冷たい空気の中、手のひらで温もりを確かめ合う。
足元は色とりどりの落ち葉で敷き詰められ、僕は右足で、君は左足で、軽く蹴る。
そんな子供じみたことをし合えるのは君だけ。
もし彼らが今の僕を見たらきっと驚くだろう。
だって、あの場所にいるときの僕とは違いすぎる僕なのだから。
ふと視線を横に向けると、君が左手に三色の葉々を持っているのに気がついた。
綺麗に色づいた葉々は日差しに乱反射していて、まるで宝石のようだ。
真紅のモミジ。
赤橙のベニマンサク。
黄蘗色のイチョウ。
人差し指と親指に摘まれた三枚の葉々が、君の手に彩りを添える。
君と僕の好きな色は、どうやら同じようだ。
この並木道を抜けた先にある、行きつけの喫茶店に二人で立ち寄ろう。
君がわざわざ買ってきた僕の好きな銘柄と、珈琲の心地よい苦味と酸味で一息ついたあと、書きかけの歌詞を君にだけ見せるから。
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No.2798 - 2025/11/09(Sun) 00:18:56
| ☆ Re: 赤黄橙の狭間で / 荻座利守 | | | 赤黄橙などの暖色系は、心理的に暖かさを感じさせて、活力を増進させる効果があるそうです。 落ち葉を蹴り上げるのは、そのためかもしれませんね。 また、暖色系は創造性をも高めるようです。 歌詞を書くのもそのためかもしれませんね。 冒頭の「冷たい空気の中、手のひらで温もりを確かめ合う。」ということが、巧みに表された作品だと感じました。
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No.2799 - 2025/11/09(Sun) 09:30:53 |
| ☆ Re: 赤黄橙の狭間で / のーべんばー | | | 荻座様
ご感想ありがとうございます! この詩の世界観は、"ふたりの文学"というインディーズバンドの『ナイーブとスイート』という曲の歌詞を自分なりにオマージュしたものです。 また、ACIDMANの『赤橙』が好きなので、詩中に入れてみました。 好きな曲からインスピレーションを受けて、その曲の世界観を詩的にアレンジするのは本当に楽しいですね〜!
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No.2800 - 2025/11/09(Sun) 10:51:50 |
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