兄 弟 姉 妹 目の焦点が 手を合わせて 涙が頬を 棺のなかを 定まらない いる 伝わっている じっと見ている 木は枯れて 木は灰の中に 木は低く身を 木に枝は いく 立っていた 縮めている なかった 帰っていく 胸に抱かれた 取り残された 地面に落ちた 渡り鳥 渡り鳥 渡り鳥 渡り鳥 かわらない かわりたい 迷子の 他人になった 私 私 私 私
駆け落ちした母はいない 父は雨の朝旅立った 空き家にペットの猫が残された
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No.2009 - 2025/03/30(Sun) 00:56:39
| ☆ Re: 父親の死 / 荻座利守 | | | 父親の死に臨んで、兄弟姉妹のそれぞれの思いが、並行して表されている構成が斬新ですね。 それぞれの思いが交錯しながらも、それらが渡り鳥の比喩へと収斂してゆくのは、やはり家族だからでしょうか。 最後の三行の寂寥感も、渡り鳥の比喩を引き立てていて、いいと感じました。
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No.2011 - 2025/03/30(Sun) 22:20:48 |
| ☆ Re: 父親の死 / 齋藤純二  | | | 父親の死から家族の心情を冷静にとらえるほどに 私の孤独が映し出される描写が良かったと思います。
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No.2012 - 2025/03/30(Sun) 22:38:38 |
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