・個性を渦とする ・大小、左巻き右巻きとある ・巨大な水槽の中で渦は生きている ・互いに影響しあう、世界がここにある ・ ・多くの渦を統一する、強き王が現れた ・左巻きの巨大な渦が水槽全体を占め ・王のいる中心は凄まじき回転となっている ・世界は激動し、様々な渦が巻き込まれた ・王たちの世界が訪れた ・ ・王に美しき王女あり ・王女の渦は、とても優しく、慈しみを秘める ・ある日、王女は恋に落ちる ・相手は王の敵、その王子 ・許されぬ関係、しかし ・愛おしき恋の渦は、二人を一つの渦とした ・ ・やがて二人の王は気づく、そして王子と王女に命じるのだ、密かに弑せと ・はじめに破綻したのは美しき王女、父からの愛と愛する王子に挟まれた、当然の結末 ・冷たい白ワインに毒を注ぎ、王女は飲み干す ・そして、それを聞いた王子も、全てを悲嘆して同じ毒ワインを呑み干した ・ ・二人の王は、自らの、かけがえのない唯一を失ったことを知る ・悲しみ、深く嘆く、自らの行いを呪う ・知る、愛らしき笑顔、新しき王国、その未来を、自らが永遠に閉ざしたことを ・王たちは、自らを呪うしかない、後悔と老い、そして願うのだ、自らの早急な死を ・ ・無音 ・世界の渦は、回転を止めた ・渦は、渦の本質を失ってしまった ・水は淀み、腐ろうとしている ・ ・無数の渦はいる ・自分自身にすら興味がない、どうでもいい ・水槽は、凪のように静まりかえっている ・ブザー音が鳴り響く ・やがて、水槽底の栓は抜かれた ・無数の渦は流れ落ち、何処かに消えたいった ・ ・巨大な水槽は、暗闇の中でただ朽ちていく ・世界は役目を終えた ・様々な渦の記憶と、静けさ、暗闇、そして全ては忘れられた ・ ・ ・ ・新たな水槽に、水が注がれている ・中心には、美しき王女の渦が回っている ・王女の目が開いた
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No.2228 - 2025/05/31(Sat) 07:14:35
| ☆ Re: 朽ちていく水槽と王女の物語 / 山本葉月 | | | こんばんは。私の多分私だけの感覚ですが。読ませて頂いて、金子みすゞの蜂と神様を思い出しました。そうして、そうして、神さまは、 小ちゃな蜂の中に。世界は、神様の大きな視点から見下ろされ私たち生き物はいつの時代も同じような出来事を繰り返している。そんなこの世の法則のようなものがこの朽ちていく水槽なのかなと感じました。
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No.2235 - 2025/05/31(Sat) 20:31:37 |
| ☆ Re: 朽ちていく水槽と王女の物語 / aristotles200  | | | 山本葉月様 素敵な感想、ありがとうございます。 描きたかった世界観を読みっ取っていただき、率直に嬉しいです。 詩は、短い言葉で、どれだけ世界を構築出来るか、 難しいですが、私のような下手な詩でも、出来上がれば、詩の中の王女は息をして、目を開きます。 楽しいですね、詩作は、ちょっと夢中になっています。 色々、書き溜めています。 来週も、宜しくお願いいたします。
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No.2236 - 2025/05/31(Sat) 21:52:50 |
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