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黎ゐ外套 / 萩原趙也
黎ゐ外套を羽織つたら 
衣嚢から静寂が落ちた
私は其れを手に取つて 冬の夜空に投げ捨てた

黎ゐ外套を羽織つたら 衣嚢から孤獨が落ちた
私は其れを手に取つて 冬の夜道に置ゐてきた

黎ゐ外套を羽織つたら 外には何が出るのだらう

No.1706 - 2024/11/20(Wed) 13:56:36

Re: 黎ゐ外套 / 荻座利守
「黎ゐ外套」とは自己のメタファーでしょうか、それとも自己を取り巻く社会のメタファーでしょうか。
その衣嚢から静寂や孤獨がこぼれ落ちても、しばらくするとまた、衣嚢の中に溜まってゆく、そんなイメージが湧きました。

No.1711 - 2024/11/20(Wed) 19:37:23
猫 月に走る / 萩原趙也
猫 月に走る
路傍ひたひた
砂利を踏む

猫 星を眺む
風はびゅうびゅう
孤獨噛む

猫 闇を歩く
水はぽたぽた
枯寂響く

猫 黎を見ゆ
森はざわざわ
消閑は無く

猫 月に走る
猫 ねうと鳴く
猫 星に昇る

猫 月に進ず

No.1705 - 2024/11/20(Wed) 13:52:09

Re: 猫 月に走る / 荻座利守
近代詩のような作品ですね。
萩原朔太郎を思い浮かべました。
中程の、
「水はぽたぽた
 枯寂響く」
というところに、夜の孤独の寂しさがうまくにじみ出ていると感じました。

No.1709 - 2024/11/20(Wed) 19:29:00
「いいことあるかも」 / 万年 草
今までは
つらかった
けれど

これから
いいことが
あるかも
しれないよ

No.1703 - 2024/11/19(Tue) 09:03:49

Re: 「いいことあるかも」 / 齋藤純二
つらかったぶん、
いいことがあってめちゃ輝くでしょう✨

No.1704 - 2024/11/20(Wed) 12:33:26

Re: 「いいことあるかも」 / 万年 草
齋藤様、
ご感想ありがとうございます。
そうですね。そう思いながら
生きてゆきましょう!

No.1707 - 2024/11/20(Wed) 15:52:09
悪の伝道師 / あべ
悪の伝道師の言うことをきくと不幸になる
なんでだろう
なんでだろう
なんでなのかいな

天罰を呼ぶ男なのだ
歩く不幸のフリカケとも言える
うっかり信じたらダメダメなんだよ

この世は天国ではない
気をつけて歩めばいいのだ
それでいいのだ
それでいいのだ

No.1701 - 2024/11/17(Sun) 22:24:55

Re: 悪の伝道師 / 齋藤純二
心の隙間にスッと入ってくる悪の伝道師の言葉、
世の中にはやはりそのような怪しい者がいて、
注意喚起する作品になっていますね。
私も注意しなくてはと思いながら拝読いたしました。
なんでだろう、それでいいのだ、
と言葉にリズムを感じる作品でもありました。

No.1702 - 2024/11/18(Mon) 07:35:05

Re: 悪の伝道師 / あべ
齋藤様よりお褒めの言葉を授かり、創作意欲がかきたてられます。ありがとうございました。
No.1713 - 2024/11/21(Thu) 13:40:28
/ 中学1年生

 人って、どうして親切なんだろう。
 雨の日雨に濡れてひとり立ってたら、こんな僕に
 傘をくれる人がいる。
 一期一会の人なのに。
 見たこともない人なのに。
 僕は手を合わせていました。

No.1693 - 2024/11/17(Sun) 02:37:20

Re: 雨 / 荻座利守
貴重な体験ですね。
私も何度かそんな親切な人に出逢ったことがあります。
まさしく「一期一会」の出逢いです。
その人、あるいはその出逢いに手を合わせたところが、敬虔な感じでいいと思いました。

No.1700 - 2024/11/17(Sun) 12:43:58
/ 中学1年生

 ぼくは人の言うことを聞きません。
 人はぼくの言うことに無関心です。
 雷鳴は聞きたくなくても聞こえます。
 耳の聞こえない人の聴く音を聞いてみたいと思います。

No.1692 - 2024/11/17(Sun) 02:22:48

Re: 音 / 荻座利守
現代社会の疎外感や孤独感を描いた詩のように受け取りました。
聞きたくなくても聞こえる雷鳴とは、SNSなどに氾濫している誹謗中傷のことでしょうか。
末尾の「耳の聞こえない人の聴く音を聞いてみたいと思います。」というところが、どこか意味深長な感じでいいですね。

No.1699 - 2024/11/17(Sun) 12:38:39
弔い / 大人未満

 ガラスのすりきれる音がする。
 光の消えしぼんでいくのが見える。
 靴の痛みを知った。
 いまの自分に重みはない。
 涙は水としか思えない。

No.1691 - 2024/11/17(Sun) 02:11:35

Re: 弔い / 荻座利守
やや抽象的な感じのする詩ですね。
タイトルの「弔い」と末尾から2行目の「いまの自分に重みはない。」というところから、死後の世界や感覚を想像して描いたようにも受け取れます。
そして「靴の痛みを知った。」とは、いつも下にいて何かをずっと支えている存在の痛みのことでしょうか。
どこか幻想的で、解釈に幅のある作品だと思います。

No.1698 - 2024/11/17(Sun) 12:32:11
社告 / 割れたリンゴ

 このたび、社長が、とんずらしてしまいました。
 借金返せ。
 お金がありません。
 見ての通り、会社の建物が背中を見せて泣いております。

No.1690 - 2024/11/17(Sun) 01:58:32

Re: 社告 / 荻座利守
この作品は、何かの報道から描かれたものでしょうか、それとも実際の体験からでしょうか。
「会社の建物が背中を見せて泣いております。」というところが、現実の過酷さ、世の世知辛さを如実に表していると感じました。

No.1697 - 2024/11/17(Sun) 12:24:51
追放 / 大人未満

 追放された寺の本堂の仏像は額を床に落としていた。
 私は不要になった太刀と脇差しを井戸に投げた。
 手足がもぎとられたようだった。
 すすきが風に揺れていた。
 ちょんまげのない私の髪は私の顔を隠していく。
 百姓の子どもが寺の太鼓をたたいていた。
 藁草履の足に蟻が這い上がろうとしている。

No.1689 - 2024/11/17(Sun) 01:37:35

Re: 追放 / 荻座利守
廃仏毀釈の嵐が吹き荒れた明治維新直後の情景を描いた詩でしょうか。
そうであるならば、中ほどの「ちょんまげのない私の髪は私の顔を隠していく。」と、末尾の「藁草履の足に蟻が這い上がろうとしている。」というところに、身分を奪われた武士の哀しみが繊細に表されていると感じました。

No.1696 - 2024/11/17(Sun) 12:21:01
暁闇 / 石ころ

 倒れかけた鉄塔に鷲がとまっている。
 口に弧を描いてウサギの肉がぶら下がっていた。
 遠くに銃をかまえた人が目に入った。
 銃声が響いた。
 鷲のかわりに鉄塔が身を崩して落下していった。
 もう鷲の姿はなかった。

No.1688 - 2024/11/17(Sun) 00:55:35

Re: 暁闇 / 荻座利守
不思議な魅力のある詩ですね。
倒れかけた鉄塔は人間社会のメタファーでしょうか。
ウサギを捕らえた鷲は弱肉強食の自然の象徴でしょうか。
その鷲を狙った銃弾は鉄塔を崩落させてしまう。
そこに何かの始まりの兆しである「暁闇」を見いだしているように感じました。

No.1695 - 2024/11/17(Sun) 11:45:20
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