忘れかけていた記憶が 彼女の声に触れるたび 冷たく凍った枝のように絡みつく
それはまるで鉛の針が 肌を貫く痛み 一瞬にして全身を駆け巡り 心の奥深くへと忍び込む
シナプスの微細な糸は 切断され 目の前の景色が徐々にぼやけ 意識は無音の涯へと沈みゆく──
言葉の解毒さえ届かぬ場所で 闇の囁きだけが 頭の壁に跳ね返り散らばる
毒に呑まれたプライドは溶け 元のカタチを留めずに その姿も 触れようとする手が 虚空を切るだけ──
私はもう、私ではなくなり すべての色を失う
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No.2574 - 2025/09/13(Sat) 03:22:49
| ☆ Re: ニューロトキシン / 荻座利守 | | | タイトルのニューロトキシンとは神経毒のことですね。ある女性から発せられた言葉の記憶が、神経毒のように心を蝕んでゆく、その苦しみを描いた作品と受け取りました。 絡みつく凍った枝、肌を貫く鉛の針、切断されたシナプスの繊細な糸、そして「言葉の解毒さえ届かぬ場所」。これらの表現が心の苦しみを巧みに表していると感じました。 他者の言動の記憶がいつまでも心の中に居座り、それにより長いこと苛まれる人は少なくないようです。多くの人々から共感を得られる作品だと思います。
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No.2579 - 2025/09/13(Sat) 11:17:07 |
| ☆ Re: ニューロトキシン / ゆづは | | | 荻座利守さま
こんにちは。この度も、拙い詩にご感想をありがとうございます。 〈多くの人々から共感を得られる作品〉 そのように言っていただき、また作品としてお読みいただけて、とてもうれしく思います。
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No.2582 - 2025/09/13(Sat) 15:13:13 |
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