのですが、とても自然で面白い表現ですし、
最終連のちょっとトリッキーなもってゆき方もよいです。

No.265 - 2023/10/08(Sun) 02:35:09

Re: 待っている / 荻座 利守
1連目がいいですね。青い空に逃げられるという感覚が新鮮です。
また2連目も、青空が雲間から覗いているのではなく、雲間から青空を自分が覗いているところに、青空を求める心情がうまく表されていると思います。
青い空を観ると、心まで澄んでくるような気持ちになりますね。

No.267 - 2023/10/08(Sun) 09:10:57

Re: 待っている / 齋藤純二
逃げらています、私の住んでいるところでも。
空全体が薄い雲に張られて、洗濯物も心も晴れませんね☁️
とても共感しながら拝読させてもらいました。
言葉の過不足なくいい作品ですね。

No.268 - 2023/10/08(Sun) 13:24:14

Re: 待っている / M・K
滝本政博 様

ご感想ありがとうございます。
一連目はずっと思い付いた言葉で始めに使おうと思っていました。
面白い表現とは嬉しいです。最後の連、トリッキーでしたか。全体的に青い空を待っている心情が伝わっていれば有難いです。
予報では朝から晴れるはず〜でしたが午後やっと晴れてきて気持ちがスッキリしました。

荻座利守 様

ご感想ありがとうございます。
嬉しいお言葉ありがとうございます。
青い空は心が澄んでくる、そうですね。晴れていたら、どこからでも沢山見られて清々しくなれてとっても良いです。

齋藤純二 様

ご感想ありがとうございます。
齋藤さんのところも逃げられていますか。早く青い空が見せに来てくれますように。晴れると聞いていたのに見えないと逃げられた気持ちになり書いてみました。褒めて頂きありがとうございます。

No.269 - 2023/10/08(Sun) 20:07:49
人生になるには / めくろり
悲しみも 嘆きも 憂いも
すべて この世界のもの

家が地球を包みこむように建っている

けれど
家は私たちを包みこんでいるだろうか
あの家の住人は本当に幸せなのだろうか
社会という文字が書かれたドアを
トイレのように軽々しく
ノックすることはできない
私がそのドアで交響曲を奏でると
乾き切った沈黙が返ってくる

人生という言葉は
人と生という文字さえ使えば
どんな受け取り方をすることもできる
人が生きていること
だと思っていたけれど
人が生きていたこと
ともとることができる

息を吸ったことが重要で
生きているという状態を保つことは

人生において
さほど重要ではないようだ

No.263 - 2023/10/07(Sat) 22:40:13

Re: 人生になるには / 荻座 利守
何となくですが、家にいることに閉塞感を感じているような印象を受けました。
「私がそのドアで交響曲を奏でると
 乾き切った沈黙が返ってくる」
という表現が、その感覚をうまく表していると感じました。
詩が心の癒しになりますように。

No.266 - 2023/10/08(Sun) 09:02:52

Re: 人生になるには / 秋冬
生きる

生きている
あるいは
生かされている

私も時々考えます。
そして時々詩に書きます。

詩に書くと
呼吸を忘れていたことに
気づかされて
慌てて吸って吐きます。

めくろりさんの「人生になるには」は
自分自身を重ねて読ませて頂きました。

No.272 - 2023/10/09(Mon) 16:23:19

Re: 人生になるには / めくろり
荻座さま
ご感想ありがとうございます。「私がそのドアで交響曲を奏でると」という言葉は
交響曲第5番で扉を叩く音が表現されていると言われているので書いてみました。
最近書いた詩ではないので閉塞感を感じていたかは覚えていないですが詩を書くことは心の癒しになっていると思います。

No.278 - 2023/10/10(Tue) 18:32:19

Re: 人生になるには / めくろり
秋冬さま
ご感想ありがとうございます。生について考えることは同時に死について考えることになるので詩に起こすと少し暗い印象が表れるような気がします。生きると生きているが前向きな印象を与えるのに対し、生かされているという言葉は感謝を感じているようなプラスの印象と受け身で自分からは生きたいと思っていないかのようなマイナスの印象があるどちらとも取れる面白い言葉だなと思いました。
生きることを忘れられる時間が生きているという状態にあるのかもしれないと思いまいた。詩を書く時間は生きていると思います。

No.279 - 2023/10/10(Tue) 18:51:13
全414件 [ ページ : << 1 ... 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 >> ]