とあるクラブでのこと 洒脱な装いのママさんが指南してくれた
田(でん)ちゃん見ててご覧 女の子たちがどこに行くか ほら あのぱっとしない爺さんのとこに 集まるでしょ
この膝っこちゃんかわいいね
とか言ってさ さり気なく触ってる助平な爺さん 元ガッコの先生よ
あの爺さんはね いつも 自分のところへ来たら幸せになるよ 嫌なこと忘れるよ というスタンスなの どの子にもね それに 手相 占い 手品 なんでもござれ お酒はあまり飲まないし 歌も唄わない だけどもてもて 仕事の話しなんか もう辞めてるし 勿論しない
私と話したら君は絶対幸せになれる これが女性から好かれる基本
ぶきっちょな僕に なぜかご指南下さるママさん でもこんな話し 為になっても役にたたない 面白いだけ 馬の耳に念仏 猫に小判
女性は苦手だなぁ そう思いながらビールを空けた お開き お開き… さあ 家に帰ろう 愛猫のミネコがお腹空かして待っている 僕には猫がお似合いだ
|
No.674 - 2024/01/06(Sat) 00:15:09
| ☆ Re: もてもて爺さん / 齋藤純二  | | | 前回の続編というか同じシリーズぽいですね。 孤独な感じから少し和みが感じられる作品で、 ママさんの登場に始まりモテモテ爺さん、 そして猫ちゃん、とお話しがうまくできていて、楽しかったです。 この語り部の「為になっても役にたたない」が、 なかなか進展できない様子が上手に表現されていますね。 たぶんモテる爺さんは、ひとを喜ばせウケた(喜んでもらえた)ことに ちょっとした幸せを感じているのかもしれませんね。 自信ありすぎですが、それがモテるコツなのかなあ。 下心もあるようですが…… 愛猫がミネコ、色気ありすぎな名前っ。 「佳作…」いやいやそういう掲示板ではないですね。
|
No.676 - 2024/01/06(Sat) 15:44:57 |
| ☆ Re: もてもて爺さん / 上田一眞(じょうでんかずま) | | | 齋藤様
こんばんは。上田です。
詩の中にストーリーを求めるのは邪道だと長い間思っていたのですが、MY DEARに投稿を始めて次第に考えが変わってきたように思います。詩にも物語が重要と気付かされ、ストーリーテラーたることを意識するようになりました。今回の感想ではそこのとこ、笑点流に言えば座布団一枚頂けたようで嬉しいですね。
黒猫のミネコはツンデレでなかなか気難しいところがあって、猫パンチをよく貰いました。でも可愛いかったですよ。
また、投稿したいと思います。
|
No.677 - 2024/01/06(Sat) 19:51:16 |
|