通りすがりの人に 石を投げた 自分には何も出来ない しようがないと 九千キロも離れていれば 彼には当たらないだろうと 傍観の石を投げた 彼の額に血が滲んだ 引き摺る足が辛そうだった なぜ人々は許されなかったのか 何故 何故 何故 傷を負った子どもが見ている 爆撃の中を透明な聖人が行くよ エリ エリ レマ サバクタニ どの時代の人々が彼にそう言わせた 彼は今もゴルゴタの丘への道を歩いている
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No.329 - 2023/10/19(Thu) 15:53:50
| ☆ Re: 石を投げた / 荻座 利守 | | | 「愛の反対は憎しみではなく無関心」と、マザー・テレサは語ったそうですね。そんな無関心の礫が飛び交う世界だから、彼は今もなおヴィア・ドロローサを歩いているのですね。 「爆撃の中を透明な聖人が行くよ」というところが、聖者の姿が見えないこの世界の有り様を上手く表していると思います。
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No.330 - 2023/10/19(Thu) 21:59:00 |
| ☆ Re: 石を投げた / 晶子 | | | 荻座 利守様
ご感想ありがとうございます。 昨日中に投稿したくて、もう一つのMy dearではなく、こちらにお邪魔いたしました。 「爆撃の中を〜」というところがこの世界の有り様を上手く表していると言っていただいて嬉しかったです。(現在がそうであることは悲しいですが。) ありがとうございました。
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No.334 - 2023/10/20(Fri) 17:57:27 |
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