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至るところの実存的狂気 / aristotles200
世の中は、常、普通通りに動いているが、
これは単なる断片か、
やがて収束される一片か
今、ここは断片である
例えば電車に乗るとは
目的が明快でなければならない
通勤、出社、MT、事務、外回り、
帰社、MT、事務、退社、通勤が、
本日の為すべきことである
周囲に存在する人、
皆、このような予定で動いている
全ての像が、何らかの目的を持っている

薄皮を剥がすような違和感を覚える
放置していた古い米に大量の虫が涌いた
濡れたマットをめくったときに見かける蛆虫
蜂の巣を叩いた、襲いかかろうとする蜂の大群
人間を切り開く手術室の光景
得体の知れぬ、無条件の拒否感
生きる醜さ、残酷、冷徹、
そして生、そのものを表す日常での動態
もし、昆虫が進化した世界があり、
そこに一人、人が混ざり込んだような困惑

これは狂気なのかも知れない、
怖気だつ肌が無条件の退避を呼びかけてくる
世界が間違っている、
否、ここは私の場所ではない、
生臭い、リアルは好きではない。

「ラダトームのまちに ようこそ」
「ラダトームのまちに ようこそ」
「ラダトームのまちに ようこそ」
「ラダトームのまちに ようこそ」
本来の私は、これだけのセリフしかない
いつ、向こうへ戻れるのだろう
永遠に、私は同じことを言っている
これは狂気ではない、安心だ

No.2255 - 2025/06/07(Sat) 13:30:51

Re: 至るところの実存的狂気 / 齋藤純二
一連は通常に過ごすしていると言われる者たちについて、
二連は語り部の一連にある世界の印象描写、
三連は一、二連からの辿り着いた考察、
そして四連でバーチャルリアリティで安心を得ると結んでいるが、
「いつ、向こうに戻れるのだろうか」と模索している心境もうかがえ、
複雑な心情を上手く構成された作品だと思います。
また四連での世界は、通常に過ごしていると言われている者たちも
なんだかその気持ちわかるなあ、と思うことがあるような気がします。
ここで読者と語り部の接点が生まれることでしょう。

薄皮を剥がすような違和感、生きる醜さ、などの表現もインパクトがあり
いいスパイスになっています。

No.2258 - 2025/06/07(Sat) 21:13:45

Re: 至るところの実存的狂気 / aristotles200
齋藤純二様 御礼
ご感想、ありがとうございます。

この詩の主旨は、現実からの逃避です。
人間、色々あります。
未来を、見続けることがしんどくなる時もあります。

これは弱さでしょうか、
私は、社会のそういう風潮に、真っ向に背きたいと思います。

ドラクエ1の世界を出したのは、高校生の時、交通事故で大怪我を負い、退院後の自宅療養中に親がフアミコンを買ってくれて、ひたすら現実から逃避していた過去を思い出して詩にしました。

詩としては中途半端に終わってしまいましたが、このプロットは、再度、挑戦します。

思いが、自由に詩になりません。
難しいですね、詩作は。
でも、とても面白いです。

詩作は、そのまんまで行きたいと思います。
愚作100、次に一つ傑作が生まれれば、私は満足です。

No.2259 - 2025/06/07(Sat) 23:58:00
皆、幸せに生きている / aristotles200
平穏な日常、穏やかな風景
歴史の頂点に位置する平和な生活
過去には、膨大な貴い犠牲、無数の墓標
歴史の教訓とは壮絶な死体の山の上にある
銃を持つ必要はない
ある日いきなり兵隊になることもない
満ち足りた生活

心はどうか
世界9位の自らを弑す国
平和な国の内情を物語っている
自分一人、以外は皆、幸せに生きている
窓を開けて、扉から出て街に行こう
皆、幸せに生きている、風に見える
真綿に包まれている
じわじわと首を、心を絞められていく
高層ビル街に、都心に、学校に、会社に
社会に居場所がない
居場所を見つけられない

穏やかな葬式
ベルトコンベアに乗って死まで生きている
漫然と生きている
心とは何か、思いが心
思いやりが心に力を与える
古来から思いやりとは、自ら発するもの
今は、思いやりは受けるものなってしまった
思いやりが報酬になってしまった
誠は、映画や小説
アニメの登場人物のみのスーパーパワー
人間から、社会から誠が消えてしまった

平穏な日常、穏やかな風景
歴史の頂点に位置する平和な生活
誠と思いやりは失われ、弱肉強食が美化される
かの尊い犠牲の上にいる、この意味が問われる
過去を振り返らねばならない
思いを誠に
誠は思いやりへと昇華せねばならない

美しい都市の風景と無関心へ
全てが変質しつつある
ニヒリズムが世界を支配しようとしている

No.2252 - 2025/06/07(Sat) 06:33:09

Re: 皆、幸せに生きている / 齋藤純二
タイトルが「みんな平和に生きている」とあるが、
いやいやそうではないだろう、と問いかけている作品だと思います。
自さつ死亡率が高いこの国、女性は韓国に次ぎ二番目、
男性も世界では死亡率が高い。
作品であるように居場所のない者たちを生む社会、
ほんとうにこの国は平和なのだろうか、と私も思うことがあります。
無関心、生きている実感の薄れ、
これがやはり危険なのかな、と作品を拝読して共感しました。
よく書けていると思います。

aristotles200さんの初心向け投稿板からの卒業も近いと思います。
MY DEAR投稿板でも活躍されていますね。
詩作を楽しまれてください!

No.2256 - 2025/06/07(Sat) 13:41:42

Re: 皆、幸せに生きている / aristotles200
齋藤純二様 御礼
述べたいこと、十分に読み解かれ、共感していただき、ありがとうございます。
ご感想、とても嬉しいです。

詩を始める前は、私は一人っきりでした。
今、私のような一人っきりの人が、たくさん私の周りに居ることに気づいています。

詩は自分一人に向き合い、言葉を奏でるもの、
そんな一人が共鳴しあい、大きな思いを、多くの人たち伝える。
「mydear」の素晴らしさが、少し理解出来た気がします。

まもなく、この初心者向けサイト卒業とのお言葉、ありがとうございます。

短い間ですが、ここから育った者ですので、少し寂しく思います。
「卒業」まで、まだまだ頑張ります。
(愚作続きで、ずっと居候したらごめんなさい)

No.2257 - 2025/06/07(Sat) 18:19:02
父の日におもふ / タンチョウ
杜鵑花(とけんか、とけんのはな)が盛りです

お父さんの一番好きな花

ツバメが卵を温めて

何もかも歴史は繰り返すのに

空の雲だけは

秋の雲なんです

大雨が来るよ

お父さん

No.2250 - 2025/06/06(Fri) 13:54:11

Re: 父の日におもふ / タンチョウ
「人魂で、行く気散じや、夏野原」の名言

気散(古語)

天才画家の元ネタは素晴らし過ぎます<m(__)m>

父親に贈りたい今年のプレゼント・・

No.2251 - 2025/06/07(Sat) 05:21:59

Re: 父の日におもふ / 齋藤純二
花見て父を思い、
(♪とけんかとけんか咲いた道)
ツバメが卵を温めるのは父の愛情、
父さん濡れるよ、と声をかけ
ほっこりと素敵なプレゼントですね!

No.2253 - 2025/06/07(Sat) 09:12:57

Re: 作詩ネタバレ / タンチョウ
実際は・・

『野性の証明』劇場予告編

思って書きました・・

映画の人間の証明と正反対の・・<m(__)m>

No.2254 - 2025/06/07(Sat) 11:13:03
ホームシック / 多年音
久しぶりの街の景色
変わらないもの30%
そんな気はしていた
電車が一時間おきに減っていたから
まぁ、それでも。
横断歩道を無視して渡る
彩度の低くなった看板達を横目に進む

河川敷
それでも、ボロタクシーは毅然と立っていた
錆びついた面持ちは錆びつきを感じさせない
ドアを両手でこじ開ける
助手席のシーツは破けている
草の匂いに満ちた部屋の中で十八年を思い出す
あれから、どんな風にして
あれが起きて、それが起きて
猫もジジイも元気だろうか
なんて

改札
心のままに帰ってくる
スキップで通り抜ける
抜けてから気づいた、家まで帰っていない事
まぁ、それでも。

No.2248 - 2025/06/05(Thu) 16:19:53

Re: ホームシック / 荻座利守
久しぶりの帰郷の心情を描いた詩ですね。
「変わらないもの30%」「彩度の低くなった看板達」といった表現が独特でいいと思います。
河川敷のボロタクシーは、放置されたものでしょうか。この連は、何らかの思い出が染み込んでいる様子が、うまく描かれていると感じました。
最後に家まで帰っていないことに気づくのも、ユニークで面白いですね。
どことなくユーモラスで、笑みを誘う作品だと思います。

No.2249 - 2025/06/06(Fri) 12:03:06
君しかいない! / レノルー

まばゆい光の中で、ふと姿を消した…夢でも見てるのか?

惑星にまたがっている様だ、眩しい光、声がする…

ここだよ?どこ?分からないの?もういいよぉー、待ってくれ!

流れ星が流れた瞬間に涙がこぼれた 

悲しみが…力となってまた探し出そうとしている

だーれだ? みーつけた、ダーリン おはよう

パっと目が覚めるとなりに寝ていた

まばゆい光の中にただ眠っていただけなのにゆり起こす!

No.2245 - 2025/06/05(Thu) 00:19:46

Re: 君しかいない! / 荻座利守
幸福の中に潜む不安感、あるいは幸福ゆえの不安感のようなものを感じさせる詩ですね。
「惑星にまたがっている様だ」という表現の内に、現状がどこか遠い世界の出来事であるかのように感じているさまを表していると思いました。
そして末尾の「まばゆい光の中にただ眠っていただけなのにゆり起こす!」というところは、読む人によって、様々な解釈ができそうです。

No.2246 - 2025/06/05(Thu) 08:47:54
「雨」 / 万年 草
1,        2,       3,

さみしげな     窓を打つ     いつまでも
雨のささやき    雨のつぶやき   雨の嘆きは
聴きながら     数えても     終わらない
ひとり泣いてる   心の痛み     愛する人は
昼下がり      消えなくて    もういない

切ない       さみしい     哀しい
切ない       さみしい     哀しい
胸の内       この胸の     雨の唄

誰にも       震えは      心に
打ち明け      いつまで     響いて
られないで     続くのか     離れない

涙でささやき    教えてほしい   逢いたいけれど
聴いている     雨音よ      叶わない

No.2241 - 2025/06/03(Tue) 14:35:55

Re: 「雨」 / 齋藤純二
雨粒が落ちるように
言葉も心からこぼれ落ちるように
しとしと、と繰り返されたリズムの作品でしんみり伝わってきます。

No.2244 - 2025/06/04(Wed) 22:03:37

Re: 「雨」 / 万年 草
齋藤様、
ご感想ありがとうございます。
雨の季節なので、
こんな詩を書いてみました。

No.2247 - 2025/06/05(Thu) 15:23:14
「あじさい濡れて」 / 万年 草
雨が降ります
切ない胸に
忘れられない
想い出が
涙で瞳を
潤ませる

あじさい濡れて
六月の
空はいつまで
泣くのやら


雨のささやき
心の傷に
沁みてゆきます
昼下がり
あなたが近くに
いるようで

あじさい濡れて
寂しさを
募らせてゆく
雨の音


雨は心の
隙間を濡らし
恋の傷跡
撫ぜてゆく
叶わぬ想いを
諭すように

あじさい濡れて
雨上がり
ふと見上げれば
虹の橋

No.2240 - 2025/06/02(Mon) 15:07:45

Re: 「あじさい濡れて」 / 齋藤純二
紫陽花と面影、
しとしとと雨が沁みこませてきますね。

No.2242 - 2025/06/03(Tue) 22:31:33

Re: 「あじさい濡れて」 / 万年 草
齋藤様、
ご感想ありがとうございます。
あじさいの意季節ですね。

No.2243 - 2025/06/04(Wed) 08:44:30
旅人 / 異邦人

  靴の結び目もほどけてしまった
  足は棒になり地面がじかに感じられるほどであった
  海から小舟が帰ってきた
  カモメが堤防を歩いていた
  畑に鍬を持った人を見た
  低い山の頂にある田舎のわびしい小さな一軒家が
  私を待っていた
  出立した朝見た庭に山茶花が咲いている
  亡くなった母が今も生きているように思われた 

No.2237 - 2025/06/01(Sun) 00:22:14

Re: 旅人 / 荻座利守
故郷へと帰ってきた時の情景を描いた詩でしょうか。
淡々とした描写をあえて重ねることで、その行間に、言葉にならない想いが浮かび上がってくるかのようです。
このような表現方法も風情があっていいですね。
末尾の一行が、とても印象的で、うまく詩全体を締めていると感じました。

No.2239 - 2025/06/01(Sun) 10:18:23
焦点 / 多年音
画面をスライドする
画面をスライドする、画面をスライドする
画面を止める
チュンチュンと雀の声がする

まだ解けてない、これは放れない
画面をまたスライドする

ハートの多い投稿を見る
感動した。天才だ。共感する。
鉛に肺を押される
既視既視。

おい、それは
自分にだって思いつけるし
自分が思いついていたものに近しいぞ

また聞こえてくる
まだ止まらない、筆は置けない
プラスを押す
おい、人々よ
ならばこれは
ならば、これはどうなんだ

画面をスライドする

No.2234 - 2025/05/31(Sat) 20:08:36

Re: 焦点 / 荻座利守
大量の情報があふれる中で、自分の独自性を出そうとしてもがいている、そんな印象を受けました。
「チュンチュンと雀の声がする
」「鉛に肺を押される」「既視既視」といった表現が独特で面白いですね。
「まだ止まらない、筆は置けない」「ならばこれは/ならば、これはどうなんだ」という表現も、焦燥感がよく出ていていいと思います。
この作品も、そんな焦燥感によって生まれたものなのでしょうか。

No.2238 - 2025/06/01(Sun) 10:09:27
処方箋、漠然とした不安、或いは断片に関して / aristotles200
・どんよりとした心の奥底の不快感、一昔であれば呑み込まれ、足掻いていた。
・今、ぼんやりとした不安、の奥底に座って、自分を見ている。
・理由なき不安の根底にあるものとは何か、過去か、未来への不安か、今、現実の恐怖か。
・何れも違う、そのようなことに対する葛藤、克己はずいぶん前のこと、成長の記録でもある。
・では、この得体のしれない不安の正体は何か、世界で起こっている全体主義者の暴走、戦争、飢餓、格差、貧困、これは正常の反応ながら、ここではない。何故なら私は偽善者だからだ。
・今、森の中で深呼吸をする、周囲から聴こえる小鳥のさえずり、かすかに感じる風、植物と土壌の匂い。

・なるほど、これは理知的、論理的に解明出来ない類いの、いわゆる心の風邪かも知れない。
・しかし、心の風邪は見えるものではない、やれセロトニン不足、やれストレス過多、魔法の鏡=AIなら、さぞかし慰めてくれる内容。
・違う、そうではない、そこを原因としてしまうと、蟻地獄の蟻、心の病にひたすら増薬する精神科医と製薬会社、金も心も吸い付くされてしまう。
・このような時に、哲学は直に解答を与えてくれる、直観でも3つ浮かぶが、今はそうしない、何故なら根本改善にはならないからだ。
・結局、この漠然とした、もやもやとする不安の正体とは、私自身にあり、私の存在意義として、今、ここで、心を暗くしているのだ。

・私は心の奥底に座り、ただ、心から発する苦しみを見つめている。
・私は、私自身には勝利してきた、故に今の私がある。
・ということは、私自身が負かしてきた私の断片たちが、勝者たる私に恨みの声を上げているのか。
・古傷が雨の夜に、やたら痛みだすような感覚、この断片たちが膨れ上がって人間は心の病にかかるかも知れない。
・原点に戻れば、私は戦う人である、敵がいるほど、強ければ強いほど、謀略を繰り返して無力化し、それを楽しいと感じる人間だ。
・私はお人好しの善人だろうか、否。
・結論を言えば、私自身に起因する心の不安は、消しようがない。一生、続くかも知れないこの苦しみを、背負って行き続けるしかないのだ。

・私は再び、森の中で深呼吸をする、深く息を吐き、ゆっくりと息を吸う、今、ここにいる。
・ここは墓場か、違う、ここは地獄か、少し違う、ここが居場所だ、全てひっくるめて自分である。
・ならば、いつもの通りにすればよい、じたばたと、恥も外見もなく、ひたすら足掻いてやる。
・ようやく、私らしい笑顔が戻ってきた、反骨、権威が嫌い、嘯くような不敵な表情。
・どうであれ最後まで戦う、これはご先祖様、代々の連なりであり、今、ここが最後でない限り、私は戦う人である。

No.2229 - 2025/05/31(Sat) 07:29:29

Re: 処方箋、漠然とした不安、或いは断片に関して / 齋藤純二
静かなところでひとりになると
こちらの作品で書かれているような「自分」の深淵を覗いてしまいますね。

・私は、私自身に勝利してきた、故に今の私がある。

そして、負かしてきた私が恨みの声を上げているのか、とあり
自身へ肯定するにしても、否定するにしても苦しみが続くが
これらをひっくるめて自分であることの気づき、
何か吹っ切れたように最後まで戦っていく人、と結んだ流れに
とても共感を得た作品でした。

No.2232 - 2025/05/31(Sat) 13:51:52

Re: 処方箋、漠然とした不安、或いは断片に関して / aristotles200
齋藤純二様
ご感想、ありがとうございます。
とても深く読み込んでいただき感謝いたします。
内容に関しては、得体のしれない、心の不安に対する葛藤を詩にしました。
「自分」の深淵、とのご指摘の通り、そのまんまを言葉にしています。
詩にすることによって、自分自身を救いたい、という詩です。
共感をしていただいたこと、嬉しいです。

No.2233 - 2025/05/31(Sat) 14:46:53
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